2007年12月07日

忘年会第一弾、のちチミチミshi3zさん

 昨日は忘年会の第一弾。
 酒好き連中だったので、近場でありながらまだキチンと行っていなかった麻布十番IZAYOIに行くことに。
 IZAYOIはもともと大塚の「こなから」に…(以下300文字くらい削除。中目ののんだくれさんくらいしか笑ってくれなさそう。あとルネッサンスFさんくらいか)

 さてさて、IZAYOI。
 鳥料理と日本酒がメインと聞いていたのですが、焼酎やワインも等分に力を注いでいるらしく、お料理の方も日本酒ではない方向に調整しているものが多く見受けられました。大和鶏のもも肉を黒糖漬けしたものの串焼きとか、フォアグラの串焼きあかしあ蜂蜜かけとか。こういうのはワインにはあいそう。鳥の刺身盛り合わせはかなりいい具合で必食。特に砂肝はまるでビーツのような透明感としゃりしゃりとした食感がたまりませんでした。冷凍だったけど。

IZAYOI
http://www.izayoi.cc/izayoi/index.html
港区南麻布1-4-5 グランパレス南麻布仙台坂2F
Tel: 03-5442-0965
営業: 18:00~27:00(LO26:00)
定休: 日曜日

 お店に置いてある日本酒をほぼ制覇してすっかりいい加減に酔っ払い、タクシーで遠方の人間を隅田川あたりまで送ってから赤坂へと引き返してくると携帯電話に着信。
 今をときめくユビキタスエンタテインメントshi3z社長である。

 「あー、チミチミ。shi3zだがね、今西麻布で飲んでるんだがチミも来たまえよ」

 思わず直立不動になりタクシーの屋根をぶち破ってしまうというハプニングもありつつ「ハイ」と返事をして運転手さんに霞町までと告げる。
 そしてタフィアへ。

 チミチミshi3zさんはSSI認定焼酎アドバイザーでもあるはっしー先生と二人でモヒートを飲んでいらっしゃった。

 shi3z: 「んーこのカレーは旨いね」
 女店員: 「カレーじゃありませんから」

 などというココロに沁みるやり取りもありつつ、色々と企画の話などにも及ぶ。
 流れ流れて「草ふえ」へ。
 先日Abbot's Choice忘年会で大変ご迷惑をおかけしたので平謝りで入店するも余りに謝りすぎて前転。
 美味しいウーロンハイを飲みながら「本当にこの前はすみませんでした……」と話してみると「いえ、今度ぼくらもAbbot's Choiceで暴れますから」とにこやかに答える小松さんの目はきらりんと光っていたので本当は怒っているような気もしないでもない。
 なんだかんだで3時過ぎまで飲んで解散。


西麻布 焼酎BAR ::: AZABU 草ふえ :::
http://www.kusafue.com/
港区西麻布2-25-13 2, 3F
TEL/FAX : 03-3498-3181
営業: 火~土曜日・祝祭日 19:00-翌4:00 / 日曜日 18:00-翌1:00 /
定休: 月曜日

投稿者 KQZ : 14:23 | コメント (214) | トラックバック

2007年11月28日

京都一日目まとめ【写真追加】

 9月26日月曜日。
 朝9時26分東京発ののぞみで京都に。
 12時チェックインだったのでそのままからすま京都ホテルへ。
 PCで調べ物や蔵人の村上君と連絡を取り合って13時ごろに外出。

 昼ごはんを錦市場あたりで食べようとぶらついてみるもどこも混雑していたあきらめる。
 壱銭洋食とかにしんそばでも食うかと南座を目指して歩いていると偶然「たん熊北店」の前に出てしまう。覗き込んだ時にたまたま板前さんが出てきて目が合ったので「入れます? 予約してないんですけど」と言ってみるとカウンターが空いているというので流れで入ることに。
 左に50代半ばのカップルと右に80代&50代の親娘ペアの間に挟まれてまずはビール小瓶で喉をうるおす。しばし待つ間に親娘さんの写真撮影に協力してみたり、熟年(死語)カップルの痴話喧嘩を聞かない振りしてみたり色々ありつつ半月を食べる。普通に美味しい。

tankuma1.JPGtankuma2.JPG

 支払いの際にカードの色をみて態度を変えるという京都っぽいあしらいにわが見た目の軽さを反省してみたり。

京料理 たん熊北店
 http://www.tankumakita.jp/
京都市中京区西木屋町四条上紙屋町355番地
TEL: 075-221-6990・5490
営業: 12:00~14:00 17:00~22:00
定休: 11月 …無休


 二条寺町に歩いていき、清課堂を冷やかしつつ村上開新堂でロシアケーキを購入。流石に予約していないとクッキーは買えないか。老親思いの田舎者という設定ならあのばあさんを口説けるのでは、と思いつつさして旨いものでもないのでまぁいいや。
 並びの紙屋さんに行き来年の干支の入った懐紙を購入。
 一保堂で炒り番茶、大福茶(季節限定の玄米茶)、北野の昔(抹茶)などを購入。
 錦市場に引き返しここでも諸々お土産を購入。

村上開新堂
京都市中京区寺町通二条上る東側
TEL:075-231-1058
営業: 10:00~18:00
定休: 日曜・祝日・第3月曜

紙司 柿本
京都市中京区寺町通二条上る東側
TEL:075-211-3481
営業: 平日:9:00~18:00 日祝:10:00~17:00
定休: 不定休

一保堂茶舗
 http://www.ippodo-tea.co.jp/
ippodou.jpg
京都市中京区寺町二条上ル常盤木町52
TEL: 075-211-3421
営業: 9:00~19:00(日祝・12/30・12/31~18:00) 喫茶室嘉木11:00~17:00
定休: 1/1~3(喫茶室嘉木は12/29~1/3)

寺町会のホームページ
 http://www.joho-kyoto.or.jp/~teramuch/index.html


 ホテルで荷物整理をしていると村上くんが京都に着いたという。
 四条烏丸の駅で待ち合わせて一路松尾大社へと向かう。

matsuotaisha.JPG

 意外に早くついたものの17時近くで、お参りをしたとたんに日が暮れる。既に閉まっていた社務所にお願いしてお守りを購入。 酒を売る人用のもの4つ(アボットチョイス×2、またぎ、浅間)と酒を飲む人用のもの1つ。村上君は酒を作る人用。

京都 洛西 松尾大社
 http://www1.neweb.ne.jp/wa/matsuo/
京都市西京区嵐山宮町3
Tel: 075-871-5016


 夜ご飯はどこで食べるかということになり、前日にさくまあきらさんが行ってmixi経由で薦めていただいた焼肉屋さん「藤むら」に予約の電話をしてみると、偶然入れるとのこと。
 一旦ホテルに戻り、京都のバーテンダーさん用のお土産をピックアップしてタクシーで藤むらへ。
 肉、特に刺身(タンとかレバとか)のすばらしさは特筆モノだったので、mixi、携帯Twitter、仕事関係の焼肉部部長などにメールで写真を送りつける。

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 ただ、塩味の焼肉の味付けに味の素を使用していたのでちょっと残念。今度は「塩いりません。醤油で食べます」と言ってみようと決意。

藤むら
京都市下京区仏光寺通油小路西入ル
Tel: 075-341-1489
営業: 17:00~21:30
定休: 水曜日


 満腹でK家まで歩く。
 若手のバーテンダーさんがいたので「黒野さんいます?」と言いつつジンフィズとモスコミュールをオーダー。
 おっとり刀で黒野さんが登場。
 かなりすけべったらしく成長しているのをみてむべなるかなと思う。(謎)
 黒野さん作のジンフィズは相変わらず美味しい。
 ここで驚いたのがオリジナルのモルト風味モスコミュール。普通のモスコミュールの上にラフロイグを垂らしているのですが、実はそのラフロイグには西洋わさびを刻んだものを漬け込んでありかなりスパイシーで美味しいのです。
 いやーこれはいいわ。
 東京のバー関係のよしなし話をしつつざくろのカクテルとこれまたオリジナルのカプチーノ仕立てのコーヒーカクテル。
 お店が混んできてお客さんを断り始めたので退散することに。

K家
京都市中京区六角通り御幸町西入ル八百屋町103
Tel: 075-241-0489
営業: 18:00~03:00 (L.O. 03:00)
定休: 火 (祝日営業・火曜が祝前日の場合は営業)


 そしてまたも二条寺町に。
 カルバドールの扉を叩いてみるとびっくりしたような高山さんの顔が出迎えてくれました。
 モルトをなめつつ色々お話。
 「この間、六本木で日曜もやっているバーを教えてくださいっていうお客さんがいたのでアボットチョイスの番号を104で調べたんですけどわからなかったんです。友人のバーテンダーに聞いて事なきを得たんですがもしかして開示してないんですか?」と聞かれましたが、どーなんでしょ?>いずみさん

 「それとお隣のお客さんなんですけど、KQZさんに是非紹介しようと思っていたんですよ。ホント偶然です。実は…」
  と紹介されたのが南禅寺の湯豆腐の超有名店「順正」の若社長(取締役営業部長)の上田さん。なんでも順正は年間に50万人もお客さんが来るらしい。ひぇーーーー。
 東京に関して諸々の計画があるというので、ご近所の長野屋酒店の大将を紹介できるでしょうし、広報なんかも手伝えるかも。また上田さんは吉田神社とも縁があるらしく、こちらも吉田神社といえば明石散人さんはじめ神社関係でも所縁あるところですっかり意気投合。
 とりあえずの共通認識として「赤坂Bambooの叶野さんは変」ということで一致。
 ちなみに叶野さんは日曜日にカルバドールに来ていたらしく、
 「そういえば叶野さん、土曜日は『ズル休みします』って店の前に貼ってたらしいですよ」
 といわれたのですが、実は土曜日にBambooに行った際にそれを見ていて、店のポストに自分の名刺に『ズル休みするな』って書いてポストに入れておいたのでした。

 あぁ世間はめぐる因果はめぐる。

Calvador カルバドール
京都市中京区妙満寺前町446 若林ビル 2F
Tel: 075-211-4737
営業: 19:00~翌5:00
定休: 水曜



投稿者 KQZ : 12:19 | コメント (164) | トラックバック

2007年11月20日

ミシュラン(笑)

 なんだか発表になったようです。(笑)
 ※事前に情報がダダ漏れだったので、どうしても(笑)をつけたくなってしまいました。

 pdfも発見~

http://www.michelin.co.jp/media_center/news/corporate/pdf/first_edition_list.pdf

 星以外にも「快適度」というのもあって、どちらかというとこっちの方に興味津々です。久兵衛と寿司幸だったら後者の方が快適なような気もしますがにぃ。それと赤字と黒字があるけどなんなんだろか? とかとか。

 ちなみに戯れに行ったことのある店の星を数えてみたら90個位になりましたとさ。細かく思い出せば100超えそうですが。(頭の中でスーパーマリオギャラクシーを想起)

 「●●は共同トイレなんだけど、ミシュランの定義からしたら星がつくのもおかしくね?」とか「職人さんが裏でたばこ吸ってそのまま刺身切ってる店があるけど味わかってねーんじゃねーの?」「●●は英語の電話が入ると何も言わず切っちゃうけど大丈夫なのかね?」とかケチをつけるのは簡単ですが、まぁいいんじゃないでしょか。 読み方としては各店の「師匠‐弟子つながり」だけでなく「築地の魚屋つながり」なんかを見てもいいかも知れません。
 「新橋Kの親父さんは星を断ったらしいよ」「銀座Kも来年は断るってさ」なんていう話も昨日(日曜日)のまたぎで出てましたが、こういうヨタ話も全部含めて今後はミシュランの発行がある種一年の節目になっていくんだろうなぁ、なんて思いました。
 個人的に仲のいいシュマン、なかむら、青空、龍吟、樋口さんあたりが入っているのはうれしいわけですしね。
 少なくともザガットよりはましかな。(笑)
 …と、(笑)でしめる。(笑)


投稿者 KQZ : 02:06 | コメント (186) | トラックバック

2007年11月19日

新宿に知り合いのバーができた/できる/あった というお話

 木曜日のこと。

 Abbot's Choice六本木店を手伝ってくれていた深田さんが満を持して新宿で独立。
 そのレセプションに御呼ばれしたので行ってきたのでした。
 場所は新宿三丁目の交差点()を厚生年金会館に向けて歩いて二つ目の角を左折して200メートルくらい行ったところ。サカゼンの向かい側にあるでかい靴を売ってる店の角を入ったところですな。ひげひげ団的には昔「秋田屋」があった道筋をもっと奥に行ったところ。Livedoorにも近いか。
 ちなみにGoogle Mapでいうと↓ここ。


拡大地図を表示

 手土産には伊勢丹の地下でピエールエルメのチョコレートを大量購入。

 真っ白な入口から中をうかがうと、店内は思っていたより広くカウンターで10席ほどか。あと席の後方に個室っぽいスペースもあるようでしたが、まだ整理仕切れていないので今回は封鎖されていました。

 まず目に付くのは広いカウンタースペースです。
 にこやかに深田さんがご挨拶。
 ん?
 まてよ、横にいるのはヒゲの木村さんに、AZMくん……って、まんまAbbot's Choiceじゃないの。今日はオープニングレセプションということでお手伝いなんですね。
 木村さんも25日には新宿三丁目にバーを開店するので、新宿に知り合いの店が多くなることになります。
 シャンパンを飲みながらバックバーを見ると、相当な種類のお酒がうなっていました。聞くと750本はあるそうなのですが、整理していないお酒が同じくらいあるのだとか。流石は練馬のモルトハウスISLAYに在籍していただけはあります。
 以前からのお店のお客さんやら内装工事屋さん、同業者などさまざまな人がお祝いに駆けつけ出たり入ったりしています。順調だといいなぁ。商店建築の編集部の人が来てましたが、たしか坂井淳一さんの紹介で厨房拝見のコーナーにAbbot's Choiceを紹介していただいたっけか、などと思い出したり。
 忙しそうだったのでなかなかおはなしできませんでしたが、それでも三杯ほど飲んで退散することに。


Bar Gin & It バー ジン・アンド・イット
新宿区新宿5-11-25 1階
Tel: 03-3356-1669
営業: 18:00~29:00
定休: しばらくはお休みなし


 夜の新宿花園神社あたりを歩いていて急に思い出して魔黒氏に電話をしてみる。
 魔黒氏もゴールデン街に新しく店をオープンするのでしたそうでした。
 果たして連絡がつくと内装工事の真っ最中だというのでお邪魔してみることに。

 区役所通り沿いから入ったゴールデン街の案内看板から電話してみると、ひょっこりと10メートルほどはなれたところから魔黒氏が登場。かなり近いのねん。
 一階は元々家主さん経営でお寿司屋さんだったそうなのですが現在は使われておらず、二階三階部分を借りてギャラリーバーにするのだそうです。
 そういえば中野坂上に部屋があったときにはキムラタカヒロさんを呼んでライブペインティングをやったなぁ…… などと色々思い出しましたが、そういう使い方もどうやらできるようになりそうです。


ゴールデン街「COLORS」
東京都新宿区歌舞伎町1-1-9 (G2通り緑道入口角)

※オープンは11月22日ですよ!

 まだ作業中のスタッフさんたちと少しだけお話しをしてからわれわれは飯を食いに新宿三丁目に繰り出します。
 何も当てが無かったのではありますが「あ、そういえば池袋のitten Barにいたカワちゃんが新宿三丁目でお店やってるの知ってました?」という情報があったので早速行って見ることに。
 して徒歩1分。
 綾桜(あやざくら)というお店でした。
 よく目の前を通っていたのですが全然気がつきませんでした。

 入ってみると目をまんまるにした川崎さん。
 「おひさしぶりですっ!」
 そうですそうですお久しぶりです。
 川崎さんといえば、ittenに入ってまもなくの頃によくカクテルを頼んでいたのですが、これがことごとく美味しかったので非常に印象に残っているのです。全く経験が無くてもセンスがいい人っているんだなぁ、と思っていたのですが、このお店は焼酎と日本酒がメインの和風ダイニングだとのこと。んーでもカクテルも飲みたいもんですな。
 美人バーテンダーさんのお店ですんで、ひげひげ団の流れで行くのもいいかもしれません>ひげひげ各位

 美味しいつまみと日本酒を飲みながらよし無し話しを。
 しかし魔黒氏とは大学生の頃からの誼なので17-8年の付き合いになることに気づく。とある選挙事務所のお手伝いが縁だったのが僕は広告屋に就職し、彼はそのまま選挙参謀をやりつつ親の事業の手伝いをしつつ大学にもう一度行きなおし、大学生になった頃にBSラジオの学生スタッフを募集する際に豪くお世話になり、お互いに飲食店を運営したりして…… とまぁよくわからないのではありますがそういう流れの付き合いなのでした。一部界隈では二階堂豹介なる人物と間違えられたりしているらしいですがそれもご愛敬。(笑)
 終電前には解散したのですがめんどくさくなってタクシーで帰宅。

綾桜(あやざくら)
http://www.ayazakura.jp/top.html
東京都新宿区新宿3-11-6 エクレ新宿103
Tel: 03-3350-5388(16:00~)
営業: [平日]PM.6:00~翌3時
    [金・土] PM.6:00~翌5時
    [日・祝]PM.6:00~翌0時
定休: 無休

投稿者 KQZ : 17:04 | コメント (172) | トラックバック

2007年11月12日

酉の市から西麻布またぎ、のちアボットチョイス

 土曜日のこと。
 一の酉の前夜祭ということで、マラカス電気科学用の熊手を買いに花園神社に集合。

2007torinoichi1.JPG

 「どうぶつ奇想天外!」や「ヘキサゴン」でおなじみのオガちゃん社長とは首尾よく落ち合えたのですが、回転寿司選手権チャンピオンのヨネさんがきやがらない。後で聞くと「六本木でパーティー」だったという。相変わらず浮世離れしすぎである。

2007torinoichi2.JPG 2007torinoichi3.JPG

 てなことで前の熊手をお焚きあげしてしてもらい、毎年買っている巣鴨高橋で新しい熊手をゲット。
 ねずみ年だけにかわいらしいネズミのマスコットが鎮座しております。

 熊手を持ってタクシーを拾い、一路またぎへ。
 小笠原さんから「またぎの住所調べようと思って検索したらさ、鈴木Bが日記に書いてんだよ。カッキー紹介したの?」とか聞かれてしまう。
 紹介したのはたぶんストロウドッグ小泉くんではないかと思うわけですがそれはいいとして、確かに逗子時代は店の名前を書いちゃうと予約が取れなくなるのでわざと「逗子の獣肉屋」とかって書いていたのでこのblog検索には引っ掛かりませんですよ、へーそれにしても鈴木Bはなんであんなに飯食ってるのに太らないんだろ、そんなん僕知りませんがな…… なんて話をしていたら店に到着。前は逗子まで電車で一時間以上かかっていたのに毎月二回くらいは行ってたのを考えると隔世の感があります。

 中に入るとさっそく仲畑組のTシャツを着たおやじさんが火をおこしてました。(逗子時代は仲畑貴志さんの別荘のすぐ近所だったのです。ちなみに春先の筍は仲畑さんちの裏山からいただいたもので絶品でした)
 まずはビールを飲んでまったりしていると、放送作家の福本君の巨体が見えてきました。
 今日はここ一年ほどいろいろな仕事を手伝ってもらっている福本くんに加え、無駄に最高学府を出ている女流放送作家見習いの杉本さんも呼んでのいわば慰労会なのですな。

 「あいよー。今日は頑張っていろんなの入れといたよ」といいつつ、まず最初に出てきたのは刺身盛り。

071110matagi1.JPG

 メジと石鯛とイサキだったかな? 日本酒に切り替える。メジがもんのすごく旨かった。
 お次は鹿。

071110matagi2.JPG わ、なんか色温度バラバラだな…

 まだ季節には早いけどこれはかなーり旨い。あー旨い日本酒持ち込みたかった。

 「KQZさん、今日はよ、すんげー甘鯛用意してあっからよ」とにこやかにおやじさんがやってくる。
 見ると手元にはまばゆいばかりに光る身のぶ厚いアマダイの一夜干しが鎮座ましましていた。
 思わず周囲の別のお客さんが「ほぉ~」と溜息をもらしていた。(マジでマジで)
 いやしかしこちらは4人である。それも一人は女性だ(一応)。
 涙をのんで「半身だけにしてください…」と言って出てきたのがコレ。

071110matagi3.JPG

 でかい。身が厚い。色がいい。
 いつになく気合い入れて焼番をつとめて最高の焼き加減に調節。
 完璧に仕上げたのですが、匂いがもうたまらんので写真は撮れませんでした。
 んもうね、もんのすごく旨いのよ。
 皮目のすこし焦げた香りと身の脂のあまい香り、むれた肉の凝縮した甘みの微粒子が鼻から入ってきたとおもったら箸が伸びて口にぱくりと落としこんだらあぶらが乗りまくりで唾液がどばーっと出てきて噛むほどもなく肉がほろりとほどけて舌に甘味塩味うま味がどわっと広がり酒が旨い…… という感じ。(なんだそりゃ)
 あっという間に骨までしゃぶって完食。
 元々5人のところが4人になったわけで、「もう一人か二人増えればもっといろいろ食べられるよね」ということになりSPA!の光明くん、久保田アナ、某カリスマ編集者など知り合い関係に電話やメールで招集をかけてみるも、さすがに土曜の20時とかになると人が集まらない。ちぇっ。

 「もうちょっと食べたかったな……」とちょっと残念がるわれらの風情を見せていたら、またも出てきたまたぎの大将。
 今度は手にあの白いやつが乗ってますよお前さん。えぇえぇ大好物のアレ。

071110matagi4.JPG

 キジです。
 手羽や脚など骨のついたところは火が回るのに時間がかかるのでまず炭火の上に乗せておいてから、まずはささ身の部分を生でいただく。
 ねっとりとしたやわやわの肉が歯にも美味しいのです。
 至福。
 皮のついた身の薄切りをさっとあぶって食べると、ささみの淡白な濃厚さとうって変わってうまみのエキスのような油がじわっと口の中に広がってこれまた旨いのです。
 やっぱ、鳥関係ではだしが一番うまいのは雉だなぁ。
 おやじさんに「今年は六本木でも年越し蕎麦キジのだしで作ってくれるの?」と聞いてみると「そんなもんめんどくさくてやんねーよ」といなされてしまう。このおっさんはいつもこれだ。(笑)

 んめーんめーと骨までしゃぶっていると、またにやにやとおやっさんが皿を持ってくる。
 「いやー今日はあれだよ、金目もいいの用意しといたからさ」
 「え? 昼金目?(わくわく)」
 「あったりめぇよ」

※昼金目という単語がわからないお友達はこちらを見て予習しておこうね
 キミは昼金目を知っているか?: KQZ on authentic
 
 で、これが来たわけです。昼金目の焼しゃぶだーーぃ。

071110matagi5.JPG

 生で食べてももちろん美味しいのですが(ちょっと皮が口に残るきらいがありますが)、ささっとひと炙りすると驚くほどのあぶらが浮かんできて極上の甘味に変わるのです。ぜいたくすぎです今日はとっても。(倒置法)キジともアマダイとも違ったこってりとしたあぶらの味に、ほろりと崩れる身の味が絶妙にうまいのです。

 で、締めは鍋です。

 071110matagi6.JPG071110matagi7.JPG

 さすがにおなかいっぱいだったので小さめの鍋にしたのですが(サムネイルが小さいのは写真の写りが悪いから)、スギタケがめっちゃくちゃ旨かったのでした。
 持参した黒七味をぱらりと振りかけていただきます&あっという間にご馳走様。
 最後の最後にいつもの絶品すいとんを食べたかったのですが「そんなに汁飲んじゃったらつくれねーよ」「だってうまいんだもん」「おらしんねー」「作ってよー」「じゃすいとんは無理だけど雑炊なら少し作れんべ」「やたーっ」なんてやり取りがあって雑炊をちらりと食べて最高潮に幸せ気分に。

 食後いろいろとくっしゃべりながらもサスガは手錬れの放送作家おがちゃん社長、話はおやじの持っているスーパー紀州犬(猟犬)へとつながる。渋る(というかめんどくさがりの)おやじをなんとか納得させて「どうぶつ奇想天外!」で取材に行くことにあっさり決定。
 次は猟の後にまたぎ仲間を含めての宴会に紛れ込むことに決定。
 呼べる人数は限られてしまったのでODIN菊地さんとミシュランで星を取ったとかいう噂もある龍吟の山本さん、すし泉の小泉さんあたりかなぁ。

 相当お腹いっぱいになったので、歩きながらAbbot's Choiceに移動。
 ビールを飲みながら「誰か呼ばない?」みたいな話になり、無駄な学歴でおなじみの杉本が「私の同級生のOLを呼びましょう」ということになり二名招集。東大卒ですっとぼけたキャラの女子が三人もそろうとなにがなにやらで結構面白かったのですがもう最後は何が何だか分からず家に帰ってソファーに寝っ転がって起きたら朝だったのでした。

 あー長い一日だった。


※参考
 西麻布に獣肉が来た: KQZ on authentic

投稿者 KQZ : 00:09 | コメント (158) | トラックバック

2007年08月29日

元麻布でコノシロを食らう

 某日。
 コイズミくんと古川さんに誘われて元麻布のやなぎさんに。
 「ここはコノシロのたたきがたべられるんですよ」とのことならば行かずにはいられませんて。

 そしてコレが獲れたて直送のコノシロ。

konoshiro.jpg


 ピカピカでございます。

 地産地消にこだわった食材の数々は何を食べても美味しいのです。
 元は千葉の高柳で勇名を馳せていたそうですが、この春に麻布に移動して勝負をかけているとのこと。

 この他にも江戸前のママカリや、お店で特別に育ててもらっている鶏の岩盤焼きなど、美味しいものが目白押しでした。
 店長の鈴木さんは食材オタクなので話があうこと。
 特に鶏肉は養鶏場に直接お願いして長期間(200日以上)掛けて育てた極上物を仕入れているらしく、鈴木さんいわく「秋に孵化したひよこと、春に孵化したひよこは味が違うんですよ。夏の時期に育つとどうしても水を多く飲むので肉が水っぽくなるんです」とのこと。勉強になるわぁ。(なんの役に立つのかはおいといて)
 あと、金目鯛の炊き込みご飯がかなーり旨かったでございます。お釜で炊いて残りは持ち帰り可なので二人でも無問題。
 ランチもやっているそうなので今度来てみるかな。


日本料理 やなぎ
港区元麻布2-1-20
有栖川ナショナルコートB1
Tel:03-3473-1885
http://www.yanagi.or.tv/

投稿者 KQZ : 18:29 | コメント (163) | トラックバック

西麻布に獣肉が来た

nishiazabu1.jpg

 ずいぶん前からこのblogでは「逗子に獣肉を食いに…」などといった日記をアップしておりましたが、そのお店がとうとう今日西麻布にオープンすることになりました。
 親父さん自らが銃を持って野山に分け入り仕留めてくる極上の猪や鹿、鴨、あるいは船に乗り込み釣り上げ石鯛や金目鯛、平目などなどは、囲炉裏テーブルでただただ焼き食らうだけで至福の経験となるのでした。春は山菜、秋はきのこ。その他に全国に広がる漁師ネットワークを駆使して北海道からイトウを取り寄せてくれたりもしましたっけ。

 これまで日記では名前をわざとぼやかしていたのは、一度「ウチくる」に出てしまった際に二ヶ月ほど予約もままならない状態になってしまい、冬の一番いいお肉のシーズンで二回しかいけなかったことがあったからなのでした。
 ちなみにテレビを見て来たお客さんは二ヶ月もするとぱったりと来なくなり、逆にそれまで通っていた常連さんは「どうせ混んでいるんだろう」と足が遠のいてしまい…… と悪影響がかなり長い間続いていたので、親父さんとも相談した結果名前を出していなかったというのが真相。

 そもそもなんで東京暮らしの僕が逗子の店に行くようになったかというと、13年前の冬のある日偶然ヨット帰りに通りかかったことからのお付き合いでして、後で聞いてみるとオープンしてから数週間目くらいだったらしく東京から来た一番最初のお客さんだったとのこと。
 その後、オープンしたてのODINの菊地さんとワイン業界では知らない人がいない大澤静夫さんなどODINの常連さんみんなでツアーを組んでいくようになり、その友達が友達を呼んで… と、いっしょに行った人たちは延べ13年間に数百人にはなるのではないかと思います。(いや誇張しているわけではなく、年に5回から20回は行ってましたし、一度に20人前後で詰め掛けていたので)

 なかでも料理人さん、フードライターなどの業界関係者たちの絶賛甚だしく、ご一緒したあるいはワンホップで逗子の店まで獣肉を食べに行った人たちはというと枚挙に暇ないほど。
 六本木なかむらさん夫妻、渋谷ゆうじ・神宮前樋口の樋口ブラザース、バードランドの和田さん、梅谷昇さん、麺屋武蔵の山田さん、リストランテJの植木さん、六本木龍吟の山本さん、シュマンの柴田さん・小玉さん、浅草龍圓の栖原さん、赤坂璃宮の譚さん、マッキー牧元さん…… というか書ききれないのです。
 時には親父さんもめんどくさくなって「KQZさんの知り合い? だったらいいよ」とか言い始めるもんだから月に5度も引率で逗子まで行くようになったり、まだ会ったことのない有名料理人さんが人づてで勝手に名前を使って予約していたり、その店に何も知らずに予約で入ったらシェフから「逗子のお店ではお世話になってまして…」と挨拶に来てびっくりされたことすらあったりなかったり。
 行く時にはワインやシャンパン、日本酒も持ち込み、塩や醤油、味噌、柚子胡椒、寒摺りといった調味料、あるいはお店秘伝のソースなどなども… とやりたい放題させてもらっておりました。もちろんワイングラスなども持ち込んでおかせてもらっていました。(恐らく西麻布じゃそういうのはダメだと思われます。サミシイ)
 ちなみに過去の日記には持ち込んだ十四代龍月を直火でお燗にしているという罰当たりな写真がありますです。

夏の獣肉フェア: KQZ on authentic
http://www.authenticbar.com/kqz/days/archives/001039.html

キミは昼金目を知っているか?: KQZ on authentic
http://www.authenticbar.com/kqz/days/archives/000918.html

まとめて近況: KQZ on authentic
http://www.authenticbar.com/kqz/days/archives/000930.html

吉例! 冬の獣肉ツアー: KQZ on authentic
http://www.authenticbar.com/kqz/days/archives/000870.html

またも獣肉祭り: KQZ on authentic
http://www.authenticbar.com/kqz/days/archives/000320.html


 また去年だったかおととしには、当時LEONの編集長だった現ZINO代表・岸田一郎さんとジローラモさんなんかが極上のワインとシャンパンと葉巻と美女を持ち込み(?)大にぎわいで、その結果ただいま発売中のZINO10月号には親父さんのマンガが出ていますので書店で購入の上お確かめくださいませ。

 ↓これがオヤジさんの似顔絵だ!(携帯電話で撮ったので見づらい…)
nishiazabu.jpg

 さてさてさて。そんな前書きはさておき。
 日曜日にオープニングに先立って知り合い関係でレセプションが行われました。

 店には逗子時代の知り合いやら東京から良く食べに行ったわれわれの仲間ウチが集まりほぼ満杯。
 店の中央にどかんと約20名ほどが座れそうな囲炉裏テーブルがひとつと、4人くらいが適正人数っぽい個室が2つ(とはいえほぼ二つでひとつって感じかな)。

 銘々がご祝儀袋やら祝いのシャンパン・ワインを持ち寄りおっさんとご挨拶。
 レセプションということもあり本日はお任せでございました。
 お造り、夏の猪、小鳥、漁師鍋。(漁師鍋は写真撮り忘れ)

nishiazabu5.jpgnishiazabu2.jpgnishiazabu3.jpg
※これらの写真は携帯電話でのものなので後できれいなものに差し替えます

 イキのいいお刺身も相変わらずですが、夏だというのにこの猪の脂ののりっぷりにほっとしたり。
 どこかの農協から依頼されて駆除したメスの猪だそうで、畑の穀物を荒らして食べていたのだとか。黒七味がないのが玉に瑕か。
 小鳥も相変わらずのうまさですが、13年間の経験からすると粒入りマスタードが必要かと思われました。
 漁師鍋にしてもとっても美味しいのですが、どうしても七味が欲しかったので、六本木ヒルズまで歩いて戻ってハウスの七味を買ってきてみんなで使ってみたりして。冬だったら柚子胡椒か寒摺りなんだよねぇ。
 今回はレセプションだったので薬味を持っていかなかったのですが、開店祝いに花を出すだけじゃなくて肉にあわせた薬味セットでも渡してあげようかなぁ。

 一通り食べて二回転目のお客さんも来始めたので一旦退却。
 ゆうじさんと連絡が取れて、22時くらいに合流するということだったので一人アボットチョイスでビールを飲みながら時間をつぶして再度お店に。
 すると神宮前の樋口さんとゆうじさんという樋口ブラザースが♪ちゃらっちゃっちゃちゃ、ちゃー、と登場。中華業界で有名な小鳳さんも歌舞伎帰りでお着物姿も凛々しくいらはりましてまたも乾杯。

nishiazabu4.jpg

 最後のお客さんということで煮魚もいただき、飲食業界のいろんなお話をしつつあーだこーだ。


 そして今日、18時にお店は開店です。
 しばらくの間は不安定なのではないかなぁ、ということでお店の名前と連絡先は書きませんが、どうしても知りたいという向きはzino (ジーノ) 2007年 10月号 [雑誌]をお買い求めの上どーぞ。(僕の本名を知っている人は勝手に使ってください・w)

投稿者 KQZ : 16:26 | コメント (75) | トラックバック

2007年08月01日

そして松山に ~その2

 さて宇和島での最初の食事の場所はというと、宇和島界隈の飲食店の店員さんが仕事帰りに集う店として繁盛しているという「鮨 権太」さんに伺う。

 まずはビールで乾杯。
 カツオと釣り鯵を堪能する。

(ここら辺の写真は東京に帰ってからアップします)

 醤油は再仕込み醤油らしく甘く味が濃い。
 ここのカツオは赤味をそのままで薄切りにしてニンニクでいただくのが作法らしい。
 のうめりとした舌触りが心地いい。
 釣り鯵もさすがにうまい。大振りだし。

 続いて「はらんぼ」という小魚をあぶっていただく。
 博多でいう「あぶってかも」だそうな。麦味噌で食べます。(初体験)
 フードライターの大先輩である坂井さんによると、すり身にして「じゃこ天」になる材料らしい。
 淡白でこれがまたうまい。麦味噌ともあうのだこれが。焼酎って感じかなぁ。

 続いて太刀魚の焼き物。白身が口でとろけます。
 日本酒をリクエストしたところ、地元の大吟醸「大番」に。
 西本酒造でたしか「虎の尾」とか作ってるところだったかな。水の良さがよく分かります。

 食べながら、飲みながら、宇和島という地域をどう盛り上げるかと熱い話が盛り上がります。
 いやいや、こうやってうまい魚とうまい酒を飲みながらだと本気になるんですよ、実際が。
 僕は建築学科の都市計画で卒論を取っているわけですが(他でも取ってるけどな)、その他にもラジオやテレビ番組、MMORPGのコミュニティの盛り上げ方などなど、いつも立ち往生してしまうのが『(他と比べても絶対的に)売りになるポイント』と『(損得抜きで、あるいはそう見えるくらい)熱くなれる人々』という二点であり、これ以外の問題点などはマーケティング手法でなるとさえ思っているのです。
 今回の宇和島の件はその二つをクリアしているような気もするしそうではないのかもしれないし。
 少なくとも飯を食らい酒を飲みバカ話をしつつ、そこまで思わせてくれればもうちょっとがんばろうと思うわけではあります。
 むーーーーー

投稿者 KQZ : 01:17 | コメント (210) | トラックバック

2007年07月31日

慰労会と謎の本と桃のジェラートと乾坤一擲ドッペルゲンガー

 ずいぶんと日記を書くのをさぼっておりましたが備忘録。


某日、某雑誌のスタッフさんたちと慰労会。

 一部新聞なども賑わした某紙関係だったりするのですがそれはそれとしまして、と。
 場所は六本木の酒友。ここは長谷川酒店が経営している和食屋さんで、さすがに日本酒焼酎の取り揃えが素晴らしいのです。
 原島前店長時代にはよく飲みに行っていたのですが、礒自慢の副杜氏婦人にジョブチェンジされてしまってからはとんと御無沙汰だったのでした。
 個室を取ってもらって5人で飲み食いしつついろいろと情報交換。
 12時近くになってAbbot's Choiceに移動したのですが、どうも2時過ぎに寝堕ちしてしまうというどうしようもない体たらく。
 反省しつつ白み始めてきた六本木の空の下、回転したてのTIPTOPというバーがあったのでヘンリーマッケンナのソーダ割りをすする。わりといい店かも。わからんけど。

謎の本をいただく

 ある朝のこと。
 仕事場への行きかけ、お隣にすんでいるおじいちゃんがゴミ出しをしていたので挨拶をする。
 ふと思い出して

 「そういえばこの間古本屋さんで●●先生の書かれた本を入手したんですよ」

 と話しかけてみる。

 すると

 「どの本ですか? 私は30冊くらい本を書いているので…」

 そんなに本を書かれているとは知らなかったのでタイトルはなんだったっけ… と言いよどんでいると

 「いや、以前書いた本は全部間違いですから」

 とにこやかに畳み掛けてきた。

…一旦時間は現在に飛び、記憶を頼りにGoogle先生に訊いてみると、あらま奇門遁甲術とかいう古代中国の方位術(でもないのだが便宜上こう書いておく)の世界では超有名人だったのではあーりませんか。
 具体的なお名前は伏せますが、

奇門遁甲を学んだ人なら知らない人はいないくらいの人物である●●先生の代表的著作です。前半と後半に分かれていて前半に遁甲について、後半に地理風水について述べられています。先生の遁甲は通常の三奇、六儀、八門、八神、九星などを用いず、気学に用いる九星を応用させた挨星法という呼び名の方位術を紹介されています。●●先生を支持する人は某派に次いで多いのではないでしょうか。それくらい影響力のあるお方がかかれた書籍だと思います。●●先生の方位術観を知るための入門書的なものだと思います。
であるとか、
 太平洋戦争後、張耀文氏を掌門とする台湾透派の奇門遁甲が昭和35年以降、●●氏に伝えられ、透派奇門遁甲自体も出版物、講習を通じて流布しました。
 ●●氏の遁甲は、中村文聡氏の気学、透派奇門遁甲を出発点としつつも数十年の研究を経て独自の理論的進化を遂げ、太古の旋式遁甲を復元した功績は日本における一大金字塔といえるものです。
 などという評価をなされているらしいのです。  当然、敵視する人も見受けられましたし、2ちゃんねるでもお名前がタイトルについたスレッドが2スレ現行保持中だったりしていました。


……で、時間を遡り、時制は某日朝のお隣さんとのおしゃべり中へと戻る。

「実は中国で完成された遁甲というものは壬申の乱でも使われた。関が原では家康が使った。
 元々は●●天皇の時代に日本にやってきた学者が持ってきたもので、 中国で言う国宝です。
 その持ってきた写しは現在京都の -- 詳しくはいえないんですが -- とある重要文化財の阿弥陀様の台座に胎蔵されていて、その寺の息子さんから写本が私に伝わってから約30年、ようやく全容が解明できたのがつい最近なんですよ。
 過去には天皇の行幸にも使われていました」

 ほけーー。
 梅雨明けの照り返しの中、自転車を支えながら思いもよらない伝奇話に巻き込まれていった。
 だって隣に住んでいる見た目は普通のおじいちゃんだぜ?

 時間さえ許せば
 「そうそう、ウチの爺さん旧神社庁で…」「安岡正篤さんとも仲が良かったとかで…」
 とか話に乗らないでもなかったのですが、仕事前ということもあり封印。


 「…50年の研究がようやっと完成したんですよ」
 「では、それをまとめてまた出版されるんですか?」

 とノリでたずねてみると

 「いや、あまりに強力すぎて実験するとなにか事故が起きるのではないかと思いまして
  お世話になって方々にお知らせを送るだけにしようと思います」

 と躊躇されている様子。

 時間も時間だったので、あくまでも近所に住む人のいいお兄ちゃんという風情を崩さずに

 「また勉強させてください! お声かけしてしまい申し訳ありませんでした!」

 と自転車に乗り込み爽やかに去っていった某日の朝だったのでした。

 で、二日後にその秘伝の書が届いてしまったわけなんですが……

 筆文字の前文に読んだらすぐに廃棄する旨認められておりまして、なかなか通読するにも気合いがいりそうなのです。
 今まで気づかなかったけどなんだかすごいなぁ。


ということで、現在の住環境をまとめてみる

  • 隣に住んでる82歳のじいちゃんは占いの大家
  • 別のお隣の84歳のばあちゃんは赤坂芸者に三味線教えてる
  • 庭に三本足のカエルがいる (バリとかでは縁起がいいらしい)
  • 庭で白蛇が脱皮してたり、近所で青大将がニョロってたり
  • 緑の童貞も出没する (「メラ」と唱えると大抵のblogは燃え尽くされるらしい)

赤坂テラカオスw


桃のジェラートの完成と深夜のドッペルゲンガー(あるいは生き別れの弟)

 かねてより持ち込んでいた桃でリクエストしていた自家製ジェラートができたというのでAbbot's Choiceに試食に行く。

peach_gelato.jpg

 おー、いい出来でおます。
 今年の第一弾は岡山の白桃と長野のモノをブレンドしたらしい。ねっとり濃厚かつ上品な香り。
 実は当日山梨産の農家自家用桃も持ち込んだので、今年は違う味わいのジェラートも楽しめるのです。
 明日は清水白桃が来るし。どんだけ桃好きなんだよ>オレ

 ほどなくして電話にODINの菊地さんからメッセージが入る。
 なんでもWebの更新の相談があるとかで、Abbot's Choiceでおちあうことに。
 スタッフ一同に緊張が走ったりしてたわけですがそこはホレご愛敬ご愛敬。
 なんだか混んでいて立ち飲みしつつつまんだジェラートは菊地さんにも好評だった様子。よかったよかった。

 ゆっくり話せるところに移動しようということで、以前よりキャラが似ていると思っていたBambooの叶野さんと会わせっちまえ、と画策。
 もちろんそんな雰囲気はおくびにも出さずに席を確保して移動移動。(うきうき気分なので動詞を重ねて形容詞&体言止め的に使用)

 果たしてカウンター入口の止まり木が二つあいていたわけです。
 ふと見ると叶野さんは気づいているらしい。なかなかこちらに来ない。(ニヤニヤが止まらない)

 「えーおこんばんわぁ」と叶野さん。
 「えーっと、この人は…… お酒とグラスが好きな人」 おぉ、なんとか笑わずに言えた!

 僕は有次で特注をかけたという銅のカクテルグラスを使ったマティーニを、菊地さんはなにやらモルトをオーダー。
 なに、銘柄? そんな細かいことよりも見てて面白いことが目の前にあるんだから気にしてねーっての。

 「オペレーション入ります」

 いつもの叶野節が店内に響く。
 そして目の前に二つのグラスが並ぶ。

 「お、このグラスは○△※×◎の▼□$ですね」 と菊地さん。
 すると間髪入れずに 「いえ、○△※×◎なんですが、●●年にでた復刻です」 と叶野さん。
 「あぁ、復刻なんてあったんだ… これって……」

 見えないところで丁々発止乾坤一擲火花が散っているようであったわけです。
 オタクはオタクを達人同志はこういった言葉目配りの端端でお互いの度量を推し量るわけですな。
 その会話の間にバンブーカクテルを追加オーダー。
 我ながら的確なオーダーである。(グラス的に、というお話。カットグラス、特注の銅製品、そして手吹き手書きのグラスと)

 「お、これはきれいな…」と菊地さん。

 頃合いもよし、と叶野さんに 「実はこの人、ODINの菊地さんっていう人なんです」 とネタばらしの儀式を一応行う。(絶対気づいてるはずだし)
 「あぁ、僕一度か二度伺った事ありますよ」 と叶野さん。

 こうして、東京の一部のバー業界では「似ている」と評判の二人が邂逅した記念すべき夜だったのでした。
 やっぱり何となく似てるよなぁ、この二人。
 しかしこの変人バーテンダー二人のサイトを両方とも手がけているというのは、果たして間違っているのか否か。
 …と、ほんの少し悩んですぐに忘れる夏の夜だったのでした。

Bamboo BAR Coctail&Whisky
 http://www.bamboo-kyoto.net/

BAR ODIN - バー・オーディン
 http://www.authenticbar.com/odin/

投稿者 KQZ : 01:01 | コメント (165) | トラックバック

2007年07月23日

土曜の鰻の日

 「土用の丑の日」のタイプミスではない。
 土曜日は長野屋酒店の林さんにお誘いいただいて、ウナギに会う日本酒とワインの選定会に参加したのでした。
 場所は赤坂の「勢きね」
 元は西麻布の八百徳でやってらしたのが一年と半年がとこ前に独立されたのだとか。
 家から数えたら2-3分だったかな。極めて近い鰻屋さんなのでした。

 集まった面々はというと酒屋さんの林さん、酒問屋さん、蔵元さんお二人(大海さんに本田さん)、月刊居酒屋編集長というプロ5人とこちら素人は一人っきり。
 出てきたお酒は龍力の特別純米生原酒をずらり。山田錦、山田穂、雄町、神力の4種の米違いに去年の新酒&一年半熟成の8種類。加えて火入れの山田錦の9種類。
 ワインは白2種類、赤9種類というとんでもない数である。

 これらのそれぞれを、白焼き蒲焼きのどれとどう組み合わせるとうまいのか、塩・山葵・山椒・胡椒・醤油という薬味との組み合わせも考えると膨大な数の利き酒をせねばならないのでありますハイ。
 日本酒に関してはぬる燗、熱燗、上燗なんてバリエーションも試したし。

 結果的に3時間かけてウナギをいくつ食べたのかわからないくらい食べ、一番うまいと思われる組み合わせを互いに選考しながら終了。
 今回のうなぎは三河産の新子とのことで、ふっくらとした焼き加減とあいまって最後までおいしくいただけました。うまいやココ。

 山田錦の構えの広さも魅力的でしたが、やはり火入れはどんぴしゃりで合うなぁ。
 白焼きには山椒が利きすぎると日本酒もワインも総崩れになっちゃうけど、ほんの少しだけ(塩10粒に細挽きの山椒一粒程度)だけ利かせるとこれが抜群に合うというのも印象的。まぁお店で出す時にはお客さんは勝手にかけちゃうだろうから、こういう食べ方は難しいかもしれないけども。
 白ワインは樽香が前面に出るタイプだとかなり厳しい。
 赤はタイプによって、あるいはうなぎのたれの甘辛との組み合わせによってかなり差が出てしまう。

 …なんていう話も尽きずに、二次会として赤坂は穣に移動してビールと焼酎を飲みつつ業界話に花を咲かせて健全にてっぺんくらいで解散と。

うなぎ 赤坂 勢きね(せきね)
港区赤坂9-1-7 赤坂レジデンシャルホテル1階
Tel: 03-5410-1500
営業: 平日 11:30~14:30(L.O.13:30) 17:30~22:00(L.O.21:00)
    日祭 11:30~15:30(L.O.14:30) 17:30~21:00(L.O.20:00)
定休: 土曜日

投稿者 KQZ : 17:50 | コメント (218) | トラックバック

2007年07月10日

鮎正、ワインバー、タリスカ、浅間な金曜日

 金曜日のこと。
 飲み食い仲間5人と新橋鮎正で鮎を食べる。
 この季節の鮎正はもう年中行事なんだなぁ。
 このblogでも夏になると「新橋鮎正で夏だねぇ」というエントリーのヒット数が上がるわけですな。
 写真については明日にでもアップするとして、と。
 途中「明日20万円のイタリアンのコースがあるんだけど来ませんか?」などと電話が入るが流石に行けませんとお断りする。東京カレンダーの編集さんあたりに連絡がつけば繋いだのになぁ。もっと早くに言ってくれないとさぁ、

 その後銀座一丁目の流石ちかくにあるワインバーで二次会。これが結構当たりのお店だったのでもう少し開拓してみようっと。
 散会後、自転車移動だったので帰り道のタリスカに寄って内田さんとあれこれ話ながらギムレットにグレンキンチー。
 勢いづいてしまい、まだ早かったこともあり四谷三丁目の浅間に行って日本酒。くどき上手の愛山なんぞを飲んで帰宅。
 いやー飲んだのんだ。

投稿者 KQZ : 00:53 | コメント (201) | トラックバック

2007年05月10日

今日のランチはうなぎだったのだ

chikuyo-tei.jpg


 前職(ん? 前々職か前々々職か?)でお世話になった山口誠志元帥から誘われてメシでも食いながら打ち合わせをしようということに。直前オフィスに立ち寄ったら岡崎孝太郎さんもいらして久しぶりにご挨拶。

 しかし暑い。
 暑いなぁ、ってことで竹葉亭本店でうなぎを食らう。
 柔らかくて旨い。
 いやひらがなの方が雰囲気がでるな。
 やわらかくてうまい。
 さらに言えば奢りだと尚更うまい。

 食後、清月堂本店の喫茶でコーヒーを飲みながらうだうだと打ち合わせ。
 このおっさんが「アンタんとこの会社を軍需産業にしてやりますよ」と某企業社長を口説いたという話におよぶ。この人だとさもありなんだわさ。


江戸前竹葉亭本店
 http://www.manabook.jp/edomae22tikuyoutei.htm

中央区銀座8-14-7
Tel: 03-3542-0787
営業: 昼 11:30~14:30 夜 16:30~20:00ラストオーダー
定休: 日曜・祭日


和菓子の老舗 - 清月堂本店|東京 銀座
 http://www.seigetsudo-honten.co.jp/

中央区銀座7-16-15 清月堂本店ビル1F
Tel: 03-3541-5588
営業: 平日 8:30~19:00 土曜 9:00~18:00
定休: 日・祝日

投稿者 KQZ : 17:46 | トラックバック

2007年05月09日

西麻布・拓で鮨、その後モヒート、麻雀な火曜日

 昨日は西麻布にある長野屋の林さんに誘われて西麻布の拓に。
 面子はデジほんのはっしーと某マッコリ製造の社長さんの野郎4人組。

  西麻布 長野屋
  http://nagano-ya.com/

  はっしー先生の焼酎の連載はこちら
  +D Style:第15回 焼酎原酒マニアックス
   http://plusd.itmedia.co.jp/d-style/articles/0704/16/news023.html


 金目鯛の昆布〆とか海胆4種盛りとか色々んまかったのですが写真は無し。カウンターだしね。
 マグロの違う部位を薄く削ぎ切りにして重ねたものをネタにした握りとか面白かったなぁ。ちょうどキムカツが薄切り肉の重ねる方向を変えることによって食感(というか口内のほどけ感)に革命を起こしたあの感じ。

 しかしマッコリの大将とは渋谷ゆうじさんとか嘉門達夫師匠とか知り合いがかぶりまくってしまいちょっとびっくり。
 話の流れで、みんなで大阪食い倒れツアーに行くことに決定。


西麻布 拓
http://www.eatpia.com/taku/index.html

港区西麻布2-11-5 カパルア西麻布1F
TEL: 03-5774-4372
営業: 18:00 - 26:00
定休: 日曜・祝日


 2時間ちょっとでさくっと出てきて近くのバーでモヒートをぐびり。
 チミチミshi3zさんとドワンゴな若者が合流。
 話しているうちになんとなく麻雀な気分になりAbbot's Choiceのならびにある雀荘に流れる。ちなみにshi3zさんは離脱。

 東風戦で何回かやってたら四暗刻をツモった。しかし眠かったので「リーチ、一発、ツモ、東、ホンイツ、トイトイ… あれ?」とはじめ間違えて数えていたのはご愛嬌なのだ。


投稿者 KQZ : 17:08 | コメント (170) | トラックバック

2006年11月10日

六本木・龍吟で食事の水曜日

今朝赤坂トスラブとかいう関東IT者侠客団体施設で人間ドックに行ってきたわけですよ。
このいい天気に直腸検診だと。 ケッ
思わず「うぉっ」と声が出ちまったじゃねーかばーろーめ。

ま、そんなこんなの週末。
昨日の14時から今朝10時半まで絶食状態に炭酸のまされてバリウムごくごく…… だったのでカラダの調子がなんか変なのです。


でもって過去日記。
水曜日にリッツカールトンの高野さん、広告屋さんで同期入社のK、フードビジネスをされている田中さんとの四人での定例食事会がありました。
今回は僕が幹事だったので仲良くさせてもらっている龍吟にしてみました。

#写真も撮らずメモもせずだった上に話が面白かったのであまり食事のことは記憶に薄いのです。
#まずは備忘録として、と。

時は19時半。
三々五々集まって… と思いきや既にお三方は席についていらはった。
いやいやどもども。

久しぶりの龍吟はなんだか内装がおとなしくなったような気も。気のせいか?
さてさてさて。
積もる話もそこそこに我ら旨いもの好きは気もそぞろでありますのでそそくさと美味しいものをいただきましょうそうしましょう。(「そ」の字つながり)


で、しょっぱなの海胆のカクテルからして面白すぎ。
だってねあーた、カクテルグラスに海胆がちんまりと入ったものを目の前に置いて、横には赤ワインのボトルが出てくるわけですよ。

 「こちら、山本から…」

と見てみるとラベルが「RYUGIN 1970」となっている。
ははーん、とにやついているとおもむろにフォイルをはがして抜栓し始める。
そして海胆の上に注がれるのは根菜のすり流しという寸法なのだ。
コルクと思いきや抜栓したそれは太目のごぼうを炊いたもので、よくよく見るとこちらにもしっかりと「RYUGIN 1970」と焼印まで押してある。

万事がこの調子である。
もちろん味も美味しい。

続くワンスプーンの牡蠣は低温調理したものの上に柑橘の香りたっぷりのジュレソースかけ。
飲み物は、ということで醸し人九平次の大吟醸を四合瓶でいただく。

柿とフォアグラのカクテルも旨かった。
フォアグラがねっとりとチョコレートのような口どけなのだ。
ゴマクリームのエスプーマもぴたりとあう。

お椀はレンコン餅とすっぽんの擬製豆腐。
けれんみだけではなく静けさの中の美味というべきか。

お造りには海老を炊いたスープを煮詰めて乾燥した粉末やら酢橘を冷凍窒素で粉末にしたものなんかを添えてある。少量ながらも大間のマグロもいいもの使ってたしなぁ。

焼き物にでてきたグジもすばらしい味わいだった。
22~23cmの小ぶりのグジを使用し油を回しかけているのでうろこがさくさくクリスピー。
大根おろしと自家製XO醤をあわせたもので食べても旨いが、酢橘をエスプーマで泡泡にしたものが格別に旨い。口の中に香りしか残らないがしっかりと存在感があるのだ。
付け合せにどう見ても備長炭にしか見えない紅芋がありこれまた旨い。色は烏賊の墨でつけたのだとか。
他に栗を薄く粉雪のように削ったものもツマとしてついてきてこれまたはんなりとした甘さが美味なのである。
炊き合わせはアナゴと野菜だったかな。

目でも舌でも、頭でも楽しませてくれるこの設えは素晴らしい。


そうこうしているうちに龍吟のスペシャリテであるところの大根の炊き込みご飯が出てくる。
味噌汁は白味噌。
 ※写真は前に書いたエントリーからどうぞ Link→深夜の六本木和食と謎のDVDと


そしてデザートは三種類。
ラフランスのジュースはストローがなんと飴細工で食べることができるのだ。
ワンスプーンのピニャコラーダはおそらく例のアルギン酸の包み細工。
そしてコーヒーの香りのプリン。


途中山本さんが出てきてくださったので全員をご紹介する。
なんでも山本さんがスペインの料理学会に出席するにあたって、リッツから「日本食ウィーク」として一週間特別に料理を出すように要請があったらしい。おもしろそーー。

その他来年に押し迫った東京ミッドタウンの話やら、ホテル業界の話、特に話題にもなっているリッツカールトン周りの話などなど盛り上がりましたが、まだ発表できないこととかも多くてアレでもう少ししたらアレです。面白くなると思うです。
醸し人九平次さんの話もでてたのでご安心を>シゲさん
ちなみに高野さんが書かれた「リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間」はなんと15万部以上売れているらしい。
すごいなぁ。
確かに面白いしね。お薦め。


しかしここまで食べてコースで15,000円ちょっとなのだから驚くべき安さである。(もっとも松茸など高い食材は使ってないからなんだろうけども)
例えばリッツカールトンのお客様で深夜に「和食が食べたい」という方がいたとするとごくごく基本のコースをこそ支配人としては押さえておいたほうがいいのでは、と思ったからこの基本コースにしたのでしたが、もう少し上のコースを頼んでいてもよかったかなぁと少しだけ残念に思えるほど。
つまりは、それもこれも基本コースに大満足したからなのだけれどもね。


帰り際に山本さんと「そろそろまた獣肉食いにいきましょー」「なにそれ? 僕らも参加したい」などと盛り上がり、お土産に大根飯の折りをいただいて辞する。
いやぁうまかった。


日本料理 龍吟
住所: 港区六本木7-17-24 サイド六本木ビル1F
Tel: 03-3423-8006
営業: 18:00~2:00(LO.1:00)
定休: 日曜・祝日


投稿者 KQZ : 21:41 | コメント (156) | トラックバック

2006年10月31日

下北でぽんぽん会

日曜日のこと。
夕方から下北沢でぽんぽん会なる会に出席する。
ぽんぽん会の名前の由来であり永久幹事である放送作家の福本くんとは土曜日の打ち合わせから続けて二連荘である。


早めについてしまったので本屋とレコード屋を覗いてみる。
フィクショネスはいい意味で相変わらずの品揃え。
そちらこちらのレコード屋はついつい買ってしまいたくなる誘惑を抑える。タダでさえ荷物を減らさなきゃなのだ。
骨董屋はもう高くて面白みはないねぇ。

ふと幻游社に立ち寄ったら前から買いたかった「昭和のテレビバラエティ」を発見!
高田文夫先生の入魂の一冊である。
これが1,000円とはラッキー極まりない。オークションでは5,800円で出ていた形跡があるし。
お。「孫臏兵法」もあるではありませんか。早速購入。
相性のいい本屋というのはこういうものである。

 孫ピン兵法 - Wikipedia
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%AB%E3%83%94%E3%83%B3%E5%85%B5%E6%B3%95


そしてぽんぽん会の会場に向かう道すがら偶然にもふくぽんこと福本君と遭遇。
流石は歩く待ち合わせ場所である。(そのココロはでかいのでよく目立つ)
ということで二人しててくてく歩いて会場である「斗」に到着。

今日は福本君、作家の山田典枝さん、TBSの向井アナウンサーといったいつもの面々の他に作家の田中亜紀子さんも初参加。
田中さんは先日「39.9歳お気楽シングル終焉記」という本を上梓されたのだとか。福本くんも原作を担当した漫画が発売されたばかりだからダブルで目出度い。

  


ビールに梅酒にウーロン茶といった統一感のない乾杯の後歓談。
というかこの後8時間かそこらずーっと歓談である。
TBSのアナウンサー採用試験の面接官を終えてからいらした向井アナの話がこれまた面白い。
採用面接はかなりやってきたけれど、何千倍という大人気の職種であればなおのこと大変なのだろうなぁ。
業界内外のいろいろな話が飛び交う飛び交う。

食べ物は定番の豚舌の炙り(味噌ダレがめちゃくちゃ旨い!)にくみ上げ豆腐、秋刀魚の棒寿司…… などなど食べ物はどれも美味しかったのですが、今回の出色はトマト鍋。
ダシが張られた鍋の中に鎮座するのは巨大トマト一個。
まず火に掛けてトマトがやわらかくなったところでぐちゃぐちゃにつぶし、そこに地鶏、キャベツ、蕪、エノキダケ、最後に水菜を入れて完成。
お好みでホワイトペッパーを振りかけて食べるのだがこれがあーた驚きの旨さなのです。
3人分をぺろりと平らげて追加でもう3人分を頼んだ際に出てきた追加のだし汁を吟味してみると、どうやらカツオだけではなくチキンブイヨンも使っている様子。なるほどねー。
締めの雑炊にはチーズを入れてとろとろのリゾット状態にしてはふはふ食べる。満足。

11時過ぎにいったん締めることにして別腹可能な皆さんはかぼちゃアイスなどをオーダー。
ちょっと味見させてもらったところこれもかなり美味しい。

「美味しい美味しい」と騒いでいたら料理長さんがご挨拶にわざわざ来てくださる。
「トマト鍋はトマトのおでんをヒントにして試行錯誤して作ったんですよー」との事。
なるほどねー。
しかし食べ物は美味しいし、焼酎の品揃えもがんばってるし年中無休で深夜までやってるしですごくいいお店なのですな。だからしてぽんぽん会をここで3回だか4回やってるわけなのですが。
特に豚舌についてくるタレは瓶詰めかなんかにして売ってくれればいいと思うほどなのだな。


酒菜工房 斗
世田谷区北沢2-15-10アヴニールビル1F
Tel: 03-5432-0917
営業: [日~木] 17:00~24:00(LO23:00) [金土] 17:00~翌3:00(LO2:00)
休日: なし


田中さんは翌日予定があるとのことで駅までお見送りをしつつ我々は次の店に移動。
ここも二回目なんだけど名前が覚えられない。スニーカー安売りのステップの斜め向いあたりの二階建ての店で内装はスタッフ自らがお客さんとやっていて朝の5時まで営業してて…… という店。

二階の座敷でまったりと飲み始める。
水槽の中で亀が死んでたりと変なイベントがあったりしつつもおねーさんと仲良くなってしまう。
不思議な店なだけに不思議な話に花が咲く。
3時ごろになって思い出したかのように解散。

こうした大人のうだうだ感がなんだか楽しいのです。

投稿者 KQZ : 00:48 | コメント (174) | トラックバック

2006年10月26日

変な蕎麦屋:港屋で最後(?)のランチ

郵便を出しがてら遅い昼メシを食べに行こうと思い、ふと近所の変な蕎麦屋「港屋」に足を向けてみる。
そういえばもうちょっとしたら仕事場が引っ越してしまうのだった。近所だけども港屋からはかなり離れることになるわけで。

今日は「のりもり」700円。
これで丁度メニューを全制覇したことになる。
正確には「のりごまもり」は食べてないけど、そこはまぁ組み合わせということで。

14時を過ぎた港屋は人もまばらで生卵も一人に一つずつ御盆に乗せてやってくる。
暖かいお茶を飲みながらしばし待つ。

しかしやっぱりここは変な店だ。
毎回奇異の目で見てしまうのだが平然と蕎麦を二度茹でしてやがる。
だが、それでもいいのだ。
なんせ変な店だから。
極太過ぎるくらいの麺をガチガチの堅めに茹でているのであまり気にならないし、お汁も塩っからくてラー油が浮いているので蕎麦の香り云々と言うお話でもないからだ。

そしててんこ盛りの切り海苔が麺の上に置かれて目の前に到着。

はぐはぐもさもさはぐはぐはぐ。
生卵を割りいれてまぜまぜ。
はぐはぐはぐはぐ。

はー食った食った。
お汁を8割方麺が入っていた皿のほうに捨ててから蕎麦湯を入れてずずずずー。(こうしないとしょっぱ過ぎるのだ)

あー、しばらくは来ないでいいや。
けどきっとまた来たくなる、そんな店です。


港屋
港区西新橋3-1-10
営業時間と営業日は良くわからんす

投稿者 KQZ : 20:08 | コメント (173) | トラックバック

2006年10月23日

寿司にあう日本酒を選んでみたり

書き忘れていたエントリーを今頃書いてみる、と。

先日、寿司と白ワインとをあわせてみる、の会の続きの会として、今度は日本酒の選定をしてみたのでした。

今回の出席者は前回同様ODINの菊地さん御夫妻、西麻布の酒屋・長野屋の林さんに加えて、アカデミー・デュ・バンで日本酒の講座を持ってらっしゃる山崎和夫さん、利き酒師の会の会長である高城幸司さん、四ツ谷三丁目の「あさま」の若店主・畠山くん、いつも逗子に一緒に行く数寄屋橋次郎のハルタカさん、そして僕である。
山崎さん以外はもう10年来の付き合いになるので「またここで会うか」的なノリである。


#ちなみにハルタカさんがこのたび独立して銀座八丁目にお店を出されるのだとか。
 みんなで食いにいきましょー。>寿司っ食いチームのみなさん

#お、こないだ「あさま」でやった飲み会の感想が食べログ.comにアップされてますな
 浅間(あさま)/居酒屋、日本酒/四谷三丁目[食べログ.com]
  http://r.tabelog.com/tokyo/rvwdtl/113153/

((ここら辺に写真が入る予定))

まず長野屋さんが用意された9種類のお酒を3つの温度帯(5℃、35℃、50℃)で味わって、それぞれの評価を元に各温度帯でのNo.1を決める、という流れだったのですが、温度設定からして喧々諤々。
…ま、日本酒の提供の仕方に関してはあさまの畠山くんがなんといっても一番詳しいので最終的には彼の意見が通るわけです。

通常の人肌燗の温度を35℃から40℃に、熱燗の温度を50℃から55℃にそれぞれ変更。
実際は42~43℃を過ぎて味の変化が激しいお酒が多いので、これは当たり前と言えば当たり前ですな。燗つけされたところからお客さんが実際に飲むまでのタイミングを考えれば、丁度口に入る頃に38℃くらいになりそうだし。

結果についてここでは発表しませんが、なんとなく納得。
各温度帯別に3種類と、その時期折々の酒という体制になりそうです。
かなりパワーアップされましたかな。

その後、店主とハルタカさん、畠山くんとカウンターでちくちくと飲む。
家から「特製ミニかんすけ」と、今年奈良萬さんに遊びに行ったときにいただいてきた「奈良萬 吟醸」を持っていったのでそいつをやりながら。

ちなみにウチのかんすけ君はサンシンの社長直々の別注品で、蓋の部分に穴を開けて日本酒燗温度計をさしてあるという優れものなのだ。

 超便利、驚きのお燗グッズ発見! 蓋付き錫ちろり ミニかんすけ - [日本酒・焼酎]All About
  http://allabout.co.jp/gourmet/sake/closeup/CU20041210A/

冷や、ぬる燗、人肌、燗冷まし… と表情がスムースにそして優美に変わる。
やっぱりうまいなぁ。とても3トン仕込みとは思えない。
長野屋さんにも取り扱ってもらうというのが手なのかも。

投稿者 KQZ : 18:38 | コメント (192) | トラックバック

2006年09月11日

寿司と白ワインとをあわせてみる、の会

日曜日のこと。
都内某寿司店さんにて、店で出すワインを選定する会にお呼ばれしてみたのでした。

(店の名前は伏せておくとして)オーナー店主とは前々からいろんなところに食事に行ったりしている旧知の仲。
どもどもども、と挨拶をして席に座りよしなし話を。
「で、今日は誰がほかにいらっしゃるんですか?」と聞くと、ODINの菊地さんと僕のほかに西麻布の酒屋さん・長野屋の林ご夫妻もいらっしゃるとのこと。
なんだい先週赤坂のかさねでワイン会してたばっかりやんか。
なにかとご縁のあるわけでして。
そのほかレストランJの植木さんも来るかもとか言ってましたが結局こられず。
僕以外の周囲の方はまごうことなき飲食のプロなわけですが、きっとゲーム業界的あるいは広告業界的な見地から寿司と白ワインの相性を考えてみろというのが僕に対する要求なのでしょう。きっと。

程なくして林さんご夫妻が到着してお互いにびっくりしたり、菊地さんがODIN銀座店のカーヴからワイングラスを36個も持ってきてあたふたセッティングしたりとありながら、総計5人+店主さんでワインテイスティングがスタート。
今回は完全ブラインドである。
グラスに注ぐときにばれないようにわざわざ店の外にでる。

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そもそも今回の企画趣旨は「白ワインで寿司にあうおいしいのを置いてくれ」というお客さんからのリクエストに応えるためのもので、「そのお客さんはシャブリがあうとか言うんだけど、どんなもんなんだろうか」という店主の悩みにみんなして考えようという会なのでした。
ですから「ワインにあわせるためにネタの味つくりをする」という、よくあるワイン会の会場になっちまった寿司屋さんが考える方向性ではなく、「いつもの味のまま出してもすんなりとマッチする白ワインを探したい」ということなのでした。
そりゃむつかしいわ。


定番のおつまみを一式目の前にしてあーでもないこーでもないとテイスティング。
白いかを塩でやる。まぁなんとかなる。フルーティーすぎるのはここで脱落。山葵を使うか使わないかでもかなり変わるなぁ。
ゆでえびを塩で。身の方ならかなり何にでもあうけどミソが絡んでくるとどれともあわせられない。苦味がでるというか。
まぐろ。この季節を考えるとかなり最高に近いマグロである。これもなかなかワインとあわせるとなるとツライ。どうしても同時に食べちゃうとねぇ。
ひらめ。あわせやすそうでじつはかなりつらい。
煮ダコ。これは結構あわせやすい。
玉子焼き。焼きたてで暖かいのと冷やしてあるのとではあう酒が変わる。
からすみの味噌漬け。壊滅的にあわない。
しめ鯖。絶望的。
いくら丼。うーむ。


で、種明かしは以下のとおり。

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この中だと5番、3番、1番あたりか。
個人的には1番で味を押し切るような飲み方(口中調味せずに)なら何とでもなりそうでしたが、お客さんにそれを強制するのは絶対に無理なので致し方ないところか。酒なんて好きな飲み方してこそ、だしね。
キンと冷やして飲んでもらう(たとえばグラス売りとか)限定なら7番も面白いか。
しかしどれもそれなりにお高いワインなので正直悩んでしまうところである。

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感想を言い合いながらあーだこーだと話が弾む。
日本のワイン、たとえばタケダワイナリーとか小布施とかメルシャンの高いのとかをあわせてみる、ニュージーランドに振ってみるというのも次回やりましょうとか。
あとはドイツワインか。久しぶりに入船屋の若旦那と連絡してみてもいいんですが、長野屋さんがいるだけに他の酒屋さん経由の酒は勧めづらいのがちょっともったいない。
他にはシャンパンかなぁ。
ロゼにも意外にいけるのがあると思うし。

長野屋さんと二人して「それをやるくらいなら日本酒を温度調整をきっちりとして出したほうがいいですよ」と盛り上がってしまいましたが、それは元からの設定がくずれるので別の機会にすることに。

しかしネタと酒に関するこだわりに関しては、さすがにご亭主、熱いものが見え隠れしている。
確かに「ワインに合わせる寿司をつくる」ということは可能なんだろうけど、それだとバランスを欠いてしまうだろうしなぁ。
以前「寿司匠たか」が節さんのビルの地下にあったころにオーブリオンの垂直をやったことがありましたが、その時には完璧に「ワインに合わせてもらう寿司つくり」とお願いしていたのを覚えています。
田崎真也さんが「赤身には赤ワインがあう」と変に喧伝してしまったのも寿司屋さん業界的にはつらいのかも。
米酢にはワインはどうにも合わせづらいですって。

てなてな反省も次回への展望もありつつ、帰りに太巻きのお寿司をお土産にもらって解散。
よく考えたらこれだけのおつまみとワインをいただいて、さらにお土産までもらってロハというのも非常に申し訳ないのではありますが。


 

投稿者 KQZ : 21:15 | コメント (278) | トラックバック

2006年09月08日

【書き忘れ】 和食とワインの会:赤坂見附かさね

おなじみのFさんに和食とワインの会にお誘いいただいたので参加していたのですが、何かと忙しくてエントリーをあげていなかったので今さらながらに書いてみたり。

さてさて、Fさんは近頃「無名のカリスマ」という名前で東京レストランガイドとか食べログとかをぶいぶい言わせているらしい。
今回もワインのセレクトは棚田くんである。
このタッグで過去にコスやらオーブリオンやらの垂直の会などもやっていて何度も至福の時間をすごさせていただいたものなのだ。
今年から徐々に復活するとの事で楽しみなことしきり。

さて、今回の舞台となるお店は赤坂の宮崎料理の名店「かさね」
お休みの日の昼間から集まった善男善女は15人だったか。

僕らはご主人を囲むカウンターを陣取り臨戦態勢である。
メンバーは日本酒関係などでお世話になっている古川さんや御湖鶴の会でご一緒させていただいた西麻布長野屋の林ご夫妻、美人なのに誕生日に女友達と日本酒の会に来てたりとリクルートにありがちな消耗の仕方をしている大谷さん、そして昔からよく食事会でご一緒させていただいているikeさんご夫妻といった面々である。

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まず先付はだだ茶豆&生落花生湯がき。
下に見えるのは蛸です。
前菜はとうもろこしの冷菜仕立て。
ペースト状とうもろこしの下にはトマトのムースが隠れています。混ぜて食べると幸せなお味。

今回ワインはすべてのお皿とマリアージュさせるというコンセプトなのでアイテムも多くすべて写真に収められてなかったりするのはご愛嬌ということで。(リストは最後にまとめます)


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八寸は季節野菜のお浸し&魚介の盛り合わせ。
とろり濃厚なお味の海老は何かと思ったらお出汁に漬け込んでいたのだとか。ふむふむ。ワインにあいますな。オバクジラの酢味噌和えも鯵のたたきもおいしい。
金沢野菜の金時草の色が鮮やか。ちなみに「きんじそう」と読んでいたのですが、お店の人の発音では「きんじそ」つまり紫蘇の仲間として見られていたのではないかと今さらながらに気づいたりして。

続いて鯖の棒寿司。うつくし。
「ウチは山葵ではなくて変わったものが入ってますよ」というので何かと思ったら柚子胡椒でした。
焼き鯖寿司には柚子胡椒があるのでやはりという感じにおいしい。
(築地場外でも一軒だけ柚子胡椒の焼き鯖寿司を売ってる店があるのでよく買うのだ)


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冷たい一品として蓴菜&温度卵をおだしと共に。
卵にあわせるのはシードルときたもんだ。へー。ウッドペッカーのシードルは甘すぎず爽やか。
口が変わっていい感じである。


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お椀はムール貝。
上に見えるのはミズの実という野菜らしい。
ムール貝はさらりとして濃密なお出汁がでるのが身上か。クラウディベイにあう。
口代わりをはさんでお造りに。

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お造りは穴子の洗いと白いか。
夏らしく穴子さんがうまい。
炊き合せは鮑の酒蒸しと季節野菜の炊き合せ。
シロダツというお野菜なのだそうな。どこの野菜なんだろ?


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焼物は宮崎地鶏のローストとマコモダケの味噌焼&島オクラの素焼き食用ホウズキ添え。
地鶏はイチヂク&醤油ベースの味付けでほんのり甘みが香る。

お食事は河豚の出汁で作った冷汁。(写真撮り忘れた!)
デザートはかさねのスペシャリテであるお抹茶と豆乳のデザート。

いやしかし満足満足。
ご主人の柏田氏は魚山亭の出身なのだとか。
宮崎料理というよりは派手派手しくない創作和食として堪能。
ご馳走様でした。


ワインリスト:
Saint Chinian 2004 / Canet Valette
 サンシニアン・ロゼ 2004/カネヴァレ 【フランス、ラングドック】
Bourgogne Chardonnay Mountmeix 2001 / Domaine de Montmeix
 ブルゴーニュ・シャルドネ・モンメックス2001/ドメーヌ・ミシュロ 【フランス、ブルゴーニュ】
Reggiano Lambrusco Rosso Secco / Venturini Baldini
 レッジャーノ・ランブルスコ 2004/ヴェントゥリーニ・バルディーニ 【イタリア、エミリア・ロマーニャ】
Woodぺc家rSPQ CIDER / Bulmer
 ウッドペッカー・シードル・スペシャル・クオリティー 【ベルギー】
Cloudy Bay Sauvignon Blanc 2005
 クラウディーベイ・ソーヴィニヨンブラン2005 【ニュージーランド】
Buehler Vineyard Estate CS 2001
 ビューラー・ヴィンヤード・エステート・カベルネソーヴィニヨン 2001 【カリフォルニア ナパ】
Markham Merlot WMG Btl
 マーカム・メルロー・ダブルマグナム 【カリフォルニア ナパ】
Cloudy Bay Pinot Nour 2004
 クラウディーベイ・ピノ・ノワール 2004 【ニュージーランド】
Ferrari Brut N/V MG Btl
 フェッラーリ・ブリュットNVマグナム1500ml 【イタリア、トレンティーノ】


宮崎料理 かさね
住所:港区赤坂3-18-10 サンエム赤坂ビル3F
Tel:03-3589-0505

投稿者 KQZ : 19:17 | コメント (212) | トラックバック

2006年07月11日

回転寿司パラダイスだそうな

お知らせ。
よろずライターとして、放送作家として、孤高のtoto評論家として、粋な遊びをするお方としてつと有名な
マラカス電気科学のヨネさんが、近頃回転寿司評論家としての仕事が多くなったということもあり、「回転寿司PARADISE」というサイトをオープンしたそうです。

回転寿司PARADISE
 http://maracas.net/kaiten/

まだオープンしたてでコンテンツは拡充されているところのようですが、「回転寿司のトレンド」といった読み物コラムもあるみたいです。

ちなみに100エントリーを迎えたばかりの「B級グルメを愛してる!」というblogもやってるのでよろしくー。
 http://b-classgourmet.ameblo.jp/
あ。
史上最強のtoto予想も加えると3つもやってるのか…

投稿者 KQZ : 21:14 | コメント (190) | トラックバック

2006年01月20日

深夜の六本木和食と謎のDVDと

過日。
夕方というか夜になってからケータイに「今日六本木の龍吟に行きませんか? といっても12時過ぎになりますけど」とメールが入る。
発信元はとある業界では超有名なマニアの某氏からだ。

龍吟の山本さんとは先日獣肉を食べに行った時に一回お会いしたことがあるのだがお店には未訪だったので、いい機会とばかりに乗らせてもらうことにする。

1時ちょうど位につくとすでにマニアな方がカウンターに。
ラストオーダーが深夜1時で、それまでには入れれば3時くらいまでは営業しているのだという。

さて時間も時間だということで軽く行きましょうとメニューをしげしげと眺める。
ワインリストがだいぶ充実しているが一本あけるほどの元気はない。ビールとお茶にしてもらう。

「今日の鮪はいいですよ」というので平目と一緒盛りでいただくことにする。
〆は炊き込みご飯かなぁ、と物色していると「大根飯」というのが目を惹いた。
この「大根飯」は初めて龍吟がテレビに取材されたときに取り上げられたメニューだそうで、それを見たお客様が夏でも「大根飯を」と注文するくらいの名物メニューなのだそうな。ODINのブラッディメリーみたいなもんですな。大根の旬でということもありせっかくなので注文する。
それと… と悩んでいると「こないだの逗子の猪は最高でしたけど、ウチの猪鍋も是非食べてみてください。料理方法が全然違いますから」というのでそれもオーダー。

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まず先付けにでてきたのは牛肉の味噌漬けを焼いたもの。上に乗っているのは走りのフキノトウを揚げたものだ。フキノトウの苦々しい香りと濃厚な肉の味で食欲が喚起される。
つづいてお造り。(「御造里」って書く店もあるよね)
「この鮪は大間の最高のやつで、今年最後のじゃないかな。 値段も…」
おぉっと聞かないこと聞かないこと。萎縮して食べられなくなっちまいますわ。
美しい一片を山葵醤油でいただく。
うまい。
まず赤身の肉肉した味と香りが広がったかと思うと身の中に細かく細かく刺し入っている脂が口の中でほわっととける。しかしどうしてうまい鮪ってのは香ばしい香りすらしてくるのかね。
熟成の完成具合もここまでくると山葵は醤油でとき気味にしたものでいただくほうがあうように思える。
要はスピードの問題なのではないかと。
だって口の中に入れた瞬間に味が開き始めるわけだから。
どっかの本で読んだように山葵を身の上にちょこっと置いて醤油に溶かさないほうがいいってな向きもあるだろうが、そういうのは死後硬直したてのカキカキの若い身とか脂ギトギトの下品な大トロにしとくれってなもんだ。(←さすがに言いすぎ)
平目は龍吟特製のポン酢でいただく。
これまたうまい。
しかし縁側ってのはいくつくらいからうまいと感じるんだろうかなぁ。小学生くらいの時にはあんまりありがたがらなかったような記憶があるのだが。

次の皿を待っている間に「中トロの一番いいとこです」と一口ずつ出していただく。

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うまーーーぃ。
寿司なら一貫5,000円クラスですな。銀座なら軽く倍か。

程なくして猪鍋が登場。
量は食べられないのでお椀にして分けていただく。深夜でもこういう使い方ができるってのはいいなぁ。
甘い白味噌仕立てで葱がわんさかと入っている。猪の脂が溶ける寸前の飛び切りいいところに黒七味がざくっとかかっていい香りが立ち上っている。

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甘い。そしてうまい。
これはこれはちゃんと料理してあってうまいなぁ。(いや、逗子のもうまいんだけどさ)
以前からさくまあきらさんご夫妻から「京都の牡丹鍋は白味噌仕立てでうまい」と伺っていたのですがこれはあいますな合いますな。

そして土鍋で炊いた大根飯が登場。

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おぉー。なんだかおしんもびっくり。
大根と御飯とを一緒に炊き込んだいわゆる大根飯に、胡桃油で炒めた7ミリ角の大根と葉っぱ、京大根を上にかけて蒸らして最後に柚子の香りを散らしてある。
もう深夜2時過ぎだというのにはぐはぐと食べる食べる。

「そうだ。ウチの鴨も食べてってください」と山本さん。
ん? と思いながら出てきたのがコレ。

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上に乗ってるのは塩昆布じゃありません。トリュフです。
ほんの薄く刷毛で引いた程度の山葵醤油とトリュフの香りだけ。あとはレアな焼き加減の鴨の血の味で十二分においしい。
ここでひとしきり浅草の鷹匠寿について思うところを語り合う。
やっぱりみんなそう思うよな。あそこそんなにうまくないのに高すぎ。味付けが醤油と大根おろしってのもなぁ。そのまま食わしてくれって頼んでもだめだし。ワインに合わないやぃ。若旦那が焼いてくれるのと仲居さんが焼くのでは全然違うし。今年も何回か呼ばれたけどあんまり時間とってまで行く気が起きないんだよなぁ。
ま、いいや。もとよりレベルのかなり高いところのお話なので行ったことがない人にとってはお勧めなんですがぁ。

最後にはデザートが二品。

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このふわふわしたものは中に苺が入っている綿菓子。
で、この球形のものは、液体窒素で凍らせた林檎ジュースなのだ。エルブジかぃ。んで周りはスパイシーな飴細工。
割ってみるとさらさらの粉上の林檎ジュースが出てきてこれまたすこぶるうまい。
さらりとシナモン味が舞っているのだが、すするようにすぅっと食べるとジュースのような味わいであり、かみ締めるように多めに食べるとアップルパイのような味わいもする。面白し。

ラストオーダーもとっくに過ぎて他にお客さんがいなかったので料理談義など。

しかし山本さんもやっぱりオタクの部類の人だった。それも超絶の部類。
なんでも鱧の骨切りを極めるために知り合いの医者に頼んで鱧をCTスキャンして骨の構造を調べたりしたのだそうな。
液体窒素のマシンも三つ持ってるそうだし。
てなことを話していたら謎のDVDをいただいてしまった!
料理人の友達用に作った限定のDVDだとかで、鱧のCTスキャン映像も液体窒素のデザートの作り方も出ているのだとか。
もしかして… 僕、料理人と思われてますか…?
門外不出のポン酢のレシピも教えてもらっっちゃったし。
次に獣肉を食べに行くときには龍吟スタッフ総勢8人で来るとのこと。
離宮の譚さんに麺屋武蔵さんにバードランド和田さんに… って錚々たる料理人のファンが増えてるなぁあの店。紹介してるからしかたないか。

あと面白かった話。
「渋谷の焼肉屋さん「ゆうじ」のゆうじさんと、中目黒の虎の穴の社長のシンさんが焼肉対決をするっていうんですよ」
「ん? 対決ってなんです?」
「お互いに肉を持ち込んでこっちがうまい…ってやるらしいですよ」
「へー」
「で、KQZさん審査員やりません?」
「はぁっ?」

その二人の肉勝負となるととんでもない肉がでてくるんだろうなぁ…
忙しくなければ行ったんだが。残念。

お土産に大根の炊き込みご飯を折に詰めてもらい歩いて帰宅。


日本料理 龍吟
住所: 港区六本木7-17-24 サイド六本木ビル1F
Tel: 03-3423-8006
営業: 18:00~2:00(LO.1:00)
定休: 日曜・祝日

投稿者 KQZ : 23:56 | コメント (156) | トラックバック

2005年12月17日

はせがわ酒店忘年会に参加

#復活エントリー


毎年恒例のはせがわ酒店さんの忘年会に今年も参加。
師走の六本木は酒友さんに20名弱の酒好きが集まったわけでございます。

さてさて17時に店に着くと上智大学の土屋教授しかいらっしゃらない。
みんなぎりぎりに着く気ですな。
ほどなくして浅間の畠山くんたちが登場。他には誰もきていないのにチーム浅間は全員揃ってしまった。

さてさてさて、今回出てくるお酒は以下のとおり。
(キャプションというか説明文ははせがわ酒店さんのものをそのまま打ち込みましたー)

十四代 双虹(そうこう) 大吟醸 山田錦 斗瓶取り
龍月と並んで、究極の限定品! 華やかな吟味が口中に広がります。
磯自慢 2005 純米大吟醸 中取り 35%
円熟の純米大吟醸!! 毎年蔵元が酒質により価格を変更いたします。
醴泉正宗(れいせんまさむね) 2002 純米大吟醸
醴泉正宗の初年度。名刀の切れ味で飲み手を魅了します。
駿(しゅん) 待鳥好美(まちどりよしみ) 大吟醸 斗瓶囲い 選抜酒
待鳥杜氏の有終の美! 杜氏自ら選抜した「Last待鳥」です。
醸し人九平次 大吟醸 別設(べつしつらえ)
近年最高の出来の大吟醸を3年熟成。今後いつ造るかは未定。
十四代 龍月 愛山 純米大吟醸 斗瓶取り
幻の米「愛山」を使用し、じっくりと斗瓶で囲いました。
東一 16BY選抜 純米大吟醸 斗瓶囲い
数百本の斗瓶の中から、勝木慶一郎氏が自ら選抜したお酒です。
黒龍 石田屋 純米大吟醸 三年貯蔵
低温にて長期貯蔵し、旨味とまろやかさを追及いたしました。
十四代 龍泉 純米大吟醸 斗瓶取り
十四代オリジナル米「龍の落とし子」使用。十四代最高峰!
松の司 Seizaburo Seto 2002 special 純米大吟醸古酒
未発売の松の司スペシャルを一足お先に。
黒龍 二左衛門 純米大吟醸 斗瓶取り
究極のお酒を斗瓶で囲い、熟成させた逸品。
初亀 亀 5年熟成 純米大吟醸
亀3年を、さらに2年間蔵元にて貯蔵していただきました。

確かに日本酒好きな人が見ればすごいお酒ばかりとも言えるラインナップなのです。

テイスティングに関してですが、去年やったウチの日本酒冷蔵庫を空にする飲み会と内容がほぼかぶるので簡単にすませておきますか。
※専門的にやると長いし近頃の読者層とあわないようですし


さて酒の肴はというと、先付には鹿の叩き。
ポン酢でさっぱりいただきますが双虹の香りを邪魔しない程度なので無問題。
続いての前菜は自家製粕ハム、からすみ大根、せりの辛味和えといった珍味系。
あわせて出てきた磯自慢は相変わらずの円熟味ですな。からすみは後までちょっと残しつつ、と。
3年熟成した醴泉正宗は骨太でうまい。温度をちょっと上げるといいかも。(後でお燗にしてもらったらぴしゃり)
お椀は飛竜頭(「ひろうず」もしくは「ひろうす」と読むのですよ)のふかひれスープ仕立て。
ここで待鳥好美杜氏の最終作が登場。そっかー去年の作りで引退されていたのかー。
駿の高木専務手づからお酌していただきありがたく味わう。じっくりうまい。
お造りに焼き物は米沢牛の炭火ステーキ。
ちょっと温度が上がった醴泉にあわせてみる。うむなかなか。
ちなみに九平次さんの別設(べつしつらえ)は別誂(べつあつらえ)とは似て非なる熟成酒。
これがなんと革のラベルですよあーた。限定1000本でまだ500本くらいは残っているはずなのでプレミアがつかないうちに買っておくのもいいかも。
煮物は蒸し鮑と海老芋の炊き合わせ。だし
さすがに愛山を上手につかってますですな。(十四代のことね)
そしてここで僕の一番好きな東一。幸せ。
揚げ物は蟹真丈笹巻き揚げ。
石田屋ではなく醴泉正宗のお燗の方があった感じか。元々新酒のときから酒質強かったしねー。
そしてベネチアングラスの赤いボトルで有名な龍泉へと続く。今年は浅間に4本は入荷しているそうですんで今度のみに行きましょー>関係各位
煮物はぐじの蕪蒸し。
これで一通りのつまみは終了。松の司の大吟醸古酒をつるり。
二左衛門が出てきて「あー、軽いお酒って楽ー」とはなんて罰当たりなんでしょうか。
そして亀の5年熟成。よくできてるよなぁ。
これまで飲んできたお酒をとっかえひっかえしてぐいぐいと飲み干していく。
あんなお酒やこんなお酒もぬる燗にしてしまったりね。
とはいえ、こんな掟破りなお燗はしてませんから…
最後は御飯物で蛎飯、そして水菓子と。


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酒友
港区六本木4-12-6 内田ビル1F
Tel: 03-5786-3533
営業: 平日 18:00~04:00(L.O.03:00)、
    金曜 18:00~05:00(L.O.04:00)、
    土曜 17:00~23:00(L.O.22:00)
定休: 日曜・祝日

投稿者 KQZ : 23:59 | コメント (156) | トラックバック

2005年12月01日

新橋でメシ食いながら帝国はとても強いを歌ったりVIPSTARを聴いたり

朝から新しい作業の打ち合わせをしたり面接をしたりしてたら昼過ぎ。
人の話を聞かずに自論ばかり述べてくださる方は疲れますです。それも3年前の知識レベルだし。
逆にかなりの時間をかけて色々な取材をされちゃったけど、このネタ使って次の転職面接に使うんだろうなぁ。気をつけてくださいまし。>同業各位

その後マル秘な数字の話をしながら昼飯。麻婆丼はまぁいいけどセットのうどんが不味すぎる。
んでその後は東中野の制作会社さんに行ってあれやこれやと打ち合わせ。
こうした方がいいんじゃねーの? なアイデアが出たのでまとめてみるか。むぅ。時間が足りない。俺を二人くれ。

会議を早引けして新橋へと移動。
清忠さんご夫妻とMITIの境さんと顔合わせメシなのだ。
境さんというのはhotwiredでこんなのを書いている人ですな。

若干遅れ目で店に到着。
今日の店はしみちゅーのセレクションで「たんと」というお店。
入り口から入ると(当たり前)なにやらただならぬ雰囲気。こういう勘が働くようになってもう数年経ちますがこれは期待が持てそうでございますです。

席に案内されると既に三人が飲んでいた。すまんこってす。
改めて挨拶しながら名刺交換など。
実はいろんなところですれ違ってるんだけどね。大勢参加してる会議とか国際平和の会でGacktを沈めたのは境さんだったのね、とか。

四種類のトマトのサラダやらカワハギの刺身やら酒盗ピザやらハモンセラーノをたっぷりかけたサラダやら、出てくるものがいちいちうまい。
チーズトーストに寿司屋並みに新鮮な海胆と生もずくをトッピングして食べるのにはビックリした。
こりゃ面白れーや。
ちなみに代表社員兼配膳係の渡辺一史さんは見た目はサンズ野田社長にそっくり。赤坂六甲亭のオヤジさんにも雰囲気は似てるかな。
酒は菊姫やら王禄やらをとっかえひっかえ。

さて境さんに話題をもどすと、形ばかりの挨拶の後はまったくの同年代なので話があれやこれやと弾む。
DAICON3だとかダースベイダーのテーマで「♪帝国はーとーてもー強いー」だとか秋葉原ではどこに行ってたとか麻布中学の●●は■■で、とかそんな感じ。
なんか変だ。

ちょうどiPodにVIP STARを歌詞カード付きで入れてあったので聴かせてみると大盛り上がり。
でき方のプロセス自体がコンテンツ制作におけるSETI@home化みたいなもんだしね。
しかしクオリティ高いよなー。kobaryuって人は神。これはもう平井堅は要らないかもしれんね。(ぉぃ
※サーバが落ちているようなのでgoogle casheでドゾー
 http://72.14.203.104/search?q=cache:ETBC-Fu_y1gJ:www.afterbarner.com/vipstar/+VIPSTAR&hl=ja&lr=lang_ja

ちなみにちなみに目をひん剥いた境氏はガレッジセールのゴリさんを彷彿とさせておりました。

たらふく食って飲んで解散。
その後清忠夫妻とAbbot's Choiceによって軽飲み。
いやはや飲んだぁ。


くいものや たんと
港区新橋1-9-2 新橋二光ビルB1F
TEL: 03-3574-9156
営業: 18:00~04:00
定休: 土曜・日曜・祝日
Link→ Yahoo!グルメ - あっ!めし家 たんと

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2005年06月25日

亀有の蕎麦屋さんで日本酒とワイン

このblogにコメントをいただいたことで再会したルネサンスFさんから誘っていただいたワインと日本酒の会に久々に顔を出す。
Fさんは元は某有名酒販店のカリスマ営業課長さんだったのですが、これ以上は謎めかせておいてほしいとのことなので口を噤むことにいたしますです。
しかしよく見つけたよなあ…。不思議不思議。
今はリハビリがてらに東京レストランガイドとかいうサイトに出入りしているとのことでしたが、たぶんここら辺?(問題あるようでしたら消します>Fさん)

さて、今回の場所はというと亀有の蕎麦の名店「吟八亭 やざ和」。
なんか見たことのある名前だなぁ、と思ったら宮下裕史さんに教わったことがあったお店でした。なるほど世間はあいかわらず狭い。

ちなみに宮下さんがどんな人なのかというのは↓コチラのリンクが雄弁かと。

Fさんとは高城幸司さんとかケータイを持たない某歯医者さんとか辰巳琢郎さんとか飲み食い仲間もかぶってしまうのでへんてこな感じ。

さてさてメニューはというとさすがのFさん、全てお酒とのマリアージュがなされている。


まず取り口かわりにせいろ蕎麦が一枚。あわせるお酒は十四代本丸。
甘からず塩辛すぎずのつゆとあうです。いや、蕎麦普通に美味しいし。モノもいわずに手繰る。写真撮ってる間に伸びると困るので撮らなかったくらい、と察していただきたく。

続いての香ばしい蕎麦味噌には磯自慢の中取り純米吟醸多田信男。
豆腐には酒一筋の全国新種鑑評会金賞受賞酒を特別に一升瓶に詰めてもらったもの。豆腐が豆の味がでていてうまい。ま、うまい豆腐は近頃多いのではありますが。薫酒の見本のような酒一筋は久々のヒットかも。季節に限らずぬる燗にしていただいてみたい感じ。
茄子の焼き浸し茗荷添えには東一純米大吟醸斗瓶取り。味のあるおつまみには東一はあいますなぁ。
揚げ蕎麦にはコートデュローヌのセップサントネール・メメ2003グラムノンのマグナム。おー、久しぶりの赤ワインかも。果実感がつるりとすべらか。
玉子焼きにはヴァルボリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ1999セレーゴ・アリギェーリのマグナム。焼き目が甘いしっかり焼いた玉子にやわらかい酸があいます。
穴子の煮凝りにはシャトー・ラネッサン1997マグナム。
馬刺しにはシャトー・コス・デストゥルネル2000マグナム。
鰊煮にはリオハのレゼルヴァ・ティント1996マルケス・デ・ムリエタのマグナム。
鴨の燻製にはシャトー・ポタンサック1996マグナム。
鴨焼きにはインシグニア1998マグナム。
最後にブランマンジェ。

蕎麦味噌 豆腐 焼き茄子 揚げ蕎麦
玉子焼き 穴子の煮凝り 馬刺し 鰊煮
鴨の燻製 焼き鴨


…で、これだけ食って飲んでいちまんえーん。安っ。

参加されている方たちは妙齢の女性が多く、ここらへんにもFさんの好みがしっかりとわかる。理解。

同席の3人の方たちの話から「あちゃ」とかいう単語が出てきたので聞いてみるとやはり前にいた会社の後輩の同級生らしく、変なところで話に花が咲いた。
「知ってます? あさまさんって来月結婚するんですって」とか言うので驚愕したのだがよく聞いたら「あさば」だった。あさばさんはカッコいいからそりゃそうでしょう。しかし久しく行ってないけどお元気なんだろうか。和泉元彌に来てもらって貸しきったのは何年前だったっけ? とかとか変なところで盛り上がる。あー、鮎食いたい。
※修善寺のあさばについてはここら辺を参照のほど。→ 1 2


その後、錦糸町のお刺身が美味しい居酒屋さんに移動して軽く二次会。
小一時間ほど参加してから帰ってきたのでした。
10月は棚田くんと一緒にワイン会ですか。そっちも暇ならば参加、と。


吟八亭 やざ和
葛飾区亀有1-27-8
Tel: 03-3690-8228 
営業: 11:30~20:00
定休: 木曜、第3水曜

投稿者 KQZ : 23:59 | コメント (162) | トラックバック

2005年05月25日

打ち合わせしつつ鮨をおごってもらったりして

なんだか忙しくて久しぶりのエントリーだなや。
(後ほど間を埋めるようにアップしますです)

今日のお昼はさくまあきらさんご夫妻に御呼ばれして新橋の鮨処しみずに。
メールに対処していて2分がとこ遅れて烏森神社脇の小路にかかった藍色の暖簾をついとくぐる。
と、ご夫妻は既に座っていらっしゃった。

E3の話やら新世代ゲーム機器の話などしながら鮨をいただく。んーんまい。
しみずさんといえば勝鬨橋さ々木のご主人や数寄屋橋次郎の高橋さん、六本木なかむらさんなどからお噂はかねがね聞いていたのですがが流石の手わざ。
お。いい色のシマアジ。口に放り込むと皮目の香りもすばらしい。ぼってりとジューシーなあわびには煮切り醤油ならぬあわびの出汁がぬってありいっそう美味しくなっている。海老の身の厚みの歯ざわりと味噌の濃厚さ…
いやいや昼から贅沢させていただきました。

先日のプロ野球ナイトにもお忙しい中に出演していただいたお礼もしていなかったのですが今日もご馳走になってしまいました。いつもすみません…

てなとこで場所を近所の駅舎珈琲店に移して続きのお話。
青森の美味しいお店の話や北海道のマズイ会社のお話、オンラインゲームのお話や「堀井くんは僕らの中では一番食えてなかったんだよねー」とかいうレアなお話などなど。
「あーKQZくんはコピーライター時代に鈴木武人の部下だったんだ。じゃ早稲田のマンガ研究会の後輩みたいなもんだ」とか言われましても綺羅星のような先人がまぶしくて(あ、武人さんの頭髪の話ではなく)困ったものでございます。

ちなみにさくまあきらさんがヨネさんのことを「なんであんなにかっこよくていい男が独身なんだろうか?」とひどく買っていたのですが…
本当はひんどい人だということは言わずにおきましたですよ>toto-yoneさま

投稿者 KQZ : 14:03 | コメント (186) | トラックバック

2005年04月25日

日曜日は長谷川酒店の蔵元を囲む会、そして二次会

(詳しくは後で書くのでまずは備忘録)

長谷川酒店恒例の「蔵元を囲む会」が東陽町のイースト21で開催されたので参加。
今回はブラインド利き酒には参加せず、立食パーティーのみ参加。

入り口前で浅間畠山くん、土屋先生、eyesさん、哲さんと見知った人たちと合流する。
ホテルの目の前にあるロッテリアのウィンドウ越しにうれしハズカシ新妻日記 All Aboutの日本酒ガイドでおなじみの友田晶子さんとご挨拶。
するってーと一次会の利き酒に参加したんですな。

会場にはずらり居並んだ蔵元'sが総勢130蔵。
適当にご挨拶してくだけで名刺がなくなってしまう。
赤野の尾木杜氏(なんかちょっとだけ違和感が…)、早瀬浦の三宅さん、南部美人の久慈くん、九平次さんは佐藤さんしかいらっしゃってなかったか。その他いっぱい。兼八の四ツ谷酒造さんともお話したりゴンドナーさんとかにもご挨拶。神楽坂のオヤジさんとは目礼。(笑)

美味しいものを食べに行くとよく一緒になるグルメライター梅谷昇さんと麺屋武蔵の社長さん、サライの副編集長の奈良さんにもAbbot's Choiceの名刺を配る。営業営業。
武蔵さんに昼金目の話をしたら目がキラキラ輝いていた。今度また誘おうっと。
松崎晴雄先生にも新しい名刺を渡したりとかとか。

今日の物知りTips:貴醸酒で有名な華鳩の蔵元さんって、土屋先生の教え子だったのだな。食後酒とかにいいよねぇ。これも店で扱いますか。

スタートレック好きの黒松翁の森本くんはすっかり酔っ払っていて「カキさーん」とはしゃいでいた。近くにいた友田さんにもかわいがられているところを写真に納めてあげる。
面白すぎる。
「今度トレッキーとセッティングしますから、存分に話してください」と言った所、5月6月は東京に何回か繰るとの事でした。
いつにしますかね? えらいノリノリなんですが。>ひげいとうさん

蔵元さんたちに挨拶しながらうろちょろと歩いていると、ものすごく久しぶりに八塩圭子嬢ともばったり。お、隣にいるのは旦那さんの金子達仁さんか。
お互いに所属している会社を離れて久しぶりに名刺交換に近況報告など。思えば彼女と初めて会ったころは彼女は向上心に燃えた新人キャスターで、「どこかで文章を書きたい」としつこく(失礼)言ってきたので日経ウーマンの野村副編集長に紹介してコラムを書けるようにしてもらったのだな。そんな彼女が今は本を4冊も出してたりするんだから出会いっちゅうのも面白い。
社会人大学院もでたりMBAとってみたりと、色々とえらいよなぁ。うむうむ。

てなことでリンク。ついでに旦那さんのも。


てなことで宴もたけなわのうちに終了。
二次会に行こうにも、蔵元の社長連中のほうはちょっと疲れそうだったのでこっそりと退去。
南部美人久慈くんと初亀村上くん、浅間畠山くん、六本木の酒呑(ささの)の若女将の由美ちゃん、土屋先生、哲さんなど11名。赤野の尾木さんは片付け終わったら連絡する… とか言ってたけど結局無理だったみたい。
コレだけの人数で日曜日… と悩んでしばし考える。
お、花まる主婦にも大人気の焼酎の伝道師こと森くんのとこがあったか。

国際フォーラム地下一階の夢酒「宝」に電話してみると、森くんはまだニューヨークから帰ってきてないらしい。
美味しいおつまみを肴に焼酎や泡盛をいただく。

話は久慈君と村上君の間で白熱している。
麹屋の心得とか、給水率の事細かな数字、仕舞い仕事のあれやこれや… 奈良萬の東海林さんも九平次の佐藤さんもそうだったけど、手の内を隠して隠して… というのは今はもう古いらしい。何でもかんでも教えて教えつくして、それでもなお抜くことのできないなにかがあるんだろうな。
しかし久慈くんはかっこいいなぁ。厳しい言葉の中にも自信と思いやりがあるというか。村上君なんて感動して涙流しそうになってたし。

いい仲間といい酒を飲んでいい気分になって電車で帰る。よきかなよきかな。

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2005年04月23日

土曜日は初亀と愛宕の松の蔵人さんと

(詳しくは後で書きますがまずは備忘録)
(後で自分で検索する都合もあるのでタイムワープ)

昨日今日と、日曜日の「蔵元を囲む会」に参加するため多数の蔵人さんが東京に出てきているが、今回はそのうち二人と軽く飯を食うことになった。
というのも、若い蔵人さんたちがよく造りの最中にメールで「今○本目の吟醸タンクです。」とか「今年の米は…」とか書いて送ってきてくれるのが面白いので、それを集めたサイトをやろうと企画中なのですな。
なるべく全国に散らばっていた方が面白いのですが、今のところ10人弱ってところか。

夕方Abbot's Choiceで待ち合わせをしてビールやらなにやらで腹ごしらえ。
若いので鳥の丸焼き(2,000円)なんかがうれしいらしい。これがまたでっかいのだ。初亀の村上くんはこないだも食べてなかったっけ?
東京ではあまり飲めない「よなよなリアルエール」も好評。

蔵にいるときにさんざっぱら日本酒に囲まれているのでバーの方がいいかと思ったら、愛宕の松さんは逆に日本酒が飲みたいとおっしゃる。
おおそうならば、てなことでタクシーに乗り込み四谷三丁目の浅間に繰り出す。

土曜日の22時で他にお客さんもいないのをいいことに16種類のお酒を90mlのグラスであーだこーだと品定め。プロ三人に囲まれてなんか場違いなんですが。
おでんなどおつまみをつつきながら、今年のお酒について情報交換などなど。(当然あまり書けない)
早瀬浦は三種類それぞれに個性が出ていてわかり易くて人に薦めやすい。こういうのもいいなぁ。
とかとか。

てなことで終電前に解散して帰ったのでした。
一応ひげひげの大森田団長に電話してみたらマージャン中だったし。

地酒 浅間(あさま)
新宿区四ツ谷三丁目7
Tel: 03-3355-2977
定休: 日祝
営業: 17:00〜24:00(お客さんがいれば26:00まで)
   土曜は17:00〜22:00まで

投稿者 KQZ : 23:59 | コメント (160) | トラックバック

2005年02月13日

下北ぽんぽん会

金曜日の夜のこと。
放送作家の福本くんに誘われて下北沢で飲み会に〜。
今日は福本君が幹事で、マンガ・アニメ『魔法遣いに大切なこと』の原作者の山田典枝さんと飲もうというお話なのだ。
千代田線の中で『僕の叔父さん網野善彦』(中沢新一著)を読んでいたら何年も前からぼんやり考えていたネットのアジール性とか貴種流離譚としての切込隊長およびそのvirginityとか変なネタものに気が回り梅ヶ丘まで乗り過ごしてしまったがそれでもちょいと早めに下北に到着。30分ほどぶらぶらとしてみる。とはいえあんまり代り映えの無い感じ。数軒行きつけだった店が無くなっていた程度か。
19時丁度に改札で集合。

三人で南口商店街の坂を下り味噌パンで有名なアンジェリカを過ぎ坂を下りきった辺りを右に入ったところにある『斗』というお店に入る。お、下北にしては学生学生してない居酒屋さんなり。
挨拶もそこそこにビールで乾杯。
お刺身盛り合わせと豚タンの柔らか煮などを頼んでみる。
山田センセお勧めの豚タンが柔らかくて旨い。それに増して横についてきた胡麻とにんにくの醤がおいしいので、胡瓜とか大根とかを切ってもらってこの醤につけて食べる食べる。醤だけ貰って二回もお代わり。焼酎もかなり沢山あるので結構いいかも。
遅れてTBSの向井アナも到着。聞くとこのお三方はラジオの番組「アニメ丼」で共演しているのだとか。そんなことはともかく、あーでもないこーでもないと盛り上がる。魔法遣いならぬ神主の修業の話やら、長崎の話、ラジオドラマの話、築50年の一軒家の住み心地などなど。向井さん長井英和に似てませんか? とかWAHAHA本舗を一緒に見に行きましょうーとかそんな話もしたりしていたらあっという間に閉店の時間。でもって二軒目に適当に見つけたバーに入ろうとしたらば二階の座敷に通されてこれまたまったーーりと飲んだくれることに。
4時頃まで飲んでタクシーに乗って帰宅。あー面白かった。
この会についてはふくぽんこと福本君が取り仕切っているので「ぽんぽん会」となんだか命名された模様。


酒菜工房 斗(To)
世田谷区北沢2-15-10
Tel: 03-5432-0917
年中無休

僕の叔父さん網野善彦
『僕の叔父さん網野善彦』
中沢新一

mahohtsukai.jpg
『 太陽と風の坂道—魔法遣いに大切なこと(2)』
山田典枝

投稿者 KQZ : 02:26 | コメント (150) | トラックバック

2005年02月11日

キミは昼金目を知っているか?

そういえばこないだまた逗子に獣肉を食べに行ったのだった。
たまたまいい鴨が切れていて泣いていた矢先「KQZさん、昼金目っての喰ったことあっかい?」と親父がにやにやするわけですわさ。
それがコレ↓。

hiru_kinme1.jpg

なんでも昼釣れる金目鯛のほうが油が乗っていて数倍は旨いのだとか。
どっちの料理ショーで夜に取りに行って… とかやってたのは所詮は東京に送るもんで、地に居着いた昼金目は数が取れないから出回らないのだそうな。
話はそこそこにこの色に惹かれてもちろん頼んだ我々だったのだ。

なんでも今日釣ったのを開いて半日干したのがあるというので8人で2枚頼んでみた。
ぐへー、身、身が厚いんですけどーー。
hiru_kinme2.jpg

炭を熾しながらまず美丈夫の発泡うすにごりでかんぱーい。
で、焼いてみたわけだが…
hiru_kinme3.jpg

もうね、旨いよ、こりゃ。
今まで喰った魚の中でもう断トツで一番。
脂の乗り方なんざとんでもない。甘い。
皮もカリリとんまい。目ん玉のゼラチンなんて20センチものびーる。んでんまーーい。
酒が進むこと進むこと。
十四代龍月もってってよかったー。
あ、忘れてた。その前にさよりも食べたんだった。
sayori.jpg
これもめちゃくちゃ旨かったのだが、昼金目の前にはかすんでしまった。
こんなとき日本って素晴らしいね。と意味なく思うわけでして。

続いては小鳥焼き。アーモンド色の油が十分に回っておいしそうなり。
kotori1.jpg kotori2.jpg
11年通っている経験からして、小鳥には粒マスタードが一番あうわけでして、右はちょいと噛ってしまった写真でした。
続いて今度は雉の焼肉が登場。この季節は鴨がいいんだけど、こればっかりは運の要素があるから仕方がない。
鍋には雉の方がおいしかったりもするしね。
kiji.jpg
ちなみに後ろに見えているワインは友田晶子さんの結婚式の引き出物のワイン。

肉肉したものが多くなってきたということで日本酒もお燗することに。
今回持ち込んだのはdancyuで「鍋にあう酒ナンバーワン」に選ばれた奈良萬と十四代龍月なのだが、お燗の機械などという気の利いたものがここにあるわけがないので炭火で直火燗なのだ。

okite_yaburi.jpg
プレミアつけて売り買いしている輩にとっては卒倒モノかもしれんが旨いものは旨い。極上。
ちなみに奥にひっそりと写っている女性は「中華虎の穴」で有名な小鳳さん。こないだODINの菊ちゃんと一緒に来た時に味を占めてしまったらしいのだな。(笑)

shika1.jpg shika21.jpg
んでもって熟成した鹿肉ステーキを食べて満腹になってしまったのでした。
最後に栃木でお医者さん夫人をやっている金時友人から送ってもらったべらぼうに旨いとちおとめをデザートにして締め。
鍋までたどり着けなかったのが返す返すも残念ナリ。
あ、鴨も。
あ、岩魚の骨酒も。
あ、猪も。

投稿者 KQZ : 01:53 | コメント (129) | トラックバック

2005年01月15日

うだうだと日本酒を飲みつつあーだこーだ

金曜の遅めの時間からスタートして、凄腕ネットワーク技術者のeyesさんと六本木の「酒友」で日本酒を飲む。
日頃いろいろとお世話になりっぱなしなので接待というかなんというか。
さすがに金曜なのでカウンターしか開いていなかった。美人店長の原島さんに丁重に御挨拶をして席に着きまずは磯自慢の酒友から。
おでんや刺身盛り合わせをつっつきながらあーだこーだとうだうだと。

(追記は後ですることにして、と)

  • 仕事に比べたら学校の勉強なんて楽らくだよねー。
  • 大学入試センター試験(共通一次といったら笑われた)なんて今解いたら簡単すぎて驚くし。
  • 技術者ってどうしても転職したりしないと評価が上がらないんじゃないかなぁ。
  • 蔵人.comはそろそろ動かすですか? MovableTypeのプラグインで複数blogを一括で表記するってのがあるらしいし。



とかとか。

東一47%生をゆるりと片口でもらい、お次は赤野安芸虎を日向燗でするすると。

12時くらいになったので河岸を変えることにして、赤坂の「すず菜」に移動。
ラムトニックを頼んでみる。お、ソーダがきっちり立ってる。前ジンフィズを頼んで余りにひどかったのでコレオスに行くことを激しく薦めたのだったがこれなら及第点か。
結局3時半過ぎまで飲んで帰宅。
雨。

投稿者 KQZ : 03:48 | コメント (189) | トラックバック

2005年01月09日

目黒家具屋通りを経て中目黒で打ち合わせメシ

ソファーなんかを新調しようと思い立ち寒風が吹きすさぶ中、目黒のインテリア通りを散策することにした。
家を出る間際にNendo graphixxxのANIと連絡が取れたので打ち合わせがてら中目黒で食事をしようということになった。
3月にはじめるお店のロゴを頼もうと思っていたのだ。この時期に忙しいANIにあえてらっきー。

そして目黒に。
しかし寒かった!
二時間ほど見て回ってイメージをつかんだところでANIから電話が入る。
18時に中目黒駅で落ち合って、まず鳥小屋にでも行こうと思ったら本店支店ともに満杯。人気あるのね。
鐵玄にチャレンジしてみるもこちらも予約でいっぱいとのこと。あらら。
んで仕方ないので放浪しながら店を探す。
北海道から帰ってきたばっかだというANIですら参るほどの寒さに震えながら北上し、元「あぶりや」という名前だった店に行ってみると、すんなり空いていた。よかったよかった。
あれ? ここって鐵玄と同じ系列の店なんだ。へー。
名前こそ変わったものの内装もメニューもあぶりや時代とあまり変わってはいない。
寒ぶりを刺身でいただき、あとは干物盛り合わせ、牛ホルモン3点盛り、野菜盛りを炭火で焼きつつ日本酒をくいくいと飲む。
Nendo ANIは「甘くない、男っぽい酒で、食べ物にあう」のがいいということで義侠を薦めてみたところ気に入った様子。日本酒のラベルとかも頼んでみてもいいのかもねん。

しかしNendoちゃんとか才能のある人と話をしていると面白くってしゃあない。
そして面白いことも発覚。

ANI 「そういえばこないだMMORPGのロゴマーク作ったんですよー」
KQZ 「あー言ってたねー。でもさ、MMORPGってそんなに数ないよねぇ?」
ANI 「もう発表されたからいえるんですけど、『●●●●●』ってゲームなんすよ」
KQZ 「えぇっ?! それってオレ、プロデューサーなんすけど」
BOTH 「やっぱり(笑)」

ということのようです。>関係各位
なんだよステロタイプめ、自分とこじゃやってなかったんじゃんかさ。山田くんしか知らなかったんで内情はよくわからないんだけどもさ。

その後焼酎にしてさらに飲み続ける。
炭火を眺めながら焼きながら… だといくらでもいけてしまって危険。
店のロゴマークの方もなんとなくいい感じになりそうでこれまたよかったよかった。
ビール党大会に顔を出そうかとも思ってたけどあまりに寒いのとすでに酔っ払いだったのでやめてしまった。

投稿者 KQZ : 23:49 | コメント (136) | トラックバック

2005年01月07日

三軒茶屋で新年会

夕方、三軒茶屋にて新年会。
俗称「ホホホの会」という怪しい会で、去年の忘年会では一緒に即席のミスタードリラーになった連中。

会場は「しゃぶしゃぶ温野菜 三軒茶屋店」。
野菜たっぷりのしゃぶしゃぶをつつきながらいろいろ音楽業界やらネット業界の裏話なんぞ。
iPodにLinux乗っけてどーたらこーたらとかいう話は楽しそうなり。勉強になるなぁ。
8人で肉を都合30人前くらい食べて一次会終了。
その後、渋谷に移動してバーを探すも、お目当ての店はなくなっていて違う店になっていた。
そのビルの地下のクラブもなんか名前が変わっていた。以前は毎週末高木完さんのイベントに来てはスチャダラの連中なんかと飲んでたのだが月日はめぐってしまうもので。
結局「門」に行きだらだらと終電近くまで飲む。
高木のお姉さまが2月に赤坂に事務所を引っ越してくるらしい。あらま御近所ざんす。


しゃぶしゃぶ温野菜 三軒茶屋店
世田谷区三軒茶屋2-14-1
三茶ダイニングビル1F
Tel: 03-5779-6340
営業: 17:00~24:00
無休
http://r.gnavi.co.jp/g944174/

投稿者 KQZ : 23:21 | トラックバック

2004年12月29日

仕事おさめと年越し蕎麦とカラオケと宴会

朝方からして雪が降っていた。東京では初雪。
世間的には昨日が仕事納めとなる日だったはずだが朝から人形町やら新宿やらで打ち合わせをぱしぱしと。で新宿の打ち合わせを終えて急いで赤坂に行く。
ア・ラ・ボン・ヌーによって今日お会いする諸先輩方用の手土産にとガトーショコラを購入。キャラメルも美味しいんだけどもね。水曜日限定というシュークリームもあったので自家用に四つ購入。
一旦家に戻り荷物を置いてすぐにタクシーで永田町の黒澤に向かう。
なんでも今日は「蕎麦の神様」といわれている翁の高橋邦弘さんが蕎麦を打つ会があるというので、日経レストランの菅原編集長夫妻からお誘いを受けていたのだな。

黒澤というと麻布十番の支店で懲りてはいるのだが、こちらは風情がなかなかよろしい。ずいぶんと前に宴会で使った時以来だけども。
店に着いてみると既にえんらい人だかり。その中心はというとやはり高橋さんの蕎麦打ち現場だった。
先に到着していた菅原さん御夫妻に誘われて交代するようにそそそそと前にたどり着く。
soba_daruma.JPG
んー、さすがに滑らかな動き。ここまでするするとした生地になるんだなぁ。かぶり付きには追っかけというかプロの人たちが一挙手一投足を食い入るように見入っている。ギャラリーからなにかと声をかけられるとちゃんと答える高橋さんは流石流石の超プロフェッショナルだなぁ。よくそこいらにある「こだわった蕎麦屋」ってのは大体からして亭主が気難しく気が滅入っちまって戴けない。その点うどん屋はばあちゃんがにこにこしながらやってっからいいやねぇ。あぁ脱線。

ほどなくして席に通される。まずは鳥わさと蕎麦味噌がやって来る。
冷酒をたのんでいたのだが四季桜だとのこと。寒いけどまずは乾杯と。蕎麦味噌が香ばしくって酒が進む進む。
やがて蕎麦が来た。
お、ちゃんとした盛りですな。
気取ったようなちんまりとひと箸ふた箸しか盛っていない蕎麦屋はどうにもこうにも好かんのでこれには好感。
soba_zaru.JPG
そういえば赤坂に菊乃井が出来たばかりの時に京都から手伝いに来ていた大女将が近所の砂場に行ってあまりに盛りの少なさに「これはなんどすか?」とはんなりと怒ったという話を思い出したりして。
つとひと箸つかんでみるとしっとりと重い。たしか高橋さんは二八蕎麦なんだっけかな? 滑らかでしっかりとした切り口の蕎麦だ。包丁もさぞや切れるんだろう。先程見かけた蕎麦切りの風景を思い出すに「しゃりっ、しゃりっ」というリズミカルな音が耳に蘇る。
その間に箸は蕎麦つゆへと進みゆき手前で すいっ と鼻先をかすめ通る。ほぅ、ふいに蕎麦の香りが控えめながら立つ。(ちなみにこの日は蕎麦を楽しむために空調はごく控えめにしてあり室内といえども肌寒い状態になっていた。掘りごたつになっていたので足下は温かかったんだけどもね)蕎麦の下半分をつゆにつけてすすいと啜る。うーん。美味しい。ちゃんと噛めるのがいいなぁ。
あっという間に一枚完食。
二枚目が来る間に由無し話が盛り上がる。「蕎麦=ジャズ、うどん=ラテン」説が俄に勃発。
伺うに菅原編集長も蕎麦打ちをやっているらしい。僕もやったらきっとはまるんだろうなぁ…。ちょいと怖いけどきっとやりそうなヨカーン。
んでもって二枚目もあっという間に完食してごちそうさま。
今日は特別イベントなので、盛り2枚+鳥わさ+蕎麦味噌+日本酒かビール一杯で4,200円とのこと。追加の盛りは一枚700円。安っ。
店の人の話によれば、わざわざ新幹線で来る人もいて大雪で二時間遅れになってたりと大人気のイベントらしい。個人的には大満足なり。

そして大粒の雪が舞う中、四人して渋谷に向かい二次会に~。
渋谷のカラオケパセラで中目のノンダクレさんご一家と落ち合ってカラオケ忘年会なのだ。初めてのカラオケお手合わせなのでどの筋で攻めればいいのか手探り状態。しかし菅原さん御夫妻に中目のノンダクレさん夫妻うま過ぎ。なに歌ってもなにか降臨してる感じで恐れ入る。特に矢野顕子とか。

んでもって夕方になり池尻大橋に移動。
日本酒専門店なのでお子様のソタやんは三軒茶屋の知り合いの所に預けられるとのことで一旦別れるが、そこに正月休み中の初亀の蔵人・村上くんが合流。年内最終営業日とのことでかなりの混み具合だったが二階に席を陣取って予約料理の鴨鍋を堪能するってぇ寸法だ。追って陸奥八仙の蔵元さんも合流するとのこと。
二合ずつもらって色々と飲んでみることにするが、一番評判が良かったのが奈良萬だった。6トン仕込みという話を聞いて大びっくり大会。五百万石60%で2,500円かぁ。特に村上君とはずーーっと小声で話しをしながら味見&検討。
しかし流石にプロの蔵人と話していると面白い。「種麹は… 黒判か菱六…。麹米と掛米は変えてない? 55%と60%くらいで?? 気を使っている吟醸麹で、これだとたぶん床麹かな…。調湿してるだろうし。酒粕と洗米設備が見たいよね」とかとか。
深夜まで楽しく飲んで喰って解散。
今年も色んなことがあったなぁ。

投稿者 KQZ : 23:50 | トラックバック

2004年10月02日

京都一日目の午後は和食のちバー二軒

二時半頃に起き出してヨネさんと構内電話で今晩の相談。
ヨネさんは明日の夜に帰ってしまうので京都らしいものが食べたいのだという。
dancyuなどで活躍している美人カメラマン武井さんが教えてくれた鳥鍋屋さんなども候補に挙げるが、高嶋政伸さんの意見なども伺ってみる。

(写真アップ完了 04.10.19)

高嶋さんは時代劇をやると京都に三ヶ月くらい住むので色々知っているだろう。そこで得た「日本で一番うまいインド料理屋」とかいう情報も面白かったのだがあっさり却下。普段の言動から信用ならないっちゅうか。だが、「ぎおん阪川ってどう?」との意見にはなびいてみる。何年か前に予約が取れなかったまま行けず終いだったのだ。電話してみると早い回は一杯だそうだが、一回転したあとなら大丈夫だという。
19時半までそれぞれ自由行動ということで散開。
でもって、一力で遊んで育ったというこばんの話などしながら花見小路をぶらぶらしていたらあっさり19時半ちかくに。
阪川をさがしていたらなぁんだ祇園サンボアのすぐ近くなのね。祇園サンボアはドアが新しくなって中が見通せなくなっていた。ちょっと解放感が減ったというか閉塞感が感じられる気がするけど、6日までに一度くらいは行ってみるか。

などということがあったりなかったりしながらも花見小路の真ん中で集合して阪川にたどり着く。カウンターの真ん中の席に通される。
まずはお通し的に「とろろ汁」と「水菜と松茸の和え物」がくる。ビールで乾杯。鰹出しが濃厚でうまい。
「料理はどうされますか? 11,000・13,000・15,000・18,000とありますけど」と言われるが、僕らは明日飽きるほど松茸を食べるのでその旨を伝えると、松茸は15,000円以上のコースからつくのだという。ということで13,000円のコースに決定。

しかし今日気づいたのだが、今回の京都では『●●でよろしかったでしょうか?』という言い方が耳に付く。
ネットゲームのゲームマスターを育てている間に「なるべく使ってはいけない用語」にかなり上位にランクさせていた言葉なのだが、ことここ京都では一日に何度も聞いてしまうのだ。昼間にジュンク堂で本を買った時にもレジの女性に言われたし、阪川のおかみさんにも何度となく言われた。金時もやはり気になっていたようだ。
もちろん対面して言われているので全く嫌な感じなどはしないのだが、これはきっと方言なのだよなぁ。

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「銀杏の饅頭の銀餡掛け」のほっこりとした口当たりとねっとりとした舌触りとはたまらん。油で揚げた香ばしさもいいしね。お造りのトロは値段にしてはかなりおごった大トロだった。白身はちょっと分厚すぎか。噛み切れないので中に隠し包丁を入れるとかしたほうがいいかも。
サワラの焼き物は普通に美味しい。ここらへんで既にコストパフォーマンスの良さを確認。
しかしお酒は… なにがあるのか聞いたのだが「冷酒は?」と聞いたら凍結酒を勧められた。もちろん当たり前のように却下。京料理屋さんの定番の「ひがん」も勧められたが食中酒としてはあっさりし過ぎていると常々思っているのでこれまたスルー。結局一番出ているであろう三千盛をもらってみた。
が…。
とある理由でお燗にしてもらうことにした。普段のお燗は松竹梅の豪速球(?)とかいう酒らしいので三千盛をそのままお燗にすることに。しかし二本目のお燗からは素晴らしく美味しくなった。きっと残っていた酒が終わって封開けになったんだね。(いや、冷酒からお燗にしたのはこれが理由だったのだが)

そんなこんなしている間に出てきた料理の方はというと、「子持ち鮎の煮たん」が山椒のほんのりとした香りをいかして濃厚においしかった。味が幅ったい状態のお燗酒に対抗できるくらい。(←まだ言ってる)「河豚の皮と身のおろしポン酢和え」も歯ごたえの違う各部位がとても楽しい。
また、松茸の土瓶蒸しの代わりに出てきた「すっぽんの土瓶蒸し」がとても美味しかった。とろりと琥珀色をしたスッポンスープが口腔内に這いずるように行き渡る。そこにパワーアップしたお燗酒を三分の一ほど注ぐと濃いスープが中和されて日本酒の香りと相まって最高の状態となる。行儀が悪いのははなから承知だがやめられんですわ。
箸休め的に出た「イチジクの柚子味噌かけ」もお気に入り。柚子味噌がキチンと味噌の塩味をのこしていて決してデザートとして処理されていないのが次の料理へとつながるのだな。
その後に胃袋の空いている隙間を埋めるかのようにあっつあつの「鱧の柳川」がでてくる。これもまたよろしいよろしい。「京料理はあっさり薄味」というのが合言葉のようになっているが、ボクの知っている限り(塩味ではなく)味が濃くてこれでもかというくらいに粘着質にていねいにウマミのツボをついてくるのが京料理なのだと思う。紙幅がたらないからこれ以上は別稿で書くけど。(本当はもう眠いからなのだが)
締めはご飯とジャコ山椒にするかにゅうめんにするかの選択式。最後にデザートで満腹。

会計を済ましたところで他のお客さんがいなくなったので高嶋さんからのメッセージを伝える。
「あぁ、二階でトロを召し上がって美味しい美味しいと…」
って、そんなイメージしかないんかい。

その後、ヨネさんがauのオフィシャルサイトの取材用に「白川を眺めるようなバーってない?」というのでIt's GION Dewに行ってみる。去年も行ったアレだ。

Its_GION_Dew.JPG
ヨネさんが巨峰のカクテル、ボクがクォーターデッキを頼む。
一杯ずつで店から出てくる。春先に桜が綺麗な時にはいいかもねー。

その後ぶらぶらとあるいて、前に銀座タリスカにいた黒野くんが独立して開店したというバーに行って見ることに。
というか、今日のメインはこれなんだな。仲の良かったバーテンダーさんが独立したってんならどこにでも行きましょうともさ。
六角御幸通にできたという店は、案に相違して(スマン>黒野くん)すんごく立派なお店だった。
その店の名前は『K家』
町屋を改造して作ったというK家は建坪が55坪プラス中庭が10坪。かなりの大店だ。
K-ya_backbar.JPG K-ya_tsuboniwa.JPG
急な訪問にびっくりしていた黒野くんだが、やはりオーナーバーテンダーということで貫録がでてきた様子だ。
「K家の『K』は『京都』のKなんです。…けど、自信がついてきたら『黒野のKですよ』っていいたいですね」
なんて言ってたけど、十分黒野君のKなんだと思う。
詳しくは明日かその後くらいにももう一回行くだろうからその時に書きますわ。
今日は取り合えず寝るーーーー。(こればっか)
飲んでいる途中に政伸さんから電話があって阪川の件のお礼を言っておいた。いや初日から満腹だわ。


ぎおん阪川
京都市東山区祇園町南側570-199
TEL: 075-532-2801

K家
中京区六角通り御幸町西入ル八百屋町103番地
TEL: 075-241-0489

投稿者 KQZ : 02:54 | コメント (162) | トラックバック

2004年09月24日

東京ゲームショウのち愛宕の松Royal Blendさらに焼酎で朝まで

今日は東京ゲームショウなのだ。
昼過ぎくらいに会場に着き、先に会場に入っていたトロチチさんに招待チケットをいただく。
すみませんのぉ。

そこココで色々な人に呼び止められる。
しかし今年のセガサミーブースは狂ったように金かけてるのぉ。
元いた広告会社の後輩に色々聞かれたりも。

あら、一年半ほど前にシナリオを書かないかと打診されていたゲームが発売決定ですか。
試遊もできるので観戦してみたり。んー、はじめっから気になっていた点が解消されてないー。
流石にネットゲームのプロデューサーやっている間にこれは受けられないよなぁ。次のときにきたら本気で受けるかな。

PSPは携帯ゲーム機としてみるとちょっと重いかもしれないがブツとしてのできは非常にいい。
DSの方が気になるのではあるけれども。
そういえば来年の万博がらみのアレはどうなったんだっけかなぁ… と記憶喪失のふりして書いてみたりして。;P

お、アレの2がでてるじゃん。しばし試遊してみるもゲームショウ用に簡略化してありやがるのでクリックゲーと間違われそうでちょっと不安。まぁ不安がる立場ではないのだが。
ばしばしキーボードショートカットを使っていると係員からしげしげと見られてしまうので退散。
その後ネットゲーム人脈のあれやこれやの人たちとコーヒーを飲みながら一時間ほど心温まる歓談をする。傍から見たら黒い話なのかもしれんですがー。

そそくさと六本木に行き、今日の宴会へと急ぐ。
場所は「酒友」さん。
いつもお美しい原島店長がことのほかお美しいではありませんか。なにかいいことでもあったのかしら? などと言ってみたりして案の定殴られる。
今日はいつもの飲み仲間の初亀の蔵人・村上くんと、扶桑社SPA!のK副編集長と日本酒を飲む事になっているのだ。なんだか変な組み合わせだがスケジュール的にこうなってしまった。
atagonomatsu_royal.jpg
今日のお目当ては、愛宕の松の新澤さんの結婚式の引き出物『愛宕の松 Royal Blend』
シャンパンのように見えるがれっきとしたお酒だ。山田錦40%でひたすらうまい。YK35にしてないところが新澤さんらしいというか。いや35%精米をみんな評価しすぎだってことで。


村上くんの友達の女性が出版社に転職希望との事で日本の出版業界を担ってたっている(らしい・本人談)K副編集長がなにかとアドバイスしていた。ふむ、ちゃんとした話してるところって二年ぶりに見たような気がする。
しかし酒友は長谷川酒店の直営の店だけに酒の酒類は豊富この上ない。5人で東一、九平次など片口で頼めるお酒を二升ほどやっつけていたら終電の時間になってしまい解散。

K副編集長がもう少し飲もうと近くの焼酎バー「私(アテ)」に移動。
へー、それなりに焼酎がそろっている。300種類はあるそうなのだがある種の酒はウチのほうが揃ってるわけでして。飲み始めて話をしていると、K君は今日は入稿日なので翌朝5時ごろからが本番でそれまで飲むぞ、ってなことなって近いのでウチに流れることになった。電話をかけてから歩いて5分だったがささっと適当なおつまみが揃えられていたのはきっと小人さんのおかげか。五郎八が手伝ったのやもしれん。
この人の連載をまとめた本の表紙のゲラが上がっているというのでチェックしつつ、彼をつまみに百合の「風に吹かれて」をロックで飲む。んで、彼が変なところで気にしぃだということがわかったりして二人して大層驚く。が、その前に君ら健康に留意したまえ。
日本酒冷蔵庫に転がってた日本酒を適当に飲んだりしてすっかりチャンポンで出来上がってぐへぐへへ状態に。本の企画の話とか人に話せない話とか人に言えない話とか。
結局タクシーで副編集長が仕事に戻ったのは朝の6時近かったわけですわぃ。

「酒友」
港区六本木4-12-6 内田ビル 1F (ペットショップの角を曲がってすぐ隣)
TEL/FAX:03-5786-3533
営業 18:00 ~ 5:00/L.O 4:00 (土曜 17:00 ~23:00 (LO 22:00))
定休 日曜日 祝日


「Japanese Bar 私〔at'e〕」
港区六本木4-4-3 六本木協和ビルB1
TEL: 03-3746-5995
営業 19:00~05:00(L.O.04:30)
定休 日曜日

投稿者 KQZ : 11:59 | コメント (200) | トラックバック

2004年09月13日

御近所和食:赤坂「菊乃井」

近所でなんだか工事してるなぁと思っていたら看板に「菊乃井」と出ていたので、オープン前にも関わらず先週ずんずんと入っていって女将さんに名刺をいただいておいたのだった。
でもって今日いってみる事にー。

ついこないだまでコインパーキングだった場所にどーんとながーい敷石の道ができていた。左右には開店花がずらり。
店に入ると8メートルあるという白木のカウンターの中にデリ×デリキッチンでお馴染み、ご主人の村田さんの顔があった。
しかし他のお客さんの年齢層がきわめて高い。30代はわしらだけですわぃな。京都のお店の常連さんみたいだしぃ。当然御主人はそっちにかかりっきり。まぁそれはいいとして。後から一人でやってきた初老の男性などは、カウンターの一番はじに陣取っていきなりボトルでシャンパンを開け(一人だ、一人)、やにわにスッポンの丸鍋のみをオーダー。なんだかよくわからんがこれもアリなんだわな。
僕らは初めての店なので一番お安い15,000円のコースにしてみた。
お料理はくるみ豆腐の山葵餡掛けから始まって全10品。どれもこれもおいしい。マグロのお刺身なんかはコース別に産地が違うようだが、そっちのほうが原価かかりそうだなぁ、なんて思ったりもしたりして。刺身はともかくも、手のかかった料理、特にお出汁や味付けは本当によかった。カマス寿司、鱧の焼き〆、餅米でくるんだ鱧を揚げたものと松茸のお吸い物、杉板に挟んだ幽奄焼き…、特にどのお料理も塩の使い方がいい感じのアクセントとなっていて、これはやはり東京ということを意識したのかなぁ。最後は土鍋で炊いた栗と鶏の炊き込みご飯でしめ。これまた旨い。
お酒はやはり良くある京都の割烹といった感じのお酒しかない。悩んでも仕方ないので店名と同じ菊の井をいただく。お、竹筒型の錫チロリに入ってきている。表が銅で中が錫引きでこれまたかっこいい。
だがデザートは「ふーん」って感じ。ま、これは仕方ないかなぁ。
食事のあと2階にしつらえたお茶室を見学させてもらった。
村田さんにお店の門までお見送りいただいて、家の門まで徒歩1分で帰宅。
満腹。


(追記:2004/09/30)
「連絡先を教えてください」との書き込みがありましたので追記します。
営業時間や定休日などは聞いておりませんので悪しからず。(名刺にも書いてないのです)

赤坂 菊乃井
港区赤坂6-13-8
Tel:03-3568-6055

ちなみに日経レストランの菅原編集長がこんなことを書いてらっしゃいます。
http://nr.nikkeibp.co.jp/chiefed/ed040921.html
長く付き合うタイプのお店だと思いますので、迷惑がかかるようでしたらこの追記部分も削除するかも、です。
ま、google casheとかには残るんですけどね。(笑)


なかのひと.jp






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投稿者 KQZ : 11:52 | コメント (1379) | トラックバック

2004年09月04日

ウチの日本酒冷蔵庫を空にする飲み会

前からやろうやろうと思っていたウチの日本酒冷蔵庫を空けるための飲み会をついに敢行。

お店にタクシーで乗りつけお酒を運び入れると同時に土砂降り雨。
そんな中、参加して下さった物好きなのん兵衛たちは総勢26名。

利き酒師テーブル(?)には、リクルートの凄腕営業マンで最年少部長でビジネス本の著者にして東京の利き酒師の会の会長でもある(長いがな)高城さん、利き酒師の大先輩にして、All About Japan日本酒と焼酎のガイドをしている友田晶子さん、愛知万博担当のデルフィス加藤さんなどなど。
真ん中のテーブルには赤坂四畳半社長ことshi3zさんトロチチご夫妻清水忠&北子、テキスタイルデザイナーの小谷さん、菅原さんご夫妻、MIXIつながりのアシさん、中目の飲んだくれさん、などなど。
手前のテーブルにはヨネさん@マラカス電気科学、いつもの名取チームというと江戸っ子ちゃきちゃきの高木さまやitten barのチーフバーテンダーの渡辺くん、夜ともネットのもみの助さん、岡山から駆けつけた仕事しすぎのサーバ技術者のeyesさんなどなど。


040904saka.jpg

でもって出したお酒は順に以下の通り。

駿 待鳥好美 選抜大吟醸 袋吊り斗瓶囲い
磯自慢 中取り純米大吟醸35%
黒龍 石田屋 純米大吟醸
東一 選抜酒 純米大吟醸斗瓶囲い〔H14〕
十四代 龍月 愛山純米大吟醸斗瓶取り
十四代 龍泉 大極上諸白
墨廼江 やまさ 特別限定大吟醸しずく 斗瓶取り
黒龍 仁左衛門 純米大吟醸斗瓶取り
醸し人九平次 純米大吟醸 別誂
磯自慢 純米大吟醸 秘蔵寒造り
松の司 純米大吟醸 しずく斗瓶囲
東洋美人 一番纏 純米大吟醸
初亀 亀 秘蔵純米大吟醸〔6年〕
南部美人 限定大吟醸 生〔H14〕

冬に飲んだ時より味が乗っていたりして印象もかなり変わったが、どれもいいお酒であることには変わりはない。
待鳥好美は特に味がノリノリ、磯自慢中取りはとろりまったりと流石の逸品、石田屋はさらりと、東一選抜は2年寝かせた深みが、十四代龍月は春先の軽さから打って変わってやはり十四代らしい香りがでており、龍泉は品格すら漂い… などと一つずつインプレッションを書いていっても埒があかないのでやーめた。
アシさんが持ってきていた吟醸酒専用グラスで飲むと香りがガスクロマトグラフィチックに分解されて分かるので非常に勉強になった。とはいえ、普通に飲む分には全く関係はないのだが。
料理も吟の蔵の小林さんが気合を入れてくださったので参加者一同大満足。ありがたや。日本酒にあうお料理ばかりでよかったよかった。
しかし十四代龍月や仁左衛門が最後まで余ってしまうという飲み会も珍しいなぁ。
写真が全く無いのは忙しくて撮る暇がなかったからなのでした。

で、Shi3zさんのblogにある間違いを数点指摘。

「これはボトルだけで100万円はするよ」

龍泉が数年前オークションで100万円で落とされたことがある、というだけなので、ボトルだけだとそんなに価値はないのでは… と思われます。
まぁ他のお酒もオークションでは数倍の値段で出ていたりするので、「総額100万円」とかいってもあながち嘘ではないかもしれませんが。

これだけ飲んで参加費1万円…たぶんKQZさんの持ち出しは相当額に及んでいると思われます。

全部定価で買っているのでさほどではなかったのでした。
その分お店には大協力していただきましたので感謝感謝なのでございます。


吟の蔵 すずらん通り店
中央区銀座6-9-13 第1ポールスタービル7F
Tel: 03-5568-7450
営業: 17:30 ~ 00:00(月~金) ※23:00ラストオーダー
    17:00 ~ 22:00(土) ※21:00ラストオーダー
定休日: 日、祝

投稿者 KQZ : 11:59 | コメント (186) | トラックバック

2004年08月21日

祐天寺の焼き鳥屋さん

なんだか焼き鳥が食べたくなったので、中目のノンダクレさんに教えてもらった祐天寺の焼き鳥屋さんに行くことに。
その前の駅北口のF&Fにて食材を調達。四つ葉乳業のスキムミルクやメープルシロップなんかをわんさか買い込む。

祐天寺の南口をでてしばらく行った住宅街にあるこの焼き鳥屋さんは鶏肉専門店がやっているのだとか。
野球帽をかぶったおっちゃん(というかおじいちゃん)が熱心にオリンピックの野球中継に見入っていた。この人がオーナーですな。写真と一緒だし。(笑)
座敷に上がってまずは刺身盛り合わせ。さすが鶏肉専門店だけに肉の鮮度がすばらしい。とろりとしたレバーも甘くて美味しかったが、砂ギモのしゃりしゃり感は新鮮そのもの。ここではレバ刺しは胡麻油と抹茶塩で食べるのね。ニガ甘くってこれもまた美味しい。ハツも新鮮だし、血の塊までも苦くなくて不思議と美味。
つづいて焼き物。すきみ、つくね、ねぎ間、ししとう。特にすきみが歯ごたえがよくて脂の甘みがとても美味しかった。レバーは火が入りすぎ? そのほかに鶏皮包み餃子や骨付き空揚げなど。
このお店は日本酒好きでも有名らしく、20くらいの蔵のお酒が常時揃っているとのこと。今日は南部美人吟醸、太平海、義侠えにしあたりにしたが、間のいいことに全部封開けナリ。
野球の中継が盛り上がっているらしく「お、ヨシノブっ」とかおっちゃんが嬌声をあげている。こんなんもふくめて非常に楽しい。
メニューにあった鶏ラーメンや鶏肉半身揚げにも激しく惹かれたが食べられないので捲土重来を心に決めた。スープ水餃子って博多とかで出てるのと同じかなぁ?
帰り際、野球帽のオーナーが「ごめんね、野球がホラ、もうさぁ…」と声をかけてくれたがそんなの全然気にしないー。
でも、もう少し肉が大ぶりでジューシーな方が好みなんだけどもなぁ。ま、個人的な好みなんだけどもね。

家に帰ってからBambooにPASCALIを渡しに行く。
京都の食べ物屋さんの話を聞きながらラムトニック、クォーターデッキ、モヒートとラム尽くし。
大文字焼きの残り炭を分けていただいて帰宅。

立花
目黒区祐天寺1-21-3
営業: 17:00~23:30
定休: 日
TEL: 03-3793-7434

投稿者 KQZ : 10:49 | コメント (2) | トラックバック

2004年08月19日

天現寺笹岡で和食

青山で某社と打ち合わせ。
構成仕事もやることになりそうな。
その後タクシーで天現寺にある和食屋さん「笹岡」に行く。

美人フラワーアレンジメントのグロレイ先生も遊びに来ていたので三人で食事。
笹岡さんのサイトを作るように頼まれていたのでその打ち合わせも兼ねていたりして。
デザイン的には問題ないとのことで、原稿のやり取りなどカンタンに打ち合わせは終了。

で、まずはビールを飲んで乾杯など。
料理がいいペースで出て来はじめたので日本酒に切り替え。今日は菊姫のにごりに墨廼江の吟醸をいただく。

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石川芋と海老の先付け。胡瓜のおろしが青々しくて旨い。
つづいてオクラととんぶりの酢の物。角切りのカラスミがいいアクセントになっている。
会話の途中で今日が誕生日だということが分かってしまったらしく、お祝いでシャンパンのハーフボトルをいただいてしまった。感謝。
今日の鱧料理は卵蒸し。鱧の肝が潜んでいて美味しかった。添えてあるシャクシャクの青瓜と蓮が気持ちいい。
お刺身は鯖と小柱とスズキ。鯖は芥子醤油で食べるのもいい、とのことで試してみる。島寿司みたいでキリリ。小柱は海苔で包んで塩でいただいてみたり。食感も楽しい。
青魚の煮物に続いてお強に銀餡がかかったお凌ぎが来た。火の通ったスズキがまた違った甘さで美味しいのぉ。
やや重めのお酒に、ということで繁枡に換える。
笹岡さんは日本酒はさほど種類はないがキッチリとそれぞれにあった温度で出てきてなかなか素敵。もうちょっと旨口・重めのが1~2種類あればいいかも。
たくあんみたいに見えるのは自家製の分厚いからすみ。水分を飛ばしすぎずにねっとりとした濃厚な味わいが歯にも美味しく染みわたる。
その後、写真は取り忘れたがかなり本格的なお蕎麦が出てきて大満腹。
お蕎麦には鄙願(ひがん)をどうぞ、とお猪口でサービスで出てきた。和食屋さんは鄙願がお好きですなぁ。
デザートは白玉。
満腹なり。
途中でガダルカナルタカさん夫妻ご一行が来たが、カウンターだったし特に挨拶はしなかった。最後に仕事をしたのは2年位前だったかな。邪魔しても仕方ないしね。

↓グロレイ先生に誕生日プレゼントにいただいた錫の猪口。相当の量が飲めますなぁ。
sasaoka_09.jpg

天現寺・笹岡
東京都渋谷区恵比寿2-17-18 中村ビル1階
Tel: 03-3444-1233
営業時間 :12時~14時(LO) / 18時~22時(LO)
定休日 : 日曜、祝日、第2・第4土曜日


※コメント欄で御指摘がありましたので電話番号を修正しました。ありがとうございます。


投稿者 KQZ : 10:56 | コメント (170) | トラックバック

2004年08月18日

塩で焼肉

女子バレーギリシャのキャプテンが中川家の弟に似ていると気づいたのだがそんな事はどーでもいい話。
代表がやんちゃな某人材派遣業の人と、これまた代表がやんちゃで有名な某ヘッドハンティング(?)会社の人と飯を食う事になった。

場所は青山墓地から程近いちょっと辺鄙なところにある「肉匠なかた」。
40種類の塩で極上の牛肉を食べさせてくれる、との触れ込みのお店。しかしエントランスからして助平な雰囲気だわさ。

話の内容はいろいろとアレなのでアレしておくが「へぇー○○でそんな事業始める? そりゃムリでしょう。だって東京のど真ん中だよ?」なぁんて話をしていたらば逆に「どこか転職先紹介してくれない?」とか言われてしまったのはどういうことなんだろうか。それはきっと夏のイタズラだね。

刺身三種類、牛タンの根元のトロ肉、「牛の腕の肉」という説明の部位(名前忘れた)、サーロイン、フィレの中心にあるシャトーなんとかという部位など肉尽くし。そのほかに先付け、野菜焼き、デザート、コーヒー。
テーブルに炭場が切ってあるだけなので(下に掘ってあるわけでなく)無駄に備長炭を使わずにオガ炭(っていうの? 四角くて真ん中に穴が開いてる炭)をつかうのは正解。自然炭だと肉汁が垂れると破裂したりして怖くて仕方がないしねー。
とりあえず刺身肉の鮮度と、熟成具合、特に腕の肉という部位の熟成はとてもよかった。サーロインは高いところはもっと高いので値段なりに旨い。が、肝心の塩が弱くて萎え~

でもって、その売りだという塩。
40種類というふれこみだったが出てきたのは7種類。
曰く「辛い順から、ラウシップ(北海道)、天海の塩(兵庫県)、球美の塩(沖縄県)、ハマネ:大島(東京都)、はやさき極上(熊本県)、翁の塩(京都府)となっておりまして、フリュードメールゲランドがちょうど真ん中くらいの辛さとなっております。辛いものは油の乗ったお肉と、甘めのほうはお野菜と合うかと思います」とのこと。
ウチにも軽く50種類くらいあるのだがそれから見るとかなり力不足のセレクションでしたか。肉の圧勝。渋谷のゆうじさんからもらった塩のほうがここの一番油に合うという塩を軽く凌駕している。
状態も湿気てたし、炭火で焼いてる上から塩をかけるには熱すぎてしゃぁない。ゲラントだけはミルに入っていたので勢いそれで済ませてしまう事が多かったりして。


普段だと二軒目三軒目に流れるのだがマシューTVを見るために早々に帰宅。
(嘘。翌日9時半から歯医者だったのだな)

肉匠 なかた 東京支店
港区西麻布2-2-2 NK青山ホームズ1F
Tel: 03-5468-2911
月曜が休みらしい

投稿者 KQZ : 11:00 | コメント (167) | トラックバック

2004年08月03日

いきなり暇になってなかむらでお鮨

午後になっていきなり夜の予定が空いたので、小笠原さんと金時と鮨なかむらに行くことに。
店に入ってみると早い時間なのになにやら賑やか。篠山紀信さんのグループが楽しそうに食べていた。そういや前は毎週のようにラゴーラで見かけてたなぁ。


(写真をアップするのが遅れたので更新が逆ですがー)

まずビールをもらって喉を湿らせる。
定番の鮑をつつきつつ、まず東一・山田錦純米吟醸をいただく。
皿にちろりと乗せてある肝ソースを嘗めながら日本酒がすいすい。最後に皿をぬぐうように肉厚のあわびの身で肝ソースをねぶりつくす。東一は夏になり味に重みも乗ってきて酸味とのバランスがよい。特殊な煮方シリーズの煮蛸はほっこりと栗の香りすらただよう。
こりこりとしたアオリイカの耳、油の乗ったノドグロの焼き物などをつまみに飲んだ日本酒は醸し人九平次の山田錦純米、礒自慢の特別本醸造などなど。
握りにうつってからは十四代本丸をお燗でもらう。(↓全部じゃないけどこんな感じ)

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二尾づけの小肌と大き目の小肌におぼろをかませたのが好対照でオツ。最後の干瓢巻きをお代わりまでして満腹。
その後、北白川さまから電話が入り赤坂で合流することに。いつものBambooに行くと小笠原さんが切込隊長と打ち合わせをしたいというので野球の観戦中のところを来てもらう。なんの番組をやるのやら…、ってのはまだわからんが。
コワントローとレモンジュースとを水割りにするとポカリスエットそっくりになるというのが面白くて美味しかった。こういう軽いのもいいやね。

--

で、次の日にさくまあきらさんと食事をした時に教えてもらったのだが、ここでとある評論家の人(?)が、なかむらについてすんごい悪口を書いているようなのだ。
で、じっくり読んでみる。
…んー。
ひどい。内容もひどいが少なくとも推敲くらいしたほうがいいと思う。
内容についても色々気になるところがあるのだが、特に日本酒に関しては「知らないんなら書かなきゃ恥かかずに済むのに…」と思ってしまうほど。
まーなんつーか、そんなに醤油で煮た鮑が食いたきゃ頼めば煮てくれるだろうに。トリ貝も「炙らずにもう一個くれる?」って頼んで食えばいいじゃんか。それでいて生の方が旨ければ文句を言えばいいし書けばいい。そうでないなら黙ってろってんだぃ。悪口を採取しにわざわざいって楽しいのかね、まったく。シャリに関してはいいときもあればあまり感心しないときもあるってのはわかるけどさ。
…と、まぁ色々と反論も言いたくもなってくるが、某SNSでつながっている知人がサイト内日記でこんなパロディを書いていたのが結構面白かったので勝手に抜粋。(一部伏字にしてます)

<<ここから>>

評論家とは思わないほうが無難、友里征耶

最近分別も分かっていない素人が偉そうに飲食店のレビューをするのが流行って
いるようですがこのサイトもそのひとつ。
邱永漢氏のサイトのすぐ直下で2つのキャッチで売り出しています。
曰く「自腹で辛口」「お勘定払うからには言わせてもらおう」。
単行本を二冊だしているという評者の特徴は
有名料理評論家への私怨ともいうべきところでしょうか。
過去の文章を読んでみると、有名料理評論家が仲よさそうにしているだけで
評価は格段に下がってしまうようです。

さて、「鮨なかむら」に関する文章を読んでみると
2日に分かれて掲載するという構成で紙幅には十二分の余裕があります。
驚いたことにこの評者、女性スタッフがカウンターに入っているだけで
「強烈な違和感」「普通の鮨屋ではありえない」
と、既に味に対する評論をシャットアウトしている様子です。
かなり年配な方なので頭が固いのでしょうが、単行本もだしている評論家として
これってありなのでしょうか。

自分が嫌いな有名料理評論家がとある店を気に入っているからといって
味も論ぜず「店のスポークスマン」呼ばわりをするとは陰謀論者と同根でありましょう。
ジャーナリストではなく一般の素人ですから期待する方が無理なのか。

カウンターの中をくさした文章も最高品質は言えないまま
サカナの話に突入しましたが、これまた期待はずれの連続です。
ボキャブラリーが力不足なのです。

なんでもかんでも「これってありなのでしょうか」「如何なものか」と
読者に投げかける文体で誤魔化すパフォーマンスはどうでしょうか。
自分の味覚・見識に自信がないのではと勘ぐってしまいます。
(以下略)


<<ここまで>>

しかしこの作者、ワイン系の友人に聞いてみるとどうもなにかの会で会ったことがある人らしいのだ。
タケダワイナリーで会ったのかな? 大澤さん経由? 宝印刷の野村さん? 棚ちゃん?(…と誰かに聞いてみたりして)
ま、友達にはなりたくないタイプだからいいんだけども。

さくまさんも「なんか悪口書くために行ってるとしか思えないんだよねー。てんぷら近藤なんて改装途中の仮店舗のときに行って『暗い』とか書いてるんだもん。愛がない人間の文章は読んでて嫌だよね」とのこと。
同感同感。

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2004年08月02日

出版企画の打ち合わせ

週刊SPA!の副編集長のKくんと久しぶりに会い新橋で飯&打ち合わせ。
メインは料理本の出版企画の打ち合わせなのだ。
今回の場所は新橋の土佐料理の店「そのまんま」。
炭火で魚を焼いて食べるスタイルのこじんまりとしたお店だ。
野生のうなぎの白焼きとかがんまかった。

で、企画としての評価は上々。
TVの料理番組とのつなぎはウチでできるし別にとめるべき障害は見当たらない様子。雑誌連載にするか単行本から先かってとこくらいかな。スタート時期と。
あとはだらだらと飲みつつ話しつつ。このあと朝までかかってHotSPA!の校了があるってのに。15日連続徹夜とは元気だこと。

Kくんとは実家同士が近所だったり、お互い新卒の5月になんかのきっかけで知り合って以来10年以上も公私にわたって付き合いが続いている。しかしこのところの彼は呼吸をするように我が子の自慢をするので気が抜けない。何の話をしていてもいつの間にか3歳になる息子さんの自慢話になってしまっているのだ。
「あ、ケータイ変えた? ところで赤外線通信って使ったことある?」
といつの間にか息子の寝顔の写真をケータイに流し込まれたりすることもしばしばなのだ。だがまぁ今日は企画の持ち込みでもあるから聞いてやろう。親バカ自慢話を採録するとエントリーの半分以上がそれになるから割愛するが。以前遊び狂ってたときには○○○○○○のうち2人と○○してたりしたくせに変われば変わるものよのぉ。(一応自粛)
彼がSPA!に行く前にも「大人養成講座」とか「大人の女養成講座」とかにネタを提供させられたり、SPA!でも特集を書いてみたり切込隊長を紹介したこともあったのだった。
今の連載も彼が自ら担当しているということもあり自然と切込隊長について幾つか話題が出た。

・blogを見る限り筆は遅いわけではないのに原稿の締め切りを守らないのはどーいうこと?
・88行のスペースに100行の原稿を送ってきて「てにをは直してください」は正直困ってしまう
・直すと言うよりブロックごと構成し直したり書き足したりしてると「流石です、完璧です」といわれましても
・表現はともかくとして内容は極めてスタンダードなことを書いているのだが、読者がそのスタンダードさを分かっていない恐れもある
・過去に一度某社のマダムから怒鳴り込まれたが、今のところ一社で済んでいるところが意外といえば意外

まぁあと沢山でたけどここで書けるような話題でもない。

その後発売前のSPA!をはさんで話は出版業界のよしなしことに及んだ。
数年前にデビューしたてのグラビアアイドルたちの中から誰が残るかと賭けをしたことがあるのだが、二人がNo.1&No.2で推した小倉優子と仲根かすみはやはり残っていた。こりん星のりんごももか姫の方が売れて見えるってのはなんとも意外だったが「だから言ったじゃない、あれくらいキャラが立ってたほうがいいって」ですと。そんなもんですかのぉ。
詳しい数字は割愛するとしてR25は脅威に思っていたらしいが実際にはなんら影響なかった、むしろプラス? というのは面白かった。
「そういえばサイゾーの揖斐編集長と切込隊長って似てるよね。なんか不健康そうなところが」
って、俺がKくんと切込隊長を紹介したのはまずは見た目が似ているからであって、てことは「Kくん≒切込隊長≒揖斐さん」ってことなんだよ、と指摘すると口を極めて抗弁している。まぁしかし僕ら一般人から見たら昴みたいなもんで、指差して「なんか不健康なまでに痩せてて、切れ者だけど頭でっかちな人が、ほれ、あそこに」って思われているのだが、よくよく解像度の高いレンズで見てみれば別の恒星だということなのだな。わかりづれー。大体コバヘンにはあったことあるけど揖斐編集長はよく知らないしー。
お互いに近頃あまり文章を書いていないことに対してのフラストレーションもあり、互いに得意な媒体で連載をつくって紹介しあおうとかとか。

なんてなことで飲んで食ってしゃべって、てっぺんよりはかなり早くに散会。
家に帰ると藤井ちゃんの実家から桃が届いていたのでかぷりと食べてンマー。
感謝。

土佐料理「鮮・活・処 そのまんま」
港区新橋4-18-4新橋太陽ビル 3F
Tel: 03-3434-1414
営業: 17:00~23:30
定休: 土日祝

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2004年07月31日

新橋鮎正で夏だねぇ

まず起きてパン捏ね。
夜はマラカス電気科学の面々と新橋の鮎正に行くのでそれまでに焼き上げてしまおうという魂胆。
今回はモルトシロップとグルテン粉を入れて見る。さてどんな焼き上がりになることやら。確かに伸びがいい感じだわな。

醗酵させている間に麻布十番の麻布珈琲にアイスコーヒーの粉を買いに行く。ついでに豆源で豆かん、黒砂糖かりんとう「大黒」、塩おかきも購入。
しっかしとにもかくにも暑い。帰ってきてシャワーを浴びて豆かんでおやつ。
おぉ。温度が高いのでパン生地の膨らみ方が非常にすんばらしい。

夕方ぎりぎりになってパンが焼き上がった。小笠原さんちへのお土産用にいくつか持ってタクシーに乗っていざ新橋に。
この新橋鮎正はガキの頃から来ている鮎料理屋さんで、ここに来ないと夏になったような気もしないくらいなのだ。一説にはここのうるか茄子を食べた後、残ったうるかソースにご飯を入れて食べはじめたのは僕だという話もあるくらい。(信憑性薄し)
何年も前から「道路の拡幅で来年は立ち退きしてるかも…」と言われているが今年も盛況盛況。
今日はカウンターも小上がりも二階の座敷も満席。鮎日和ってやつですなこれは。
先付の珍味(写真忘れた)に鮎の骨せんべい(これまた写真忘れ)でビールをごきゅごきゅ。

1_owan.JPG 2_shioyaki.JPG 3_uruka.JPG 4_urukanasu.JPG 5_urukanasu_gohan.JPG
6_hiraki.JPG 7_nibitashi.JPG 8_ayugohan.JPG 9_ume.JPG

派手には全く見えないこのお椀がまたいい味なんだわさ。滋味深いというか。尾びれに飾ったうみぶどうがオシャレ。
鮎の背越し(写真撮りわすれ←多すぎ)の歯ごたえがシャクシャクと甘くて幸せな食感。去年は確か水が濁ってしまっただとかで背越しがなかったんだよねー。
続いてメインともいうべき塩焼きは二尾づけで登場。これくらいの大きさだと頭からがぶりといけます。うまうまうま。川のコケの香りが口に広がってたまらん。焼かれながら自分からでた油で揚がったようになっている頭の部分の歯ごたえが格別だわ。お酒を不昧公に切り替える。
苦うるかでしばし休憩。にがいねー、うまいねーと連発。日本酒が進む進む。
そしてそしてうるか茄子の登場。揚げた茄子に田楽味噌よろしくうるかを和えたものなのだが、この甘味と茄子のジュースが絶品なのだ。決して上品な食べ方ではないのだが、残ったうるか味噌にご飯を入れて食べるのがとんでもなくうまい。もうこれだけで十二分に元を取った気分。
続いて鮎の一夜干しの開き。干した鮎は肉の甘味が増し油分がこなれた感じでこれまた上品にうまい。香りと油分が魚肉にしっとりと吸い込まれているというか、それをふっくらと焼き上げたところをぱくりとやるとじんわりと甘さと香りが広がってくるのだ。んまいなぁ。鮎の煮干しっていうのもあってうまいらしいんだけど、どこで手に入るんだろか。
さらにこってりと鮎の煮浸しを。もうここら辺になると4人で日本酒をバンバン頼んでしまって何本目だか分からなくなっている。すぐきの歯ごたえも楽しくて美味しい。
締めに鮎ご飯。柔らかく炊いたご飯がしみじみとうまいのです。
最後の最後に梅を甘く煮たものに荒くかいた氷を載せたものがでてコース終了。
いやぁ満腹&大満足。

タクシーに乗り込み六本木のベル・オーブに乗り込み追加取材。
取材というかなんというか、米川さんも小笠原さんもガッツリ飲みまくり4人で25杯以上のビールが開いてしまう。つか普通の日本のビールより相当度数高いんだけどもなぁ。
途中で野田幹子さんが入ってきてびっくり。近くに引っ越してきたのに一度も行ってないのでこそこそと隠れるようにカウンターで飲んでいるというのもなんだか変だなぁ。逡巡しているうちに帰られてしまったので結局挨拶しなかったことになり心残りもあったりして。
最後は白金高輪にあるマラカス電気科学(というか小笠原さんの税金対策用)隠し部屋に流れ着き作戦会議。最近みんな忙し過ぎて映画のシナプシスの話やマンガ原作の話などが相互に手伝い切れなくてちょっと歩調が乱れていたようなので心配でもあったのだが、4人それぞれにWeb制作や出版企画、新規ゲーム企画も順調だしAUの画像系企画も地上波の番組も順調なようでほっとする。
近々この隠し部屋で宴会でもしますですかにぃ。

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2004年07月14日

銀座で焼酎を飲みながら日本を考え(たのか?)

リクルート・エイブリックの高城幸司さんから「経済産業省の若手と飲むから一緒に来てよ」と誘われて銀座の焼酎居酒屋IRODORIに。それと高城さんが世話になった人に森伊蔵をあげたいというのでウチに取っておいたやつを譲ってほしいとのこと。人にあげるのって何本目だろか。なんだか中卸やってるみたいですな。儲けてはいないけど。
ちなみにIRODORIに行く前に覗いてみた銀座のBIGとかいう酒屋では38,000円で売ってた。10倍以上のプレミアじゃんかさ。

IRODORIは読売で野球をやっていた石井浩郎さんが経営しているのだとか。朝4時くらいまでやっているらしいのでそれなりに使えるかも。焼酎の品揃えもまぁまぁいいし。
高城さんがドリームゲートを立ち上げたときの話やら、経済産業省内部の話やらなにやら。NEATとか言わずに仕事しやがれ若造め(んでもって税金払えるようになってね)、というつながりなのでした。
飲み会の参加者は経済産業省のコンテンツ事業課やら産業人材参事官室、経済産業政策局産業組織課の若手官僚、産業再生機構のお姉さま、光文社STORYのライターといったとりとめのない人選。あ、自分が一番謎なのかも知れんが。全部の筋と仕事をしたことがあるので話は勝手に盛り上がる。来月にでもうまいもんを食べに行くことで決着。うひらうひら。
24時くらいにお開きになったのだが経済産業省の二人は会社に戻るとのことで霞ヶ関でタクシーを降りる。意気に感じてか酔い覚ましかは置いとくとして、溜池の手前で降りてこの人のマンションでピンポンダッシュしたりて家まで歩いて帰宅。


IRODORI
東京都中央区銀座7-8-1 渋谷ビルB1
TEL: 03-3289-5122
月〜金 18:00〜05:00(L.O.04:00) 土・祝 17:00〜22:00(L.O.21:00)
日曜定休

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2004年07月12日

うまい羊肉第三弾

メーテルにそっくりなことでつと有名なフラワーデザイナーのグロレイさまが今日ヒマだというので一緒に食事に行くことに。なんでもラム肉におおいに興味を持たれているらしく今日も今日とて中目黒の鐡玄に出陣。なんか三週間連続なんすけど。

あらかじめ電話で三人でと予約して入ってみると中はがらがら。ま、月曜の早い時間だからな。
生ラムレバー刺、塩焼き枝豆、旬の和野菜サラダ、ラムロース、骨付きラム、焼き野菜をオーダー。
鳴戸金時とグロレイ様は高校の同級生で、さらには佐野電磁さんまでもいたという。当時佐野くんは「喋りすぎでうるさい」と言われていたという話を酒の肴にしてビールをごきゅごきゅ。
生ラムレバーは相変わらずんまい。ロースは先週松村さんや柴尾さんと来た時よりいい肉だった。骨付きラムをかぶりついてはぐはぐはぐ。せっかくだから塩ホルモン三種盛りも頼んでみる。これは豚のホルモンですな。シンプルで旨い。より焼酎にあうような。焼酎は「一升五百文」という芋焼酎を水割りで。芋の甘さもさることながら香ばしさがよくでていて豚肉にあう。
相当お腹も一杯になったのだがやっぱりしゃぶしゃぶも行きたくなってきて2人前だけ頼んでみる。が… あれ? 毎回毎回ここのしゃぶしゃぶは肉が違いすぎるなぁ。どちらかというと脂身が少ないヒレ肉がほぼシャーベット状になって出てきた。ちょいと残念なり。
よくよく考えてみると、焼く用の肉の質が一番良かったのは名取とかと一番はじめに来た時で、しゃぶしゃぶは前回が一番よかったような記憶がある。仕入れが一定しないのは仕方ないけど一言いってほしいところなりよ。
てなことを話していたらお客さんがちらほら入って来始めている。ありゃ、前にいた会社でお世話になってた先輩が。しかも女性連れ。あべ静枝さんのラグビーチームの主将でもあり(僕はマネージャーということになっているらしい)営業マンとしても非常に尊敬の出来る先輩なのでぶしつけながらも声をかけて連絡先が書いてある名刺を押し付けてしまう。
早い時間にお腹一杯になったので解散となる。ふぅ。

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2004年06月27日

ラム肉食って満腹

宮里藍がびびる大木にそっくりだと気づいた日曜の午後。
中目黒のちょいと変わった焼き肉屋さんに行くことに。店の前を自転車で通りかかった時に「生ラム」の文字が目を引いたのだった。これは行かねばなりませぬ、と名取チームも誘って5人で鐡玄に入る。

おお、ぎりぎりで5人はいれる席が空いていた。七輪で肉を焼くのだが、ジンギスカン鍋以外にも網焼きやらしゃぶしゃぶ、味噌鍋なんかもできるらしい。お客さんがみんなニコニコしながら肉を焼いて食べている。女性は体格のいい方ばかりなのがなんとも味を醸し出している。(なんか変だなこの書き方)
お通しのラムのレバーペーストも美味しい。これは期待できそうなり。
まずは生ラムロース、生ラムヒレ、生ラム骨付きを一式頼んでみる。出てくる前に焼き塩枝豆、エシャロット、馬肉のなめろうあたりをつつきながらビールをごきゅごきゅ。枝豆を焼くのは香ばしくて味が濃くなってこれはまた旨い。今年も白山だだちゃ豆を買うのでその時にやってみようっと。馬肉のなめろうは味噌味のタルタルステーキといった感じですな。新鮮な肉なので甘くてうまい。温まりはじめてきたジンギスカン鍋でちょっと焼いてみたけどつみれのようになって、これだけでもメニューになりそう。さんが焼きっていうんだっけかな? サンカと関係あるのかなぁ? ああ脱線。
待望の生ラムが登場。おお、つやつやぴかぴかしているではありませんか。こりゃ絶対うまいよ。軽くロースを焼いてみると、滴る肉汁が香ばしい。全然臭みは感じられない。参った。ということで肉を倍増追加。野菜も追加して本格的に食べはじめる。骨付きは特に絶品ですな。
続いてしゃぶしゃぶを頼むことにする。とはいえ焼き肉が多かったので三人前に留めておく。
かなり時間がかかって出てきたのは打ち出しの浅鍋に張られた味噌汁? 昆布で出汁を引いた味噌汁にまず野菜を入れておいてくれとのことらしい。はて、こんなしゃぶしゃぶ初めてですが。白菜、人参、大根、葱、なめ茸、豆腐、マロニーを入れて沸騰するまでしばし待つ。肉はロースですか。しゃぶしゃぶというよりはちょっと肉厚に切られている。確かにんまいんまい。
麦飯で作る雑炊をいただき(ただし2人前)完璧に満腹になりごちそうさま。
地下鉄で家に帰ってきたが、買い物をしにもう一度出かけて寝酒がわりにBambooに立ち寄る。吉祥寺俄雨とホワイトレディ。Bambooは7月いっぱいまでは土日も24時まではやるけど、それ以降は日曜を定休にする予定なのだとか。ほうほうほう。

鐡玄
目黒区上目黒3-5-21
Tel: 03-5773-0218
年中無休

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2004年06月08日

池尻大橋で飲んだり恵比寿で飲んだり

今日は初めてのお店にお誘いを受けて行ってみた。場所は池尻大橋の駅からほど近い「つくしのこ」。前から通りかかっていて気になっていた店なのだった。メンツは中目の呑んだくれさんとそのお友達、こちらはいつものイケメン蔵人コンビに藤井ちゃんと某お方(後述する理由により特に名を秘す)のペアの総勢8人。
しかし驚いた。なにしろ安い。一合600円平均で高くても800円くらいかな。おつまみは姫筍の煮たの、きんぴら、じゃがいも肉味噌、まぐろトロ盛りで締めて2,000円。
ビールで乾杯しつつ筍をつつき、何を頼もうかとひと思案。おお、酒の揃えも充実。壁中に所狭しと酒の名前が貼ってありその数およそ50といったところか。冷蔵庫がでかいし。でもって鍋島、東一、大信州・特選かすみ酒、竹林・瀞、くどき上手・亀仙人、星自慢、いずみ橋などなどなどをぐいぐいぐいと呑む。富久長のとおるスペシャル7という斗瓶取り純米吟醸も。酒の種類をそれとなく見ていると、どうやら港屋さんとつきあいがある様子。ここら辺だとやっぱりそうなのか。ふむふむ。
 ←特に名を秘す某お方なめの蔵人二人

店内は極めて明るい。おっちゃんたちがにこにこしながら日本酒を飲んでいる。いいお店だことよ。

その後我々は恵比寿に出て久しぶりのODIN恵比寿店に。コレオスも迷ったんだけどきっと大泉さんは遅くまでいないだろうから今度に。それにサイト作ってるくせに内装を換えてから恵比寿店には行ってなかったからなぁ。今日はたまたま菊ちゃんが銀座に行っているそうで会えなかった。カクテルを飲みながらへろへろと話をする。
なんですと、傭兵部隊にいたですと? へ? そんな危ない仕事してたんすかあーたは…、と持ち込んだコイーバのミニシガリロを吸いながら怪しい話で花盛り。名前書いたら狙われたりなんかしませんかしませんか? と弱腰になってみる。
で、27時くらいになっておひらきに。平日だってのにぃ。
帰り際、スタッフの一人から独立するという話とともに「僕の作ったクォーターデッキを飲んでみてください」と挑戦を受ける。また難しいものを出そうとしますわね。
綺麗なグラスにとろりさらりとした… ん。んまいじゃないですか。お世辞抜きに。
お店を出す場所も決まってないそうだけれど、そういえばこの場所を紹介したのも菊ちゃんが雪月花にいた時に相談されて、たまたま嘉門達夫師匠の事務所のビルの地下一階にあったイタリアンレストランが辞めて空いていて、次の土曜日に行って見たらとんとん拍子に決まって… ということなんかを思いだした。また偶然いい場所が見つけられるかもしれないからちょっと頭の片隅に置いとこうっと。

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2004年06月05日

蔵人二人をいじめる会

朝というか昼ごろ起きてまずはパンをせっせとこねる。
わしたショップで買っておいた島唐芥子を半干ししておいたものを泡盛に漬け込んでコーレーグスを作っておく。瑞泉の瓶仕込みと宮の華のハーフアンドハーフなのだが香りがリッチすぎるかしらん。
京都に遊びに行っていた金時両親から南禅寺のもろみ味噌を貰ったのできゅうりにつけてしゃくしゃく食べる。ちりめん山椒とすぐきも貰っていたのでかぁるくご飯。んまいねー。
日本人に生まれて良かったを堪能していざ出陣。
今日は21人の大所帯で浅間にて『蔵人二人をいじめる会』を開催するのだ。ミーハーグルメの会エキストラバージョンというか。おお福本くんも来れたのね。
まずは松の司大吟醸雄町からスタート。するりするうりと入ってしまう魔性の酒ですな。
続いて十四代愛山に。愛山米の説明をする畠山君。つい喋り過ぎるので適当に牽制する。
新店舗になった浅間はベテランの料理人さんが入ったのでかなりグレードアップしている。今回はミニ会席のようなコース仕立てにしてもらい、先付、刺身(鮪と蛸)、鮎塩焼き、茶わん蒸し、サラダ、ゆで豚、揚物(椎茸海老すり身詰め、大葉海老すり身、白魚)、みぞれ茄子、ヅケ丼でしめて4,000円ナリ。鮎の塩焼きがんまかった。なかなかのコストパフォーマンスだ。
続いて東一大吟醸(30%)うすにごりが登場。ま、浅間スペシャルですな。米のシャンパンというべき微発泡の美酒。仙人は霞食って生きてるというけどこれ飲んでれば長生き出来そうな気がする。飲んでみな沈黙、もしくはうなるのみ。格の違いを感じさせてくれる。しかし浅間では年間12本しか作ってないこの酒を今年は7本も取れたらしい。やっぱり愛されてますのぉ。しゃべくりはうるさいけど。伊藤君@九平次に聞いたところ、九平次さんも一本取っているらしい。なんでも「あんなうまいもの知られたら困る。流通の邪魔をしてやる」と言ってるとか。たしかにねぇ。今年もこの酒を空ける会を何回かやらせてもらおうっと。
その後、初亀べっぴん、醸し人九平次赤ラベル(山田錦無濾過無加水)、十四代本丸、いそのさわ駿などなど。一人3合くらい飲んだかなぁ。
今回、イラストレーターの藤原ヒロユキさんがゲストでいらっしゃっていた。藤原さんとはもう10年くらい前に嘉門達夫さんに紹介されてお会いしたことがある。昨日の古川さんといいいろんな人に再会しますのぉ。たのしいたのしい。

11時近くになって御拓きに。この酒を出してくれて7,500円とは儲け度外視でやってくれてるってことね。ちゃんと宣伝しなくてはだな。
いい具合に酒が回った業界人どもは当然二次会に行く気まんまんなのだ。またも日本酒の「おかげさん」になだれ込んでしまう。ここで金時は仕事をするため帰宅。10人以上でまたまた飲みはじめた。佐久の花あたりを2合の片口でたくさん貰ったような記憶が。うまい。

そして三次会。またまたBambooに行く。金時再登場。
自分でも分かっているくらい酔っ払いになっておりあやうい。仕事場ですぐ近くの席に座ってQCをやっているTさんの口癖「死ね、死んでしまえ」がのりうつってしまい誰彼構わず言っている。面白いのはTさんを知っている自分だけという悲しい状態なのに止まらないしぃ。
結局またも4時まで飲んで終了。もうこの季節の4時はすんごく明るいのだよ。

地酒 浅間
東京都新宿区四谷3-7
Tel: 03-3355-2977
定休日:日
http://www4.famille.ne.jp/~asama/

萬屋 おかげさん
新宿区四谷2-10 松本館B1
Tel: 03-3355-8100
月〜金 18:00〜24:00(L.O.23:30)
土   18:00〜22:30(L.O.23:00)
定休日:日・祝

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2004年06月04日

深夜の寿司屋でお久しぶりの巻

醸し人九平次の蔵人の伊藤君が東京にやってきたので今日は鮨なかむらで御寿司を食べることに。とはいえ立川で酒の会が終わってからスタートなので22時過ぎからということになる。ということでNHKでの会議が終わった小笠原さんも駆け付けて4人でなかむらに。特に小笠原さんは何回もチャレンジしていつも都合が悪かっただけに大喜び。
東洋美人の大辛口があったので飲んでみる。んー日本酒度が+15! 辛すぎというかほとんど味がしない。もちろん東洋美人らしさもほんのりと感じられるんだけど…。伊藤君に言わせると、関西の料理屋さんや酒販店は「辛ければ辛いほどいいからどんどん辛口の酒を造ってくれ」と言ってくるらしい。お国柄なんだろうか。そういえば京料理の店は鄙願が置いてあるところが多いしなぁ。あれもちょっと水のような酒だし。
相変わらず鮑が柔らかくてんまい。香ばしさと甘さはなんとも言えない。んでもって肝がこれまた日本酒に犯罪的にあうのぉ。今回の白身は鯛がすんばらしかった。伊藤君も目をむいて絶句。歯ごたえも甘味も秀逸。平目を肝ダレで和えて食べるのもよい。酒は白岳仙の中取り、すみのえの谷風、飛露喜・純米吟醸、赤野・伊太郎、惣右衛門の大吟醸などなど。もちろん九平次も別誂えがあったのでいただく。あ、九平次の純米吟醸をお燗でももらったな。なんかすんげー呑んでるし。
途中で隣にマイクロソフトの古川さんがお座りになってびっくり。もう何年お会いしてないのだろうか。プライベートとは分かっていつつも思わず声をかけてしまった。ありゃ、名刺がない。会社変わったのにぃ…。後日送付することを伝えて改めて名刺を頂く。金時もWebTVをNendoちゃんと一緒に作っていた時にお話したことがあるらしく御挨拶。いやはや。
かんぴょう巻、鉄火巻で締め。店を出たのが2時近くだったか。

その後赤坂まで歩いてBambooへと向かう。オガちゃんに紹介しておきたかったのだった。4時まで飲んで帰宅。

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深夜の寿司屋でお久しぶりの巻

醸し人九平次の蔵人の伊藤君が東京にやってきたので今日は鮨なかむらで御寿司を食べることに。とはいえ立川で酒の会が終わってからスタートなので22時過ぎからということになる。ということでNHKでの会議が終わった小笠原さんも駆け付けて4人でなかむらに。特に小笠原さんは何回もチャレンジしていつも都合が悪かっただけに大喜び。
東洋美人の大辛口があったので飲んでみる。んー日本酒度が+15! 辛すぎというかほとんど味がしない。もちろん東洋美人らしさもほんのりと感じられるんだけど…。伊藤君に言わせると、関西の料理屋さんや酒販店は「辛ければ辛いほどいいからどんどん辛口の酒を造ってくれ」と言ってくるらしい。お国柄なんだろうか。そういえば京料理の店は鄙願が置いてあるところが多いしなぁ。あれもちょっと水のような酒だし。
相変わらず鮑が柔らかくてんまい。香ばしさと甘さはなんとも言えない。んでもって肝がこれまた日本酒に犯罪的にあうのぉ。今回の白身は鯛がすんばらしかった。伊藤君も目をむいて絶句。歯ごたえも甘味も秀逸。平目を肝ダレで和えて食べるのもよい。酒は白岳仙の中取り、すみのえの谷風、飛露喜・純米吟醸、赤野・伊太郎、惣右衛門の大吟醸などなど。もちろん九平次も別誂えがあったのでいただく。あ、九平次の純米吟醸をお燗でももらったな。なんかすんげー呑んでるし。
途中で隣にマイクロソフトの古川さんがお座りになってびっくり。もう何年お会いしてないのだろうか。プライベートとは分かっていつつも思わず声をかけてしまった。ありゃ、名刺がない。会社変わったのにぃ…。後日送付することを伝えて改めて名刺を頂く。金時もWebTVをNendoちゃんと一緒に作っていた時にお話したことがあるらしく御挨拶。いやはや。
かんぴょう巻、鉄火巻で締め。店を出たのが2時近くだったか。

その後赤坂まで歩いてBambooへと向かう。オガちゃんに紹介しておきたかったのだった。4時まで飲んで帰宅。

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会合飲みのちスケベな店

夕方から利き酒師の会合。会場は夢酒の新店舗「宝」の奥にある丸と呼ばれる座敷だった。ほー、こんな広いとこもあるのね。
夢酒は昔から森くん(はなまる主婦にも大人気)が非常に頑張っているお店で、特に焼酎には定評がある。そういえば今はなき夢酒第一号店の入ってたビルは建築学科の学生だったころバイト先でデザインしてたんだよなぁ。模型つくったし。
この店は大山、浦霞、開華、久寿玉、春鹿、酒呑童子、嘉美心、司牡丹、西の関の各蔵元が出資しているので、日本酒はその9蔵の酒に絞っている様子。なんだかもったいないけどまいっか。地元限定の酒とかもあるようだ。料理は沖縄系を中心とした和風創作料理といった感じ。そつなくうまいのでいつも大繁盛している。スタッフ全員がお酒のこととか詳しいしね。
三々五々集まってきて最後には9人に。なにやら今頃になってサイトを作ったのだとか。ふーん。内容はもちろんのことナイヨーてなくらいくっだらないので鼻くそほじりながら聞いてるしかない。俺いちおそっちのほうでもプロなんで名前載せないでね、お願いだから。
店のフロア担当は浦霞に3年いたとか言うお兄ちゃん。とはいえ作りには最後に一年入っただけだったようだ。当たりの柔らかいナイスガイ。では初めは浦霞にしましょう、といったら同じ値段で膳にしてくれるとのこと。さらに好感度アップ。蔵元直結なだけにひね香もなく良好。久しぶりに飲んだなぁ。膳は普通の飲食店が頑張って仕入れてしまい妙に高い値段設定をされ温度管理もされていないままに売れなかったりして、店の大将が自信満々で出してきた挙句にひね香がびんびんで「うひぃ」てなことが多い酒なもんで注意しながら飲んでいたのだった。素直でいい酒だよなやっぱり。
頼んだ酒の他に店のほうから利き酒してもらいたいという酒がでてきたりする。
さっきから真ん中に陣取っているフードライターだという女がなにかと感動している。うざい。そんなにうまい酒でもないのに「これって特別に蔵元がつめてくれた限定の原酒で、100本しかつくってないんですよー」「わぁ原酒だ。ワタシ生の原酒ってすきなのぉ」
つかさ、その前に飲んでみりゃうまいかどうか判断付くだろボケ。作り見りゃ限定で作ってるっつーよりか、テストで作ってみましたどんなもんでしょう、ってだけの酒だとわかんだろが。なんつーかさ、何でもかんでも原酒で出せばいいってもんじゃない。力はあるが酸の切れ上がりに乏しく舌の上でとぐろを巻いているようなもっさりとしたこの酒は普通に醸造用アルコールと加水でもすればもちっと香りが引き出せるだろうに。大体さっきからばさばさとなんにでもコーレーグスを掛けて食ってやがって味分かってんのかいおいお姉ちゃんよぉ。それに漬かってるのは酢じゃねーぞ、泡盛だぞ。んなもんフードライターとか以前の問題だろが。
でも店の人間に感想を聞かれても「んー、ロックで飲んだほうがいいかもしれないですね」と大人の対応をする俺。それなりに偉い。

なんやかやで12時前くらいにお開き。話したりないような会長のT氏ともういっぱい飲みにくりだす。銀座2丁目のティファニー裏のshiokaraに。焼酎や泡盛をメインにしたカウンターと4つの個室のBar。つまみはいろんな種類の塩辛だとか。手がかからないから楽っすねコレ。
とりあえず目の前にあった兼八のロックをもらいTさんはターキーのソーダ割り。そして衝撃の事実を2、3聞いてしまう。まぁ幾つかは想像は付いていたんだけどもね。仕事のできる方なのでそこら辺は心配していないけども激動するですね、この一年くらいは。百合を水割りでもらい深夜2時くらいまで呑みつ話しつ。
帰り際個室で抱き合っているカップル発見。しかしスケベな店だなshiokara。

夢酒 宝
千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラムB1F
Open:11:00 ~ 14:30、16:00 ~ 17:30、17:30 ~ 23:00
土日祝:11:30 ~ 22:00


shiokara
中央区銀座2-7-7 銀座ロビーB1F
Open:18:00 ~ 3:00
定休:日・祝

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2004年05月31日

明石散人大師匠の事務所でひさしぶりにコーラをいただく

箱崎の某所にてネットゲーム系の雑談など。しかし情報が早いなぁ。何でも知ってやがる。この人は非常にゲームに愛のある人なので話しやすい。ミイラ取りがミイラでしかも包帯も自分で巻いたりその上人にもぐるぐる巻き付けたりするような人なのだが。協力感謝。
その後自転車で移動中に思い立って>明石散人さんの事務所に立ち寄ってみる。よく考えてみたら一年くらいご無沙汰してしまっている。弟子筋としては由々しき事態。手土産もないけどトトトトっと上がっていくと丁度いらしたばかりの所に遭遇できたようだ。村上さんが郵便局に行っている間しばし雑談。…やはり京極夏彦作品に出てくる明石散人より本物の明石散人さんのほうが数段格上だぁ。なんで御大は日本予防医学界の顧問なんかもしてらっしゃるんですかぁ?! 昨日の宿題があっさり解決しそうな。持つべきものは大師匠。原稿の締め切りがあるとのことで早々に辞去する。ビルの外で目礼。しかしたった20分程度で頭の回転がぐーるぐるになっている。流れは読めるのだが付いていくのに精いっぱい… 弱くなったなぁ。復帰せねば。その後、ソナーに行って山口誠志さんや岡崎孝太郎さんにあってこようと思ったけど忙しそうなので今回はとりやめ。頭のいい人に連続して会うと脳がオーバーヒートしてしまうしね。(今はそれだけぬるいってことか?)

このところ美味しい焼き鳥が食べたくて仕方がなかったので夜は麻布十番の「ひかり鶏」という評判のいい焼鳥屋さんに行ってみることに。ネットに転がってた「鳥せんべい」の写真に惹かれたのだった。なんでも北海道の名物なのだそうで、御婆ちゃんが北海道のお嬢様だった金時は知っていたのだがこちとら全然知らない。ほうほう、ホントにパリパリなのね。今度やってみよう。
肝心の焼き鳥は正直もうちょっと。肉は美味しいし焼き加減も申し分ないしつまみもイチイチ気が利いているし、何より安くて雰囲気がいいのだが、串に刺さっている肉が小さ過ぎて、「かぷ」「ぱり」「じゅわぁ」がないのだ。カリリと焼けた皮目を歯で裂いて口にあふれ出る肉汁をすすり… という焼き鳥の醍醐味が感じられないのは楽しくない。

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2004年05月25日

黒提灯とBAMBOOと

「黒提灯」
飯がてらに近所にできた三元豚と放し飼い蔵王地鶏と焼酎が売りの店に入ってみる。外にあるメニューからすると焼酎の揃えもナカナカらしい。
入ってすぐのレジのところでなんだか予約の電話を捌いているみたいだけどマニュアルそのまんまで手際が悪いったらありゃしない。客にまず目配せ位しろよタコ。たっぷり3分ほど待たされて店内に入る。カウンター、それも狭いー。しかし雨の月曜日だというのに混んでいる。メニューはそれなりにそそられる。焼き物とサラダと飛龍頭と…と頼んでいく。しかしここからが地獄。
いちいち味は悪くないのだが出てくるのが遅い。単純に人員が足りないのだな。ぜぇんぶ人肌以下の温度になって出てくるからせっかく美味しいはずの鶏レバーも最悪のべちゃべちゃ状態。軟骨がたたいて入っているつくねもダメダメ。200種類の焼酎が売りらしいけどコレくらいならウチに転がってる焼酎の方がはるかに旨いしなぁ。大体おすすめを聞いても店員が把握してないからどーしょもないやぁ。最初に頼んだ生ビールがぬるかっただけではなくグラスが乾燥機から出たてで熱いくらいだったことから想像はついてたんだけどもね。
ということで半年は行かないことに決定。素地がいいのでオペレーションがこなれてくればいい店になるんじゃないかしら、と期待だけ。その前につぶれてしまっても一向に構わんけども。少なくともあれだけいい素材の鶏レバーをいい火加減で焼いてるにもかかわらず生臭くなるまでさまして出すのは食べ物に対して失礼なわけで、オペレーションサイドだけではなく、皿を洗うときにだって肉汁のつき方でそれくらいは気づかなきゃいけないのでもある。つまりダメダメな店ですな。兵站だけでは戦争は勝てないっつーの。
こういった店を再生させるキーワードはひとつ。食べ物を出すときに「熱いうちにお召し上がりください」が言えるかどうか。それをキチンと言えるための雰囲気作り、教育、人的リソース、動線計画、コスト管理ができなきゃどうしようもないわけで。ただ、それら全てを集約できるコンセプトワードを一つだけ設定して、それを目標にして前進していかないとどうしてもチームというものはぶれていってしまうのだな。そしてこまめな微調整と。とはいいながら、サービスなんてことに頭が回らないカタイ親会社だったりすると何をやるにも稟議がどーのこーのとか、方向転換するにも予算がかかったり、となってしまって動かなくなるのはこの一年半骨身にしみてるけども。(苦笑) そういう会社はラジオでも作ってなさい。

「Bamboo」
その後「タートヴァン」に行こうと思ったらその手前の路地になにやら開店祝いの花輪が目に入ってきた。京の町屋風のたたずまいのバーらしい。なになに、花輪の送り元が「京都K6」「吉祥寺Bar Woody」「ウッド&リバー」…って、知り合いばっかりやん。仕方がない入るとするか。
中は本当に落ち着い京の民家をイメージさせるたたずまいのクラシックバー。壁の酒たちは数は少ないながらもそれなりにすごそうな。ジンフィズはゴードンベースでやや重め。んー確かに京都っぽいなぁ。んまい。シェイクはシェーカーの中で氷を丁寧にまわすタイプ。若い人にしては珍しい。
ほうほう、昨日が開店日だったんですかー、はいはい、田中さんには伝言しときますですよ、などといろいろ話をしながらお次のマンハッタン。へー、あの店にいたんだー、とかとか。チルドしたターキー・ライとカルパノでピールはなし。これも重めでアタックが強い。もすこし冷たくあわせてピールもしたらかなり高得点なんだけどなー。ステアもごくゆっくりと。
続いてグリーンラベルのラムをもらう。ラパラン好きな店主がコストパフォーマンスからいってもっともお勧めなんだと。確かに香りはいいがラパランの引き込むような味とはちょっと違うかな。及第点。
最後にジンアレキサンダーとクォーターデッキ。クォーターデッキは気合が入りすぎると硬い味になるので面白いなぁ。氷が解けないように気をつけすぎると甘さが出なくなるんだな。なぁんてそこら辺のことを気づいているみたいだから彼は話があうのでした。ジンアレキサンダーはジンの風味を生かしていて文句なし。グラスもかわいい。
ということでかなり面白い店ができたのでしばらく通うことになりそうな。アンティークグラスがきれいだしね。

黒提灯:
赤坂3-6-12山翠会館B1 03-3505-6517

Bamboo:
赤坂3-19-3みすじ通り西入ル南側 03-3589-4170

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2004年01月29日

旧交を温めたり

今日も今日とて旧交を暖める宴席。ジャニーズエンタテインメントに転職していた藏原くんと、偶然に電通でジャニーズを担当することになった同期の長野さんと酒友に。夕方赤坂のSCEで新ゲームの会議があったのでてくてく六本木まで歩いていくと、既に二人ともいいご陽気になってやがる。鮟鱇鍋、氷下魚(こまい)、酢の物などをつつきつつ日本酒三昧。途中、熊本出身の藏原くんが焼酎に浮気し、また熱燗に戻り。名取が合流してきて業界裏話などに花が咲く。終電もすっかりなくなった時間に一次会お拓き。で、蔵原&名取と気になっていたバー「Cask」に行ってみる。ほうほう、それなりにモルトがそろってますな。適当にローランドのモルトを2種類飲んで散会。いやー久しぶりだけど変わってなくて面白かったっと。

酒友
東京都港区六本木4-12-6 内田ビル 1F
TEL/FAX:03-5786-3533
営業時間
 18:00 〜 5:00/L.O 4:00
 (土曜 17:00 〜23:00 (LO 22:00))
定休日:日曜日 祝日

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2004年01月17日

利き酒師の新年会ののちひげひげ団

利き酒師の新年会ということで、森くんとこの新しいお店「宝」に集合したのが総勢14人。今日は熱燗を重点的にやることになっていた。珍味三種類の付き出しのあと、ウツボのタタキが出てきた。ワラで軽く燻した皮目がゼラチン状にしゃっきりぷるるるとなっていてすこぶるうまい。その後、スペシャル湯豆腐。表面に米油をてろりと浮かべているだけでなく、水の代わりに司牡丹の本醸造のみをつかった「究極の湯豆腐」なんですと。んー、元の豆腐も力強いけど日本酒の力というのも感じられてなかなかよいでげす。湯豆腐には油を浮かべると鬆が入らないらしい。へー。浮かべる油は香りが弱くないとだめだとのこと。醤油ダレにもう少し甘く深みがあれば完璧かな。三年味醂のかえしを入れたほうがいいよん、塩だけで食べても美味しそうだよね、鰹節の香りなんかもいいんじゃねーのかな? なんて注文を出しつつ。どうやら白扇の味醂を使って黒豚と野菜をセットにしてメニュー入りするらしい。2月の「江戸の日本酒と落語の会」の下打ち合わせも済み一次会は終了。その後、ヨネさんにTBSの台本を渡しがてら新宿のひげひげ団に合流。いつも通りの面子で泡盛のシークワーサー割など。12時過ぎに麻雀になだれ込む。7時過ぎまでうだうだと打ちつつ。若干勝ち。団長があんな若い娘っ子とつき合い始めるとは…。18歳年下ってあーた。

夢酒 宝
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラムB1
Tel:03-5223-9888
ランチ  11:30~14:30
バール  16:00~17:30
ディナー 17:30~23:00
土日祝 11:30~22:00

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2003年11月24日

スパイキッズ3と江戸の粋

今日はスパイキッズを観に行くのだ。と意気込んでいたらばアララもう上映館がすんごく少なくなっている。今回は3Dメガネをかけて観るので映画館で観なければ迫力も半減以下になるのが分かっているのでちょっと遠くても観に行くことにする。で、結局ワーナーマイカル板橋でやっていたので即座にゴーゴゴー。16時からの回に入ろうと思ったらおや頑張れば2時からの回に間に合うじゃんかさ。前から2列目だったけど迫力は堪能。筋は相変わらずよわよわだけどいいのいいの。
16時からの回だったら板橋近辺で食事しようと思いワーナーマイカル板橋の魔人・柴尾さんに教えてもらった神威古潭下赤塚店を考えたのだがいかんせん映画が終わったのが16時。早過ぎるということで断念。時間潰せないもんなー。で、場所を移動することにする。
『電車の路線を決めてしらみつぶしに各駅停車で降り、行き当たりばったりで店を探す』という遊びをしているので、それの大江戸線バージョンの続きをすることに決定。今回は森下なのだな。冬に森下というと蹴飛ばしですかなぁ。ということで森下駅に降り立ったのが5時くらいか。おお、みの家の看板がそこここに光っている。じゃ入りますか。中はというと夕方5時というのに6割方席が埋まっている。板の間にざっと並んだ長机を挟んで差しつ差されつ鍋つっつきつつの大盛況。さびしいみの家なんて嫌だもんね。ロース肉の鍋2人前とやっこ、馬刺し、べったら漬けを頼む。うーむ、じつに2週間ぶりのビールがきくー。馬刺しが柔らかく甘い。味噌味の鍋は相変わらずの味ですのぉ。新宿御苑の店の方は行くこともあるが、こちらに来たのは何年ぶりだろか。子供の頃から何回来てるか知らんが味は変わってないような気がする。一人前分追加の鍋セットをもらいご飯と卵も貰う。最後に卵を鍋に入れて半熟にしてご飯にかけて食べる。うまーーー。

深川 みの家
江東区森下2-19-9
Tel 03-3631-8298
木曜定休(5~10月までは第三水曜も休み)
平日12:00~14:00 17:00~21:00ラストオーダー
休日12:00~21:00ラストオーダー

みの家 新宿店
新宿区新宿2-1-14
Tel 03-3354-4518
日祝休み 17:30~22:00

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2003年11月11日

吉祥寺

夕方に吉祥寺でイラストの打ち合わせ。ということで今日は吉祥寺で晩ご飯を食べることにする。きんとき庵もいいなぁ、と思ったのだが平日ということもありいつも混んでいる須弥山に行くことに。
案の定空いている店内にカウンターの席をゲット。まずはビールと白岳泉をいただく。お通しは鳥団子スープ。食べ物は適当に美味しそうなものをセレクトし、子持ち昆布とオカヒジキのお浸し、白イカとカワハギのお造り、どんこ椎茸の焼き物、みぞれ豆腐、鰯団子の味噌風呂てな具合。カワハギの肝がうまいなぁー。松の司の純米吟醸を冷で頼む。んー。やっぱりちょっとダレてるよーな気が。温度が上がってきてカワハギの肝と戴けば何とかいい感じかな。しかしイチイチおつまみ関係がいいですなぁここは。境港直送だけはある。その後鳴戸金時は亀にする。お店の人からその度に「あのー、このお酒は飲まれたことはありますか?」と突っ込みが入るが、そんなのはあったりまえっつーか。君らよりオタクだからこのひたぁ、と適当に答えておく。しかし亀は良くできてますのぉ。店の人とお酒の話をしたらいきなり態度が変わる。どうでもいいんだが。
お燗でなにか、と思い天法をたのもうとしたら「味が濃くなるのがお好きでしたら吾妻峯なんかいかがでしょうか」とのこと。ほう。飲んだことが無いから乗ってみましょうか。んーー。確かに味が太くなる。味見用に冷やでちょっともらったのがすんなりとしたものだったのがこう育つのかぁ。勉強になったっす。でも熱すぎだね。おかわりしたけども。
味噌仕立ての鰯団子が香ばしくてとても美味しい。スープを半分残して雑炊にしてもらう。はふはふと美味しいっす。

その後、本屋によってガリガリ買い物をしてからジョージズバーに行ってみるが譲二さんはお休み。河田クンにボストンクーラーとホワイトレディを頼む。ま、普通に合格点。ボストンクーラーは野暮ったいとのこと。まぁ辛口ですこと(小声)。
んで河田クンが12月でジョージズバーを卒業するんですと。譲二さんが負担にならなきゃいいんだけどもねー。

須弥山 (しゅみせん)
東京都 武蔵野市 吉祥寺南町1-1-9 FSビル3F
tel. 0422-48-5048
17時30分~23時30分。 無休。

George's Bar
武蔵野市吉祥寺本町2-19-7 みすずビル2F
Tel:0422-22-0517 7:00p.m.~12:00p.m. 月曜定休
カウンター14席 カード可

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2003年11月01日

代官山からノーラスそして東中野

代官山に靴を買いに行き、そのあとヒルサイドパントリーにお買い物。ホシノ天然酵母やら小麦粉やら豆やらを買い込んでくる。四葉のスキムミルクが無かったのが残念。さくまあきらさんの日記を見てみたら代官山にいらしたらしい。ニアピンなり。帰ってきておやつを食べたら鳴戸金時が実家に車を動かしに帰るとのこと。その間はエバークエストのレベルあげ。松本隆さんとか加藤直之さんとレベルを合わせないといけないので暇さえあればあげているのだ。19時過ぎに東中野の睦で落ち合って蕎麦を食べる。博報堂の社内Web用の写真撮影などしながら。蕎麦味噌の柚餅子、鴨のレバーペースト、カマンベールチーズの天ぷら酒盗和え、牡蠣の出汁巻き卵、蕎麦掻き、鴨のたたきなどを頂く。お酒は徳島の芳水。山廃の冷おろしらしい味の乗りかただが、ちょっと幅ったいのでぬる燗にしてもらう。すると味わいが途端に引き立ってくる。特にカマンベールチーズとの相性は完璧でしたか。ぬる燗よりちょいと熱いほうがよかったかも。
最後の蕎麦は粗びきざると牡蠣の天ぷらざる。牡蠣の天ぷらはたまらん旨さなり。この店はもっと流行って欲しいなぁ。ステキ過ぎ。

睦(むつみ)
中野区東中野4-4-5 東中野アパートメンツ1F
03-5389-1450

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2003年10月21日

昼ぶぶか、夜は浅間で日本酒三昧

午後に加藤直之さんと打ち合わせがあったのでお昼は高田馬場で食べることにしてみた。なんだ、青樹は14時でランチが終わりなのかー。残念。高田馬場はラーメン激戦区とのことで山手線の外側のラーメン店を覗いてみる。へ? ラーメン二郎の高田馬場店に行列だぁ? 三田と間違えてんじゃねーの?
結局、時間もないので駅近くの吉祥寺のぶぶかの支店に入ってみた。なんだかすごく広くて近代的なお店ですわ。周囲はみんな油そばを頼んでいた様子だったが卵もやしラーメンをオーダー。
かくし味にミルクを入れる店はいろいろと知っているが、こんなにもクリープ臭い店は初めてだわさ。つか、吉祥寺に最後に行ったのがもう2年以上前だから違う店だと思えばいいのか。胡椒と豆板醤をたんまりいれて乗り切る。
そして夜、
四谷三丁目の浅間に日曜日に京都に行くので蔵元との食事会に行けなくなった挨拶がてらに行ってみる。ほうほう、日本酒不興に対抗するために90ccでも飲めるようになったのね。
でもってまずは羽前白梅の俵雪(山田錦)。取り口としてはスクウェアすぎるかなぁ。こういうのは食中酒としてつるりと飲むほうがいいかもねん。ぬる燗にしてもしてもよさそうだし。続いて東洋美人の純米吟醸・愛山。これは十四代の高木さんプロデュースとのこと。しかし味が乗りすぎていて甘味だけではなく苦味までも感じられてしまっていた。聞いてみると開栓してから一週間だとのこと。なるほろ。この温度だと苦味の方が先に出るのね。指摘したらば開けたての一杯もサービスで出てきた。ありゃ、これは確かに硬いわな。香りの良さや飲み口としてのフルーティーさはかなりあるものの。デキャンタージュするかぬる燗がいいのかも。
おつまみは焼き牡蠣、鯵タタキ、おでん、冷ややっこといったところを頼む。
続いてのお酒は松の司の冷おろし。んー。ブルーラベルしか近ごろ飲んでなかったけど、冷おろしあたりだとだれるわけね。鼻で感じる香りと舌先にくぐる味と喉ごしから感じる酸味が若干後ろにばらけてしまった感じがする。つまり爛熟ゆえのだれ感というか、冷やでのむには少々まったりしすぎというか。はせがわ酒店から浅間というルートからすれば温度管理はしっかりしている筈だから、単に酒質の問題か。これもぬる燗かなぁ。だとすれば焼き牡蠣にはベストかも。続いて惣邑の限定斗瓶囲い。これはさらり。今年の当たり蔵だあね。つまみとして野菜の煮物と銀鱈の煮物を貰う。んー。野菜の煮物は思ったより甘いし鱈は塩が利き過ぎてて硬いくらいだよーん。鳴戸金時のわがままなリクエストで美丈夫の舞(山田錦)の薄濁り微発泡の上澄みだけを貰う。んーむ。たしかに発泡してれば先程の松の司みたいな口の中での味の展開具合のばらけかたは気にしなくてもいいしね。ま、面倒くさい事いわずにおいしいわけですが。最後に川エビの唐揚げをたのんで、山形正宗の雄町50%と早瀬浦の山廃純米を貰う。山形正宗は出羽桜の蔭に隠れてはいるが実力蔵なわけで、雄町をうまく馴らして熟成してあったのでした。早瀬浦の山廃はデザートチックに戴いてみたり。しかしこれだけ味を利いてみても一切瓶香がでてないからちゃんとした店だよなぁホントに。サービスでホタテの磯部焼きやら美味しいお味噌汁を戴いて10時過ぎに退散。あやや満腹なりー。

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2003年09月25日

天ぷら「近藤」

今日は天ぷらの近藤へ。
お誘い頂いたさくまあきらさんご一家、土居孝幸さん、桝田省治さん、柴尾英令さん、ストロウドッグのコイズミリュウジくんといった八人と一緒。美味しいものを食べるコツは食べ物に対するテンションの高い人たちと一緒に食べることなので、今日はそういった意味でも楽しみだったりして。
始まりは定番の海老の足のかりかり揚げから。本体よりもこっちの方がビールなんかにはあうのだな。「カリカリ」ではなく「かりかり」という素晴らしい火加減。
ふと、いつもながらに塩一辺倒な自分に気づく。今はなき四季亭で乳鉢で擂りたての岩塩が天ぷらの味を引き立てるというのを聞いて試したのが確か大学生の時だから早くも15年ですか。もっともカレー粉塩とか抹茶塩とかはホテル系の天ぷら屋でたべてはいたんだけども。
そして海老の本体と。カウンターでないのでちょっと火が入りすぎちゃうかなぁ、と思いつつもまぁ問題ないレベル。じゅーしー。カプリと噛って中心にピンクのレア部分が残るのがカウンターならではの名人芸だけどそれは無理というものか。
ほこりと緑色に太甘いアスパラガスの天ぷら。キスの雑味ったらしい甘さがきれいな油の味で格上の香りになる。ピーマンというか甘唐芥子の姿揚げは不意をつかれた気分。そういえばイタリアンでパプリカを丸ごと焼いて余熱で蒸す食べ方があるけど、近藤さんの技術なら油の中でできるんだよねー。これは白ワインですかな。
しかしというかやはり日本酒がよろしくはない。これは言っても無理か。いつか持ち込みさせてもらえるならしてみよう。どうしても酸味がたりないんだよなー。
うまー、うまー、と騒ぎつつ天ぷらは止まらない。イカっ食いとしてははんなりとした歯ごたえの新イカがよろしおす。ハマグリも味が濃い。定番のサツマイモは二人で一つをはんぶんこづつ。いやもうこれでおなか一杯。片面を焦がすくらいにして分けるときにはがしてあったのはそういうものなんだっけか? カウンターにいなかっただけにわからんすが、サクリと箸を割り入れるともうちょっと湯気がふわあっと上がったような覚えがあったりもする。穴子は通常の天ぷら屋さんよりカリリと音がなるくらいにキツメに火が入っていることによって、皮目の香り良さと、それに相乗した身の甘さが倍増している。
最後は天茶で締め。水菓子はメロンとイチジク。

天ぷら 近藤 (新店舗)
住所 : 東京都中央区銀座5-5-13 坂口ビル9F
電話 : 03-5568-0923
営業時間 : 12:00~13:30L.O.13:30 17:00~20:30L.O.20:30
定休日 : 日曜・祝日の月曜

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2003年09月23日

櫻川のランチなど

ODINの菊地夫妻に誘われて櫻川でランチ。
胡麻豆腐は葛が多くてつるりと。夏っぽい時期ならぴったりか。
お作りは東間の鮪とイカ、平目。イカの甘さと溜り醤油の甘さが打ち消しあってしまいがちなのが残念。このイカにはあっさりした紫があう。
鱧と松茸の土瓶蒸し。味というか出汁が基本的に力強いのが特徴か。といってもバランスが崩れていない。うまい。鱧の骨切りに「?」と思っていたら菊ちゃんもそうだったらしい。骨切り包丁ではなく柳葉でやっていると聞いて納得というかふーん。
合間にODINの繁盛作戦や新規展開の話、知り合いのお店情報なぞを。六本木なかむらさんが結婚したとかで今度お祝いを持っていかねば。ゆうじさんは九州の焼き肉屋を5日通って15店も回ったとか、新橋のしみずの大将がネイルケアに通っているとか、東京カレンダーに小林シェフの店も出ているとか、とか、とか。
スペシャリテの松茸のコロッケが登場。なるほど面白し。松茸の香りがいきていてこれはなかなかいい。じゃがいもに出し汁をもっと効かせてあげてもいいのではないかなぁ。
煮物は芋蛸南京。ミョウガが香味のポイント。やはり出汁が力強い。吉兆の伝統か?
ご飯物は湯葉とフカヒレのあんかけと、子持ち鮎とモズクの雑炊を一つずつ貰ってシェア。フカヒレの戻し方がちと水気不足のようであんといまいち絡まってないのが残念か。まぁこの値段だから食材費もアレだし本格的に戻すのは手間がかかりすぎるから… しかし美味しい範疇であるのは確か。むしろ軽く炙った子持ち鮎とモズクの雑炊のほうが香り高く美味しかった。これだけは出汁をかえてる様子。
デザートその1にフルーツとココナッツムースのマンゴソース掛け。
その2はふるふるワラビ餅。桜の花びらの塩漬けの乾燥したものが乗っていてアクセントになっている。抹茶がでてきてほっと一服。
しかしこの値段で5,000円は安い。静かだし。
帰り際に菊ちゃんに倉橋さんを紹介される。すると「どこかでお見かけしたような…」「いえいえここは初めてで、さくまあきらさんがここで食事をしたときに泣く泣く来れなかったくらいでして」「ああ、さくまさんには本当にお世話になっていまして…」などという会話に。聞くとどこか洋食のシェフだと勘違いしていたらしい。ま、菊ちゃんと一緒だからだろう。
食後六本木ヒルズを探索。チョコレート屋のアッシュは人が30人以上並んでいてその後ろに並ぶ気にもならず。竹やぶの森さんに挨拶に行くもいらっしゃらないのですごすごと麻布十番に行く。
お彼岸の中日だったのでおはぎを買ったりコーヒー豆を買ったりしてからピラミデでケーキ。栗のミルフィーユが寸前で売り切れてしまったので菊地旦那ががっくししていたりして。

櫻川
東京都港区六本木6-8-21
TEL: 03-3408-0039
12時~14時(L.O.)
18時~21時(L.O.)
定休: 隔週月曜(?)

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2003年09月14日

お祭りを冷やかして麻布十番へ

ご近所の氷川神社がお祭りらしい。
というので、早めにぷらぷらっと散歩がてらに食事をしてから屋台を冷やかそうと、まずは麻布十番に。
TSUTAYAでビデオを借りてフードマガジンで買い物をすると小腹も空いてきた。点天で餃子でも食べようと思っていたが、そのまえに「ひもの あん梅」のカウンターが空いていたので方向修正。
山芋とオクラとなめこ、いくらの三杯酢和えのお通しでビールをごきゅ。うまー。
鮎の干物、タラコの粕漬けを炙ってもらう間になめろう、タコのぬた、秋茄子のサラダをいただく。茄子の焼き浸し風なのだが、ミニアスパラや赤黄パプリカ、トコブシが乗っていてさらにドレッシングにフカヒレが入っている。油通ししてあるのかビールにあう。中ヒット。
鮎の干物は味が乗っててこれまたよろし。もちろん鮎正の方が香りはいいが。タラコは甘くて日本酒か白いご飯が恋しくなってくる。
サンマの丸干しを頼みつつ日本酒に切り替える。加賀鳶があったのでそれにしたのが大失敗。こういった日本酒に気を使っていない普通の店で日本酒を頼むときは売れてなさそうな銘柄は避けねばならなかったのだ。瓶香が悲しいほど付いているがこれは自戒の味とする。そうそうに八海山に切り替え。こんなに旨い酒だったのかー。(自虐)
ようやっとでてきたサンマの丸干しは大ヒット。開きだとはらわたがないので丸干しにしたのが正解。
逆に豆腐はイマイチ。醤油ベースのダシに漬かって出てくるのだが、酢が立ちすぎていて豆の甘味が全然感じられない。
隣の人が食べていた鮭の切り身があまりに美味しそうだったので白いご飯とみそ汁と一緒に頼む。脂の乗った秋鮭が香ばしくて美味しい。
いやーおなか一杯。

ひもの あん梅
港区麻布十番3-3-7
03-5443-1034
PM5:00-PM11:30 土曜定休

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2003年09月09日

東中野のそば屋「睦」

ビサイズの南治くんから紹介された方とお仕事の話をしつつ食事会。
東中野の「睦」で蕎麦居酒屋と言った感じで日本酒を飲みつつお仕事話。
出し巻き卵、鳥わさ、きゅうり蕎麦味噌、アケビの天ぷら、ハラスの炭火焼、イカの温かいカルパッチョ… などなどをつまみつつ日本酒を5人で15号くらいやりましたか。
締めのお蕎麦はごまくるみ蕎麦と梅メカブ蕎麦など。
相変わらずおいしいなり。

そば 睦
東京都中野区東中野4-4-5
東中野アパートメンツ 1F
Tel: 03-5389-1450
営業時間・・11時半~13時半
        18時~22時半(22時L.O.)
日曜・祝日休み。

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