2007年12月01日

京都二日目まとめ(前半)

京都二日目。

 11月27日火曜。
 朝起きて荷物整理。
 まずは三条まで歩いてイノダコーヒ本店で朝食。
 一人だと京都地元のおっさん達に囲まれる丸テーブルに案内される。みんな新聞を読みながらってとこあたりが香港の高級飲茶みたいなんだよな。さくまあきらさんももしかしていらっしゃるとは言われていたもののちと早すぎたか。
 オーダーはナポリタンと南洋の真珠。ミルクと砂糖はデフォで。
 あぁ太麺の古式ゆかしきナポリタン。

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 売店で黄色い缶のコーヒー豆を買ってホテルまで戻る。

 チェックアウトと共にホテルのクロークから東京の自宅と老親宛てにお土産を送り身軽になる。
 地下鉄で竹田までいき乗り換えて桃山御陵へ到着。
 11時に澤屋まつもとさんに伺うはずが50分も早くついてしまったので近所を散歩してみることに。

 「竜馬通り」という名前のクラシカルな風情の商店街を抜けて適当に歩いていたら黄桜の蔵元に到着。
 ほんと伏見って蔵元だらけだわな。
 黄桜の売店を覗いていたら村上君と偶然合流。行動パターンが似てるっちゅうかなんちゅうか。
 寺田屋や月桂冠などをうろうろと眺めつつ話をしていると、どうやらホテルオークラと月桂冠の関係を知らないらしいことに気づく。今の20代はこういうことは知らないのか、ふむ。

teradaya.JPG

 いい時間になったのでてくてくと澤屋まつもとさんへと向かって歩く。
 もしかしてあの煙突かな…… と思っているとだんだん近づくにつれて敷地の巨大さに気づかされる。
到着、そして唖然。
 でっけー。
 事務所にご挨拶に伺うと、敷地内の山門へと案内される。
 額には「万暁院」と示してある。
 ははぁ、これが噂に聞く……

※詳しくはここら辺をご覧下さいまし

 銘蔵元をめぐる地酒の旅:蔵元の歴史・背景 第51回 松本酒造株式会社
  https://www.kuramotokai.com/jizake/index/200502_b/kuramoto_html/rekisi.html

 上品そうな奥様に手土産をお渡ししつつ奥へとあがらせていただく。
 まさしくすばらしい日本庭園が眼前に広がる座敷に通されものすごく美味しいお薄をいただく。水がいいのやら抹茶がいいのやら。
 松本社長と30分ほどお話しをしつつ部屋のそこかしこを観察。天井、欄間、柱、置物… 今こんな日本家屋作ったら幾らかかるかわからない代物である。
 程なくして工場を見学することになり席を辞する。

 工場は大きさ自体はごく普通の酒蔵でしたが、一つ一つの機械がそれなり以上に考えられたものでなかなか勉強になる。石高は3700石だったかな?
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 テレビ局の取材が入っているということで我々もお暇することに。お土産にに四合瓶を一本いただく。

 伏見の町で昼飯を食べようということになり、酒造組合の建物で現地のパンフレットを入手し「酒粕ラーメン」「酒粕うどん」なるものがあるということでそこを目指して移動。

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 かなり酒粕が入っていて非常に温まる。
 蔵人の村上くんが「河井寛次郎が見たいです」というので電車に乗り込み五条まで移動。
 五条には「河井寛次郎記念館」があるのだ。

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 五条東山あたりは焼き物街なのですな。

 記念館による前に紅葉シーズンということもあり清水寺に寄ってみて写真をぱちぱちと。(デジカメだっての)

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 そして河井寛次郎記念館へ。

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 登り窯を中心に(機能的な、という意味で)、中庭と吹き抜けのある母屋を持つ大正モダンの香りもする日本家屋である。

河井寛次郎記念館
 http://hcn.plala.or.jp/fc211/sagi/index.htm
京都市東山区五条坂鐘鋳町569
TEL: 075-561-3585
開館時間: 10:00~17:00(入館受付16:30まで)
休館: 月曜休館(祝日は開館、翌日休館)

 いやー眼福。
 その後、四条木屋町のレトロ喫茶「ソワレ」でお茶。こちらは東郷青児ですな。

ソワレ
京都市下京区西木屋町通四条上ル
Tel: 075-221-0351
営業: 12:00~22:30
定休: 月曜

 休憩の後は錦市場でお惣菜を購入。
 鱧の照り焼き、おから、万願寺唐辛子と昆布のたいたん、シメジと湯葉のたいたん、肉じゃが…… などなど少しずつ沢山。

 荷物をまとめて京都最後の食事に出発。
 行き先は、前日カルバドールの高山さんに勧めてもらった出町柳のYAOYAさんという名前の日本料理屋さんなのです。
(続く)

投稿者 KQZ : 00:15 | コメント (203) | トラックバック

2007年11月28日

京都一日目まとめ【写真追加】

 9月26日月曜日。
 朝9時26分東京発ののぞみで京都に。
 12時チェックインだったのでそのままからすま京都ホテルへ。
 PCで調べ物や蔵人の村上君と連絡を取り合って13時ごろに外出。

 昼ごはんを錦市場あたりで食べようとぶらついてみるもどこも混雑していたあきらめる。
 壱銭洋食とかにしんそばでも食うかと南座を目指して歩いていると偶然「たん熊北店」の前に出てしまう。覗き込んだ時にたまたま板前さんが出てきて目が合ったので「入れます? 予約してないんですけど」と言ってみるとカウンターが空いているというので流れで入ることに。
 左に50代半ばのカップルと右に80代&50代の親娘ペアの間に挟まれてまずはビール小瓶で喉をうるおす。しばし待つ間に親娘さんの写真撮影に協力してみたり、熟年(死語)カップルの痴話喧嘩を聞かない振りしてみたり色々ありつつ半月を食べる。普通に美味しい。

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 支払いの際にカードの色をみて態度を変えるという京都っぽいあしらいにわが見た目の軽さを反省してみたり。

京料理 たん熊北店
 http://www.tankumakita.jp/
京都市中京区西木屋町四条上紙屋町355番地
TEL: 075-221-6990・5490
営業: 12:00~14:00 17:00~22:00
定休: 11月 …無休


 二条寺町に歩いていき、清課堂を冷やかしつつ村上開新堂でロシアケーキを購入。流石に予約していないとクッキーは買えないか。老親思いの田舎者という設定ならあのばあさんを口説けるのでは、と思いつつさして旨いものでもないのでまぁいいや。
 並びの紙屋さんに行き来年の干支の入った懐紙を購入。
 一保堂で炒り番茶、大福茶(季節限定の玄米茶)、北野の昔(抹茶)などを購入。
 錦市場に引き返しここでも諸々お土産を購入。

村上開新堂
京都市中京区寺町通二条上る東側
TEL:075-231-1058
営業: 10:00~18:00
定休: 日曜・祝日・第3月曜

紙司 柿本
京都市中京区寺町通二条上る東側
TEL:075-211-3481
営業: 平日:9:00~18:00 日祝:10:00~17:00
定休: 不定休

一保堂茶舗
 http://www.ippodo-tea.co.jp/
ippodou.jpg
京都市中京区寺町二条上ル常盤木町52
TEL: 075-211-3421
営業: 9:00~19:00(日祝・12/30・12/31~18:00) 喫茶室嘉木11:00~17:00
定休: 1/1~3(喫茶室嘉木は12/29~1/3)

寺町会のホームページ
 http://www.joho-kyoto.or.jp/~teramuch/index.html


 ホテルで荷物整理をしていると村上くんが京都に着いたという。
 四条烏丸の駅で待ち合わせて一路松尾大社へと向かう。

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 意外に早くついたものの17時近くで、お参りをしたとたんに日が暮れる。既に閉まっていた社務所にお願いしてお守りを購入。 酒を売る人用のもの4つ(アボットチョイス×2、またぎ、浅間)と酒を飲む人用のもの1つ。村上君は酒を作る人用。

京都 洛西 松尾大社
 http://www1.neweb.ne.jp/wa/matsuo/
京都市西京区嵐山宮町3
Tel: 075-871-5016


 夜ご飯はどこで食べるかということになり、前日にさくまあきらさんが行ってmixi経由で薦めていただいた焼肉屋さん「藤むら」に予約の電話をしてみると、偶然入れるとのこと。
 一旦ホテルに戻り、京都のバーテンダーさん用のお土産をピックアップしてタクシーで藤むらへ。
 肉、特に刺身(タンとかレバとか)のすばらしさは特筆モノだったので、mixi、携帯Twitter、仕事関係の焼肉部部長などにメールで写真を送りつける。

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 ただ、塩味の焼肉の味付けに味の素を使用していたのでちょっと残念。今度は「塩いりません。醤油で食べます」と言ってみようと決意。

藤むら
京都市下京区仏光寺通油小路西入ル
Tel: 075-341-1489
営業: 17:00~21:30
定休: 水曜日


 満腹でK家まで歩く。
 若手のバーテンダーさんがいたので「黒野さんいます?」と言いつつジンフィズとモスコミュールをオーダー。
 おっとり刀で黒野さんが登場。
 かなりすけべったらしく成長しているのをみてむべなるかなと思う。(謎)
 黒野さん作のジンフィズは相変わらず美味しい。
 ここで驚いたのがオリジナルのモルト風味モスコミュール。普通のモスコミュールの上にラフロイグを垂らしているのですが、実はそのラフロイグには西洋わさびを刻んだものを漬け込んでありかなりスパイシーで美味しいのです。
 いやーこれはいいわ。
 東京のバー関係のよしなし話をしつつざくろのカクテルとこれまたオリジナルのカプチーノ仕立てのコーヒーカクテル。
 お店が混んできてお客さんを断り始めたので退散することに。

K家
京都市中京区六角通り御幸町西入ル八百屋町103
Tel: 075-241-0489
営業: 18:00~03:00 (L.O. 03:00)
定休: 火 (祝日営業・火曜が祝前日の場合は営業)


 そしてまたも二条寺町に。
 カルバドールの扉を叩いてみるとびっくりしたような高山さんの顔が出迎えてくれました。
 モルトをなめつつ色々お話。
 「この間、六本木で日曜もやっているバーを教えてくださいっていうお客さんがいたのでアボットチョイスの番号を104で調べたんですけどわからなかったんです。友人のバーテンダーに聞いて事なきを得たんですがもしかして開示してないんですか?」と聞かれましたが、どーなんでしょ?>いずみさん

 「それとお隣のお客さんなんですけど、KQZさんに是非紹介しようと思っていたんですよ。ホント偶然です。実は…」
  と紹介されたのが南禅寺の湯豆腐の超有名店「順正」の若社長(取締役営業部長)の上田さん。なんでも順正は年間に50万人もお客さんが来るらしい。ひぇーーーー。
 東京に関して諸々の計画があるというので、ご近所の長野屋酒店の大将を紹介できるでしょうし、広報なんかも手伝えるかも。また上田さんは吉田神社とも縁があるらしく、こちらも吉田神社といえば明石散人さんはじめ神社関係でも所縁あるところですっかり意気投合。
 とりあえずの共通認識として「赤坂Bambooの叶野さんは変」ということで一致。
 ちなみに叶野さんは日曜日にカルバドールに来ていたらしく、
 「そういえば叶野さん、土曜日は『ズル休みします』って店の前に貼ってたらしいですよ」
 といわれたのですが、実は土曜日にBambooに行った際にそれを見ていて、店のポストに自分の名刺に『ズル休みするな』って書いてポストに入れておいたのでした。

 あぁ世間はめぐる因果はめぐる。

Calvador カルバドール
京都市中京区妙満寺前町446 若林ビル 2F
Tel: 075-211-4737
営業: 19:00~翌5:00
定休: 水曜



投稿者 KQZ : 12:19 | コメント (164) | トラックバック

2007年11月26日

京都着

 つい数時間前までアボットチョイスの忘年会で酔い潰れたスタッフを怒鳴りながらタクシーに乗せていたような記憶もありますが、いまは京都に来ています。
 さて季節はまさに紅葉シーズンなのですがそれが目当てという訳ではなくて、蔵人のMくんと明日澤屋まつもとさんに伺うのがメインイベント。
 あとは行き当たりばったりなのでさてどうなることやら。

投稿者 KQZ : 12:35 | コメント (1) | トラックバック

2006年10月17日

京都土産が届いた

先日の京都旅行に行く前に切込隊長からお土産に松茸を送るようにメッセージがあったわけですが、前にも書いたように松茸ばあさんが緊急入院してしまい買ってくることができなかったわけです。

で、いつも行っている幾岡屋さんで団扇を作る際に隊長用のものもお願いしてきたのですが、それがめでたく到着いたしました。
六本木Abbot's Choiceのもの一緒に作ったので記念に押さえておきます。

kyoto_miyage2006.JPG


幾岡屋
http://www.ikuokaya.com/
〒605-0074
京都市東山区祇園町南側577-2
Tel: 075-561-8087
営業: 11:30 ~ 19:00
定休: 毎週木曜日


  

投稿者 KQZ : 00:30 | コメント (143) | トラックバック

2006年10月10日

京都に行ってたのでした

10月6日から8日の駆け足で毎年恒例となった京都旅行に行っていたのでした。
色々と事件やイベントもあってそれらは追い追い書いていくことになると思いますが、
一点だけ連絡事項があるのです。
このblogを読んでいるギョーカイ各位に伝言のお願いなのですが……

矢追純一さん、
例の松茸婆さんですが、先週救急車で運ばれて緊急入院したとの事。
現在営業していませんので注意された方がいいですよ!

というメッセージをば矢追純一さんお伝えいただければと。
(あと松本隆さんとか天野嘉孝さんとかも行ったことがあるみたいですが、毎年来ているのは矢追さんだと聞いていますので)


いやしかし、びっくりした。
15人でタクシーに乗り込んで行ってみたらば出迎えてくれたのは「入院中」と書いてある段ボール紙。
matsutake_baasan_nyuuin.jpg
近所の人に聞き込みしてみたら「何日か前に救急車が来て運ばれて緊急入院したみたい」だそうな。
一週間前に電話して「2時半くらいに15人で行きます」と確認のやりとりをしたってのにこれだもんなぁ。
この店に来るために一泊で参加されている人もいたってのに。
去年行った時に予約前払い金を払っているので連絡だけはこまめにしようと思っております。

ま、そんなこんなで正常運転開始です。

投稿者 KQZ : 17:33 | コメント (174) | トラックバック

2005年10月08日

京都二日目の朝は骨董市から日本酒の仕入れ

ホテルの部屋で目を覚ましたらばAM07:00。
起きられてしまったので骨董市に行くことにする。
えーっと、場所は… 京都駅から地下鉄に乗って竹田という場所らしい。約6分。
ざっとシャワーを浴びて出発。
「メシは竹田についてからでいいでしょ、京都駅から三駅くらいのとこなんだから」と軽く思っていたのだがそれは大間違いだったのでした。

迷いもせずに竹田駅までついたのだが、これがまた見事に何にもないところだったのだ。
コーヒー屋もマクドもコンビニすらもない。
京都駅から5~6分なのに… orz
無料バスは程なく見つかり『京都大骨董市』会場へ。

んで到着。10時オープンに30秒ほど早くついた格好になった。らっきー。
おお、確かに広い。品数もかなり厚そうだ。
小腹をすかせながら一店一店見ていく。
とはいえ午後には松茸ツアーも控えているので時間もあまりないし、なんせ骨董市に来ると考えてもいなかったので脳がうまくイメージと接続しない。(ごめん、説明しづらい)
更紗とか皿とかグラスとか焼き物とかをぼうーっと見て和む。
1940年代のドイツの豆皿が気になるが一旦見逃す。

あまりにお腹が空いたので会場の端っこにあるレストランでミックスサンドとコーヒーを飲んで一服する。
うわっ、量多いよ。
はぐはぐと食べ終わってもまだ10時半。

人心地がついたのでゆっくりと見ていくが、やはり先ほどの豆皿が気になってしまう。
店主と話をしているといい人っぽかったので購入。
6,900円のところ、わざわざ東京から来たんだからと5,800円に負けてくれた。

写真は見づらいけどCOVOのエスプレッソカップとあわせてみたところ。想像通り色も大きさもぴったりで満足。
mamezara.jpg※手前は麻布十番の「ラ・ピラミッド」のシュークリーム
ロータリーエンジンのピストンシリンダー状というか、ルーローの三角形っぽいところがかわいい。
 知らない人はコチラへ→Googleイメージ検索「ルーローの三角形

それとファイアーキングのブラウン色のマグカップがキレイだったので赤と一緒にこれも購入。
こんな色? →■⊃■⊃

そんなこんなで11時くらいになったので帰路に着く。
会場には後から後から人が到着している。やっぱり人気の骨董市だったのね。
荷物を持ったまま昨日下見をしておいた六条名酒館タキモトに行く。
梵の氷温5年貯蔵の「ときしらず」とヤマサン正宗斗瓶囲い大吟醸生酒、初亀の秋あがり、醸し人九平次の赤ラベルの四本をセレクト。
一旦ホテルに戻り荷物を置いてから荷造り開始。
さて、午後は年に一度の京都松茸三昧ツアーなのだな。
待ってろ、まったけ!(なんか違う)

投稿者 KQZ : 23:59 | コメント (277) | トラックバック

2005年10月07日

京都の初日の夜のバー

鴨川を眺め見るカウンターの鉄板焼の店もそろそろ混んできた。
というかやっと8時くらいなんだよねー。

ということで黒野君のやっているK家に行くことにする。
(詳細は去年のこのエントリーに→京都一日目の午後は和食のちバー二軒

早い時間だったのでカウンターがちょうど空いていた。
まずはさっぱりと近江牛の油を流すモスコミュールをいただく。
k-ya1.jpg

去年の今ごろは魔黒くんが赤坂に店を出すことになったばかりで、京都の道具屋さんで大正時代のグラスとかを買い漁っていたのだが、立場は変わって今年は自分が店を出していてショップカードを渡す立場になるとは露とも思わなんだ。
k-ya3.jpg

ウィスキーに切り替えてうだうだとよしなし話をする。
三杯ずつ飲んだころになると店が活気を帯びてくる。
ここいらで退散、と寺町通りを上がっていってCalvadorへ移動。
K家にはまた明日も来ると思うしね。

でもってCalvadorに到着。
おお、まだ席が空いていた。
calvador1.jpg calvador2.jpg calvador3.jpg
calvador4.jpg calvador5.jpg calvador6.jpg

高山さんとも久しぶりにご挨拶。
赤坂の変態京都バー「Bamboo」の叶さんの噂話をしたりなんだり。
魔黒くんは伏見でやっている京都骨董市に行ってきたそうなので、翌朝早速行ってみることにする。
ま、朝起きられたらの話だけれども。

ホテルに帰ってきてケータイのメールを開けてみると、東京から夕方に到着したFeanor氏から「飲みましょうー」「いまK家にいますー」というメッセージが入っていた。
すまんす。SH901iSは電池の持ちが悪いので見られませんでした。

※写真の色味が悪いので暇になったら修正しますー

投稿者 KQZ : 23:59 | コメント (2) | トラックバック

京都初日は雨まじりのスタート

ということで14時過ぎに京都に着いたら雨。

去年の松茸ツアーのときにあまり何も考えずに今年の分を10月8日に予約しておいたのだが、気づいたら三連休の初日だったようで全くホテルが取れなかったのだ。
結局JR京都駅近くのアパホテル京都駅堀川通に決定。
apahotel_kyoutoekihorikawadori.jpg
繁華街からは遠いけどまぁ仕方なし。

仕事関連で先に入京している魔黒氏と連絡を取り合い16時過ぎに錦界隈で合流することとにして、まずは六条名酒館タキモトに行き、明日の持ち込み酒を物色する。
あまり東京では扱っているところを見たことがないヤマサン正宗斗瓶囲い生酒が気になる。鍋には梵のときしらずもよさそうだ。初亀の秋あがりもあるし…
と悩んでいたところ御大登場。ちょっとお話していたら明日も営業しているということを教えてもらう。じゃ来る直前に買出しに来ようっと。

ぱらぱらと雨交じりの中を手ぶらで四条までてくてくと歩く。途中でトーセがあるが挨拶もせず素通り。(当たり前)
錦市場の有次で小さな三徳包丁を購入。刃渡り9cmくらいで鋼なのできっちり研げるのだ。5000円くらい。
以前より愛用している有次のミニナイフはステンレスだったので研ぎづらかったのだがこれは総鋼なので切れ味も期待できるす。

魔黒氏は昼間伏見の骨董市に行ってたらしく大荷物だったので食事前に祇園のホテルに行って荷物を置いてくるという。なもんで八坂神社近くのスターバックスでお茶をして待つ。
雨の先斗町を男二人でうろうろうろ。
pontcho_ame.jpg

今日は鴨川を眺めながら鉄板焼きを食らうことにして「味くら」(みくら)のカウンターに陣取る。
まずは海老を食べて軽めの赤で乾杯。
ebi.jpg
しかし魔黒くんとは学生時代の政治家の事務所でのバイトからの付き合いだからかれこれもう15年以上になるのだ。なげー。選挙絡みやホワイトバンド関連やらのよしなし話などしつつ前菜をつまんでいると「ヒレがよろしいでしょうか、それともサーロインにしましょうか?」と聞かれる。しばし悩んでまずはサーロインをレアめで頼む。ん? まずってのはなんだ? 140gナリ。
oomi_beef_1.jpgoomi_beef_2.jpg
見てみるとおお近江牛じゃあーりませんか。当然の如くんまい。

赤が空いてしまったので追加でテンプラニーニョの赤をもう一本追加する。
仕方がないので今度はヒレを追加。二人で200gくらいか。
oomi_beef_3.jpg
すると不思議なきのこを一緒に焼いてくれるとの事。
んー、それは明日山ほど(ホントに山なのだ)食べるから別にいいのになぁ、とか思いつつ美味しくいただく。

このまま 「ワインがなくなる」→「肉を追加」→「またワインがなくなる」→(以下ループ) という夏休みの小学生のカルピス無限薄めルーチンに突入するのも楽しそうだったのだがまだ宵の口というか夕方は18時台だったのでここはワイン2本で終了。
サラダをいただいて最後の締めはガーリックライス。
garlic_rice.jpg

しかし京都初日の夜はまだまだ続くのだった。


味くら(みくら)
先斗町三条下ル 先斗町ビル3F
Tel: 075-213-4129
定休: 年中無休
営業: 17:30~23:00(L.O.)

投稿者 KQZ : 11:36 | コメント (155) | トラックバック

そして京都へ

前略。

ということで京都行きの新幹線のチケットがいままさに手元に。
午後には京都なのだな。

投稿者 KQZ : 10:23 | コメント (218) | トラックバック

2005年10月06日

お、dancyu11月号

元いた会社の、それも知り合いばっかりに対してでっかめのプレゼンをするというのはなんとも変な感じで疲れるものなのですなぁ。
緊張なんかはしないものの、どういう風に感じているとかが如実にわかるし。
いい感触も感じつつも、へろへろになりながら本屋の前を歩いているとdancyu 11月号があった。

dancyu_20051100.jpg

京都特集かー。

投稿者 KQZ : 18:03 | コメント (189) | トラックバック

2004年10月06日

京都最終日はプチゴージャスな弁当とともに

長かった京都滞在も今日で最終日。
最後にいろいろとやらねばならない事がたくさんあるので昨夜のうちに作っておいた to do リストを持って9時から行動開始だ。

まずはイノダコーヒに行って本日10/6新発売のアフリカブレンドを購入。黄色い缶がとってもキュートなり。 土瓶も買ってみたりして。
次は錦市場の川政に行って丹波栗を買う予定であったが、行ってみたら定休日。がーん。
仕方なく他の八百屋さんで買う。 これは渋皮煮にする予定。うひらうひら。
お次は大丸の地下へともぐり、ドライブのお弁当を購入。定番の「いづう」の鯖寿司&鯛寿司、それに三嶋亭のすきやきコロッケをゲットして優雅なお弁当の出来上がり〜

ホテルに戻ってチェックアウト。ダイアルアップだったので電話代が一万円近いとはなんか間違ってる。仕事の作業もあったので仕方ないけどもね。
今度は大徳寺の近くまで、昨日のうちに予約しておいた嘯月の和菓子を取りに行く。 しっかしわかりづらいところにありますなぁ。まえーに来たときにはタクシーでするっとつけたのだが、自分で運転すると一方通行だらけで迷ってしまう。季節の和菓子4つを3セット購入。
そして最後に名取が泊まっているホテルに行って、昨日買いこんだグラス類や食器類を積み込んで、やっと東京へと出発。

高速に乗ったところで高嶋政伸さんから「で、インド料理どうだった!?」と電話がかかってきたので「とってもおいしかったですよ〜。ステキなお店を教えてくれてありがとうございますぅ」と大人な対応をする金時。いや、ほんとにおいしかったのだからいいんだけどね。
車の流れが順調だったため、2時間毎にきちんと休憩を取りながら快適にドライブ。三嶋亭のすき焼きコロッケはほんとにすき焼きの味がするから面白い。ちゃんと白滝まで入ってるし。
いづうの鯖寿司は定番なので感激はさほどない。むしろ大丸で隣のブースで売っていた焼き鯖寿司も今さらながらに気になった。ま、築地でも買えるしいいか。
上郷パーキングエリアでは嘯月とペットボトルのお茶でおやつタイム。

wagashi.JPG

ケータイで撮ってさくまあきらさんに送ってみたり。

そんなこんなで無理せず走っても18時半には家に到着。
ここに越してきてから6日間におよぶ旅行は初めてだったので、待ちかねていたのか五郎八が「にゃ〜ん」と飛び出してきた。元気そうでよかったよぉ。
とりあえず荷物を降ろして、そのまま各方面へのお土産配りに出発。
そして帰宅したのは11時ちょいすぎ。
は〜、楽しい旅でした。

投稿者 KQZ : 11:12 | コメント (188) | トラックバック

おらあケララだぞ

そういえばギョーカイに入りたての頃、まだ会社員だったしりあがり寿さんとお仕事をしたことがあったよーな。後日NASという同人劇団のお手伝いめいた事をしたとき(スポンサーともいう)そんなことを話したらばお互いに覚えてなかったのだった。はっはっは。
(解説すると「おらあロココだ」という漫画があっただけの話なのだな)

そんなことはどうでもいいのだが前回までのあらすじ。

なかなか予約が取れないことで有名な「草喰なかひがし」に一ヶ月前に電話をしたKQZ。しかし解禁日の朝に電話をしたにも拘らずキャンセル待ちに。そうこうしているうちに京都旅行はその大半を終えようとしていた。有名俳優・高島政伸氏に紹介された「日本イチうまい」というインド料理屋さんに行こうとしたその矢先に一本の電話が。それはすっかり諦めていたなかひがしからの急な電話だったのだが……。
結局、インド料理「ケララ」を選んだKQZだったのであった。

要約長すぎ。

今日は滋賀県の蔵元『松の司』の蔵人の石田くんと一緒に食事なのだ。
石田くんは普段は京都に住んでいてつくりのシーズンだけ蔵で合宿するのだと言う。
新婚ほやほやのイケメン蔵人なのだな。(しかしてその実態は夜の新撰組でもあるのだが)

京都市役所前あたりで石田くんと落ち合う。お、自転車で来ている。
11月に赤坂で店を開店すると言う名取と、その店のバーテンダーをやるゴヤくんとが仕入れから戻ってきて合流。sugaさんに教えていただいたブルーパロットで骨董のグラスなどを大量に購入したそうな。
ゴヤくんは新宿のPearl Bar出身の沖縄人。名刺がまだできていないので漢字でどう書くのかはしらないー。

総勢5人ですぐ近くにあるインド料理屋さん『ケララ』へと向かう。
おお、かなり本格的なインディアンレストランではないですか。
タンドリーやサモサ、ヨーグルトサラダ、カレー三種類にナンを頼んで食べまくる。
久しぶりにカレーを食べて満足。何を頼んでも確かに美味しい。しかし「日本一」かなぁ。いや、掛け値なしに美味しいんだけどね。高嶋さんはドラマの撮影で来ると三ヶ月とか住むことになるしなにかと和食に連れて行かれることが多いので、こういった本格的なインド料理を食べると激しくグルメポイントがアップするのだろう。ウコンも大好きだしな。(関係ないか)
帰り際にお店の人に紹介されて来た旨を伝えるが「え、ウチが日本一? まぁ、そう言っていただけるのは嬉しいですケド……」と戸惑い気味であった。

しかし紹介でお店に行くというのもなかなか面倒なのだ。
入るなり「○○さんの紹介なんだけど…」というと特別扱いを強要しているようではなはだ厭味な感じがするし、かといってなにも言わないでおくと紹介してくれた人が「こないだ髭の濃いヤツが来たでしょ?」とかしゃべったときに「さぁ…」などと返されて赤っ恥をかかしてしまう事があるからなのだ。
食事中に「どなたかの御紹介ですか?」などと聞かれたりしたらそのときでもいいだろうけども、そうでなければさりげなく会計後に言うくらいがベストなのかなぁ。もちろん会計前はさもしそうに見えるから最悪ね。(笑)

食後、今回の京都旅行で3回目の登場となる「K家」に行く。
松の司の石田くんとかなり深い日本酒業界の話になってしまい2時近くまで飲んでしまった。
石田くんもアメフトをやっていたというのでそんなところでも親近感が。
発売前の週刊ダイヤモンドを間に挟みあれやこれや。しかし、流通、だよなぁ。
京都に限らず老舗の料亭では料理とお酒が完全に不釣合いになっている。これは仕入先の問題であって蔵元さんではどうしようもないことのようなのだ。和食にあわせる食中酒としてこれほどよくできているものもないというのにもったいないというかなんと言うか。あぁいえないことが多すぎるからこの辺にしておくか。

まだ飲み足りないししゃべり足りなかったのだが明朝早くに起きてクルマで東京に出発するので名残を惜しみながらも解散する。


※kurabito.netは徐々にスタートさせていきますんで御協力お願いします>関係各位

ケララ
京都市中京区河原町三条上ル レディックビル2F
075-251-0141
11:30~14:00(L.O.)
17:00~21:00(L.O.)

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2004年10月05日

栗のお菓子とくるみパンと神社建築と色んな電話

ランチの後、クルマに乗って丸太町堀川に向かう。
栗おはぎをゲットするために「くりや」さんに行くのだ。

ごくごく普通の和菓子屋さん然とした小さなお店だが御婦人方のお客さんが引きも切らない。秋限定の栗おはぎと、看板商品の「金の実」という栗甘納豆を買い、コンビニでお茶を買っておはぎを車ですぐに食べる。
栗あんのおはぎというのが珍しい食感。癖になる味という感じ。

オヤツのあとは昨日さくまあきらさんからいただいた出町柳のパン屋さん「龍月堂」に場所をチェックしがてら行ってみる。
小さなお店と聞いていたけど、強烈なオレンジの看板がすぐに見つかった。懐かしい感じの昔風のパン屋さんで、くるみパンやぶどうパン以外にも菓子パンが数種類。
店先に「焼き上がり時間」と書かれたリストが張り出されている。見てみるとびっしりと20種類以上のパンが焼きあがるスケジュールが。常連さんはその時間に合わせて色々と買いに来ているらしい。へー。
小手試しでクリームパンやアンパンなどオーソドックスなものを選んでいたら、後からお店に入ってきたおばあさんが迷わず抹茶コロネの棚に向かいそれだけを買って行ったので、真似して抹茶コロネも買う。
そういえばエコノちゃんはチョココロネが大好物だったのだ。(我々はエコノちゃんの中の人だったのだが、知ってる人だけ反応すべし)
いやしかし、この抹茶コロネが絶品なんですわ。クリームが甘すぎず苦みばしってて、あずきの粒々がいい感じの触感のアクセントになってるし、周りのパイ生地はサクサクだし。クリームパンも頼りないほどフワフワでカスタードも軽くておいしかった。

その後、まだ時間があったので吉田神社にお参り。
師匠である明石散人さんの御実家筋に当たるし、神主の端くれとしては吉田神道のメッカ(←ぉぃ)に行って見なければなのだな。
しかしやはり不思議な神社だ。建築からしてやはり不思議だし。

yoshida.JPG yoshida_closeup.jpg ←拡大

よく見えないかもしれないけど、縦に切れているのと横に切れているのが両方あるというのはかなり珍しい。他にもたくさん不思議なところはあるけれど割愛。四神石とかとか。

お参りしている間に沢山電話がかかってくる。
前職の大先輩から続々と仕事依頼が舞い込む。つか、せっぱ詰まっている様子がありありと分かる。
「へ? 来週A県に出張してほしい? はぁはぁ、そういった企画を。ん? …半年切ってますぜ先輩。んー、そりゃ大変ー」てな具合。

更に更に電話は続く。
075-…から始まる見知らぬ番号からだ。
出てみると「草喰なかひがし」からだった。
なんと今日の今日、急にキャンセルが出たのでどうだ、という内容。
しかし時間は18時1分前だぞ。もちろん今日の夜の予定は決まっている。というかこんな直前になってからの電話一本で尻尾振って行くとでも思ってるのかね彼の超人気店は。大人はそんなに暇じゃないぞ。
「いまこの電話を聞いて今日予約している店をキャンセルしてしまったらそちらにも悪いですし。今回は縁が無かったと思ってお断りします」と丁重に断る。

んでもって今日の夕食の予定はインド料理なのだ。
一日目に阪川を紹介してくれた高嶋政伸さんにお礼の電話をしてみたところ「京都には日本一美味しいインド料理屋さんがあるんですよぉ〜」と自信たっぷりに教えてくれた店なのだ。
松の司の蔵人・石田君にも声をかけているので断念するよりほかはない。
クルマでホテルまで戻って待ち合わせの河原町二条へタクシーでゴー。

投稿者 KQZ : 07:01 | コメント (5) | トラックバック

骨董屋さんとはふうではふはふ

朝ごはんはかぁるく前日にさくまあきらさんご夫妻にいただいた龍月堂のくるみパンとオレンジジュースとヨーグルト。連日重いものばかり食べているので調整もしないと。
雨の中、先日sugaさんに教えていただいたブルーパレットという骨董のお店に向かって車を走らせる。

さすがは碁盤の目の京都、道に迷う事もなくあっという間に着いたのだが、開店は10時からという事ですぐご近所にある熊野神社にお参りする。

ブルーパロットは2店舗あって、まずは大きな「ブルーパロット2」に行ってみることに。
普段使いの骨董が4階までずらりと並んでいて、和食器からグラス類、家具などいろいろと楽しいお店だ。しかもお手頃価格。
名取が赤坂にダイニングバーを出すというので早速翌日以降に予定しているという小物仕入れルートに紹介しておいた。
自分用には古いサントリーのロゴの入ったショットグラスを2つ購入。

昼には室町にある「ガスパール」を狙っていたのだが、店まで行ってみるといきなりお休み。なぜだぁ。定休日でもなんでもないし、店頭に張り紙すらない。おかすぃ。
気を取り直して麩屋町の「はふう」へと向かう。
相変わらず目抜き通りから遠いので何度もめげそうになる。やっぱりこんなに遠いのかーー。あーお腹が空いたー。
ここに来たらまずは絶品のハンバーグを食べなければ。きんときは「絶対にカツサンド!」と意気込んでいる。

(((((ここに写真が入る予定)))))

カツサンドにも大満足。まずもって肉がんまい。
イノダコーヒのカツサンドはあれはあれでいいけれども肉質がちがうのでくらべてはいけませんですな。

「はふう」の周りを腹ごなしにブラブラ。
お、いい風情の骨董&雑貨のお店があるじゃないですか。
町屋を改造したお店を探索して白の片口とタイ産の土鍋を購入。
インドの布と木でできた双六みたいなボードゲームも気になったのだが付属の解説書が手書きコピーで、雰囲気はいいのだがルールが全然把握できなかったため購入は見送る。
坪庭を眺めながらサービスのお茶をいただきながら一息つく。
のんびりとした雨の京都の午後でした。

ブルーパロット
 http://blueparrot.jp/
Blue Parrot 1
 京都市左京区丸太町通川端東入ル
 TEL 075-771-8002
Blue Parrot 2
 京都市左京区聖護院円頓美町24-1
 (東大路丸太町交差点東入ル南側)
 TEL 075-761-8681

営業 11:00a.m.~8:00p.m. 
定休 毎月第2水曜日

はふう
 京都市中京区麩屋町夷川上ル笹屋町471-1
 Tel: 075-257-1581
 11:30~13:30/17:30~21:30
 水曜?

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2004年10月04日

祇園丸山にいき暴力料理芸者について考えてみたり

(((((写真は後日アップしますわ)))))

さくまあきら御夫妻とのお茶のあと、ホテルに戻って車を置きタクシーで祇園へと繰り出す。
今日の夜ゴハンは「祇園丸山」に予約しているのだ。
名取も急にジョインしたいというので前日の午後に連絡してみたら「はい、大き目のお部屋を用意してますので大丈夫ですよ」ですと。
お部屋? はて。

名取と花見小路の入り口で落ち合って祇園丸山に向かう。先日うかがった阪川のすぐ近くだ。
白木で統一されたエントランスをめでつつ通された2階のお座敷は低めの黒塗りのテーブル席。あら、ほんとに広いわ。さくまさんご夫婦を誘っても良かったかも。襖をへだてた隣の部屋から三味線の音や芸鼓さんのおしゃべりが聞こえてくる。これがBGMだとしたら完成度の高いもてなしですなぁ。
折りしも重用の節句ということで菊の花を浮かべた塗りの盃でまずは一献。
器にも菊花がたくさん使われている。
八寸は銀杏、鴨ロース、占地と春菊の和え物、卵の黄身の粕漬けなど。
お椀は松茸と名残の鱧。初日の松茸地獄と打って変わって上品なお味だ。
お刺身にはツマの代わりに鯨の軟骨を極々細い千切りにしたものがあしらわれていた。コリコリとした触感が美味なり。焼き物は甘鯛。お凌ぎはつとに入った蒸しちらし寿司。煮物は加茂茄子に牛。締めは珍味三種盛りに茗荷の炊き込みご飯だった。

お料理もいいお味。お酒はお燗に専念。相変わらず京都の割烹はこんなもんでしょう。(諦めモード:なぜかは後日蔵元さんたちとも話し合ったので後述するかも←できないかも)

デザートはバナナシャーベットに白餡の水羊羹。

途中トイレに中座すると、座敷がかかった舞妓さんが控えていた。
食事だけではなく内装、サービス、それとこういった風情も含めての値段ならコストパフォーマンスはかなりいい。(それなりにお酒も飲んで税込み一人20,000円程度)
こと食べ物は… という点に関して言うと、口が奢ってしまっているところもあって及第点というところだけどもね。恐ろしくレベルの高い及第点ではありますが、今となっては驚きがないですからねぇ。(笑)


和食というか割烹には幾つかの類型があるかとも思うが、ここ祇園丸山のような正統派(いや、数年前には新進気鋭だったんだと思うんですが、てい としては正統派という意味で。料理にしても老舗が新機軸を取り入れている昨今ですし)と、阪川のようなカウンターをメインとした亭主のパフォーマンスも楽しみの一つといった方向性とに好みが分化しているような気がするのだ。くずし懐石なんとか、とかね。(あまり好印象ではなかったので名前は適当にしておく)

取り立てて驚くこともないがごくごくオーソドックスにして良質なサービスを「面白みもない」と見向きもしないことは簡単だが、30代中盤にもなると逆にこういった外連味(けれんみ)のないサービスを提供されるのも大人として嗜めるようになってきた。

その点、たとえば「ます多」みたいな外連味たっぷりというか、カウンター越しに繰り出される料理のいちいちの剛速球っぷりに驚かされるのが楽しい、という方向性も好きなのだ。すごく。
中秋の頃に「鱧には間に合わなかったなぁ」などとつぶやくと「鱧? ありますあります」とどこから出してきたのだか分からないうちに手早く骨切りしてくれてささっとしゃぶしゃぶ鍋を作ってくれたり、「銀座の近藤で食べた玉蜀黍の天ぷらが美味しかった」と言って見れば「やってみましょか?」と即座に絶品の天ぷらを作ってくれたり、とかとか。
一見さんに近い我々にも(といっても常連さんからの紹介なので違うのかもしれないが)こういった驚きの喜びを提供してくれるのは素晴らしいと思うのだが、いささか饒舌であり、最後に出てくる海鮮カレーを食べると「これは暴力温泉芸者ならぬ暴力料理芸者だなぁ」などといった感想もあるにはある。(無論特級の誉め言葉として、だ)

そんなことを感じながら小路を辿っていくと後ろではまだ深々とお辞儀をする亭主がいらっしゃった。
ご馳走様を言いながら手を振って角を曲がる。
しかし、もうちょっと爺になったら行きたい店は山ほどあるんだけどもなー。楽しみだったりして。


さてさて、食後にぶらぶらと四条通りを歩き、なんとなくフランソワに寄って見る。
むぅ、れとろごーじゃす。

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四日目の朝は健康的なスタートなり

朝起きてヨーグルトと野菜ジュースを飲む。
われらは健康第一なのだ。(どこがじゃ)
クルマに乗り込んで今日の朝イチの行き先は松尾大社。そう、お酒の神様で有名な『松尾さん』だ。
一応何かあったときのために神主の免許も携帯しておく。(ネタ用ともいう)

ホテルのある烏丸四条から道はほとんど一本。西へ走ると桂川を越えてあっけないほどすぐに到着した。おお、大きな神社さんだわ。さすがに全国の蔵元が参じるだけはある。
神のお使いという亀さんの守る井戸で手や口をすすぎお参りをする。境内もきれいだにゃ。
知り合いの蔵元さんや酒屋さん、飲み屋さんからも頼まれているので念入りにお参りをする。一応こうは見えても由緒正しい神社んちの孫なのでそれはそれは念入りにお参りをする。
参拝料をはらって宝物殿からお庭まで拝観するが「えぇ商売しとりますなぁ」と京言葉ではんなりといいたくなりもうした。(←日本語として変) 順路の途中に幣があったので自分でお祓いしてみたり。神滝におまいりして神亀の井から霊水をいただいてくる。とは言っても明日の朝起き抜けに飲む水になっちゃうんだけどもね。
酒飲み用のお守り(酒を飲む人用、酒を造る人用、酒を売る人用があったのでそれぞれゲット)や、酒類関係の商売繁盛用のお札を買ったりしているうちに修学旅行生が大量に湧いて出てきたので退散することに。
しかしアレだね、何の変哲もないワイシャツの袖を二の腕まで捲って肩をいからせて少年を見ると微笑ましくなるわよね。それと同時にわざとぶつかられたりしたらどういう目に遭わせてやろうかとかいろいろと思ってしまうのも真実なわけで。そんな不埒なことを考えていると、見るからに気の弱そうな先生がやる気もなさそうに視線に割って入ってきた。ま、それはどうでもいいや。
さて、朝ご飯を食べなかったのでブランチにでも出発するかーー。

投稿者 KQZ : 11:01 | コメント (2) | トラックバック

バッグを買っておやつは和菓子

さぁてお次は嘯月(しょうげつ)の和菓子を食いにいくのだ。
和菓子界のバテックフィリップとも呼ばれている(というか今勝手に思い付いただけなのだが)嘯月の和菓子が食べられるカフェがあるときいて早速訪れることに。

場所は白川沿いのオシャレなビルの地下一階にある「せせらぎすへら」。
しかし今日はお菓子が到着するのが遅いらしく、15時ちょっと前に着いたもののまだ来ていないのだとか。
さくまあきらさんにもケータイメールを入れて、すぐ近くにある一澤帆布にいって自転車乗り用のバッグなどを買い求める。
するとさくまさんから電話が。
「おーい、栗きんとんと練りもの、どっちがいい? ちなみに三つずつしかないけど、きんとん全部食べちゃうぞー」
「いや、すぐ近くですからっ、いま行きますからっ、一個ずつ残しておいてはくださりませんでしょうかしょうか?」
という事でここに日米和菓子条約締結。

さてさて、息せききってスフェラビルの地下一階にある「せせらぎすへら」に到着。
リアルでは二ヶ月ぶりくらいになるさくまあきらさんご夫妻と、こちらは初めましてなヤサカタクシーのダンディ・宮本さんが既にコーヒーを飲んでいらした。
そして目の前には嘯月の和菓子がふたっつ。
特にきんとんの旨さは知れ渡っており、今の季節だと萩の花の咲き乱れる様子を表したのだろうか、淡萌黄と菜花色に染め散らされたそぼろ餡の上品な美しさでまずは目を楽しませてくれる。黒文字で触れればはらはらとはかなくもくずれ落ちていきそうな栗の餡は、さらりあっさりと口中に広がり頼りなげに融けてはいくが、さながら点描画のごとくにて淡い甘色を重ねて喉の奥へと去っていく。中心部の小豆餡の洗練された甘みがしっかりと残りお薄にこれ以上もなく合う。あう、あうぁぅ…
と、見る間に無くなってしまった。やばい。
お茶関係で一度二度食べたことがあるのだが美味しい和菓子は別物だなぁ。
お茶をいただきながらさくまさんご夫妻とよしなしことを話す。
ほー、門前仲町のお寿司屋さんが美味しいですと、ああ、あのゲームが… などなど話題はいろいろ。
お土産(?)に、柳月堂というパン屋さんの焼きたての胡桃パンをいただく。これもまた美味しい。
お店を出たあとに三条駅近くでクルマに乗って信号待ちをしていると、右折レーンにさくまさんの乗っているヤサカタクシーが並んだ。胡桃パンの味見をしているところを目撃つつ右に左に〜


せせらぎすへら
京都市東山区縄手通り三条下る弁財天町17 スフェラ・ビルB1
Tel: 075-532-1070
営業: 11:30-23:00 (22:30LO)
定休: 水曜

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出エジプトな昼飯。そしておやつまで

11時前に松尾大社からクルマで出発。
目指すは嵐山というか嵯峨にある鯛とうふのお店「竹乃家」さん。時間がかかるかと思っていたら案に相違して10分程度で近くまでは辿りついてしまったのだな。

途中「美空ひばり記念館」とか「オルゴール館」など全国どこにあってもリロケータブルな(←馬から落馬的用法)観光名所に踏み込んでしまい、全国どこにでもいそうな修学旅行生ががずらり埋め尽くす道をモーゼよろしく分け入って進むという希有な体験をしてしまった。同志よ日本は豊かです。
店のすぐ近くについてからも、雑誌に書いてあった地図が完璧に間違っていて10分くらいぐるぐる回ってしまったがなんとか昼の時間には到着。
さてさて、ここの売りは鯛を丸ごと一尾塩焼きにしたものを入れた豆腐の鍋なのだ。それも近所の森嘉のお豆腐を使っているという贅沢さ。
しかしさ、なんといってもまずは見た目で圧巻だわよね。

(((((何度も言うが、写真などは後日まとめてアップするですよ)))))

ケータイで写真を撮ってさくまあきらさんに自慢がてら送信。するとさくまさんご夫妻は室町の『ガスパール』というフレンチでランチ中だとのこと。メールで午後にお遭いする約束をしているとその間にスープがくつくつと湧いてきたですよ。
まずはスープを一口いただくと、口中に香ばしく焼かれた鯛の皮目の軽やかな旨味と骨からでている出汁の芳醇さが広がってくる。んー。しかしよく考えたら昨日も湯豆腐だったじゃねーか>オレ でもこれはこれで全くの別物だわ。ふるふると揺れはじめた豆腐をそっといただく。中心はまだ50度程度なんだろうか。じんわりと豆の甘みと豆乳の青臭さまでが広がってくるようだ。これはうまいわ。
スープ自体は鯛の塩焼きを使っている関係もあるのか、はたまた僕らが関東者だというので強めに塩を引いているのだろうか分からないが、若干塩味がきつめなのだが、味わいの濃さと引き立てあってとてもおいしい潮汁となっている。酒が進むはずなのだがクルマ運転してるしなぁ…
見事な鯛の塩焼きをほとんど骨だけにして、もちろん豆腐も平らげると雑炊の出番なのだ。
雑炊にいたっては「松茸」「鳥」そして今日は「鯛」の三連投だぁ。
これまたすこぶるうまし。
そしてお会計でまたびっくり。一人3,000円なんですと。
店が分かりづらい場所にあることを除けば誰にでもおすすめできるお店ですな。嵯峨・嵐山に支店ができたようなのでそっちはすごく分かりやすいみたいだけどもね。

お腹いっぱいになった我々は、続いて前日タクシーの運転手さんに聞いた「護王神社」に向かう。
護王神社は狛犬ならぬ狛猪で有名な神社。KQZ母・芳枝さんは猪年なのでお守りなど求める。
続いては寺町の「精課堂」にゴーゴゴー!
去年来た時には定休日だったので泣く泣く帰ったのだった。捲土重来の時は来た。
そして15分後。
絹さやの箸置き、茶托代わりの小皿を5客ずつ購入。
それと前に名取にもらった錫のチロリに合う杯を探していたのだが単品ではいまいちなかったのでチロリとセットになった桐箱組み合わせものをもう一セット購入。
冬にお燗酒の会をやる時に使いますよーーー>日本酒の関係者各位

さぁてお次は嘯月(しょうげつ)の和菓子を食いにいくのだ。


NA:「しかしこの数十分後、日米和菓子条約が結ばれることになるとは神ならぬKQZにとって知る由もなかったのだった…」(次号に続く)

投稿者 KQZ : 02:44 | コメント (182) | トラックバック

2004年10月03日

三日目の夜は鳥の水だきなのだ

京都に行ってなにが楽しいかというと一つにはおいしいもの巡りなわけで、数週間前からいろいろな人に話をして情報を集めていたのですが、3日の夜はなにかと重なってしまっていたのですよ。
松の司の蔵人さんから滋賀県の酒の会に誘われたり、タンゴとサルサで有名な瀬戸さんからは本業のお仕事関係で大阪梅田のコールハーンのオープニング・レセプションに誘われていたり、とうれしい悲鳴状態だったのですが、他県に動くと次の日が大変だということもあり迷っていたという次第でして。
そんな中で今回我々が選んだのが水だきの「鳥岩楼」さん。

ここはダンチュウなどで活躍されているカメラマンの武井さんが「ホントにおいしいし、店がまた渋い」と推薦してくれたのです。
ラストオーダーが20時ということなので18時に予約を入れて、タクシーに乗り込んだのが17時40分。
乗り合わせたタクシーの運転手さんが面白い人で、我々が「明日は松尾大社にでも…」というのを聞きつけ護王神社の狛犬ならぬ狛猪の来歴などを教えてくれた。こちらも「実はボク神主でして」などと神主免許を見せてみたりすると「いやぁお寺さんと神社といったら神社の方がエライですな。なぜかというとちゃんと免許証がないと神主はでけへん」「蹴鞠で有名なS神社ありますやろ、あっこはなんや近頃はサッカーとかだけでなく球技ならなんでも面倒見るってことにしたらしいんですわ。で、今行くともうスポーツ全般に霊験があるんですと。商売人やわぁ〜」と巧みな話術で盛り上げてくれた。しかも店には予約の2分前にぴたり。京都のタクシーの運転手さんはプロが多いなぁと思いましたわ。

で、鳥岩楼。
店は武井さんのいう通りかなり渋い。大市とは違って明るい渋さというかなんというか。
愛想のいいダックスフンドに癒されつつ部屋に通される。お庭が一望できるなかなかよいお部屋だ。
先付けに鴨ロース、ごりの佃煮、鳥レバーのベーコン巻き。レバーが絶句するほどうまい。これだけで武井さんありがとう状態。
早速水だきの用意がやってくるが、その前に部屋の片隅にメニューがあるのを発見し、「レバーがとてもおいしかったのできも焼きと、あと鳥のお刺身を下さい」とリクエストしてみるもどちらも品切れだった。ざんねんー。しかしレバーと針生姜を煮たのがあるということでそれを追加してみる。頼んでみるとこれまたうまい。お燗の酒があいそうだけど今日はビールにしておこう。がまんがまん。
水だきのスープがやってきた。白濁したスープに塩と七味と生姜の絞り汁を入れていただく。
んーまーいーーー。美人カメラマンの武井メグミさんありがとう。何杯でもおかわりしたくなる滋味深さ。うまいと顔にでるらしく仲居のおばさんも楽しそう。野菜を入れて水だきが本格的に開始。野菜が煮えている途中で武井さんにメールを送ってみると、なんでも親子丼もあるという情報をゲット。部屋に置いてあったメニューに書いてなかったのだが、昼のランチで出しているメニューで夜でも頼めば出してくれるのだそうな。美人カメラマンの武井メグミさんどうもありがとう。
水炊きはというとお肉もほろほろとおいしく、今日三丁目くらいになるはずの豆腐もやはりおいしい。なんといってもスープが絶品なので何でもうまいのは当たり前。親子丼を一ついただいて金時と半分ずつ分ける。玉子がたっぷりのしっかりとした味わいの親子丼でこれまたうまいうまい。スープのコクがありながらも繊細な味わいと好対照でこちらは肉のジューシーさと玉子の味をしっかりといただける。両方いけてホントに良かった。美人カメラマンの武井メグミさんありがとう。美人カメラマンの武井メグミさん本当にありがとう。(これくらいでいいかな、っと)
最後の締めはやはりお雑炊。もう食べられないかもーーー、と心配していたのだがあっという間に完食。一口目の米粒を口に入れただけであとはばくばくばくばく。今までのスープがさらに濃縮されてぎっしりつまっていて、香ばしささえ感じられるのだものなぁ。
この水だきのコースで6,000円というのはかなーりのお値打ちですな。親子丼にいたっては昼は800円だとか。安すぎっ。
しばし歩いて腹ごなししてからタクシーでホテルに帰る。

名取チームと飲みにくり出そうと連絡を取り合うがどうも連絡もとりづらいらしくのんびりとメールを見たりたまっていた日記を書いたり鉄腕ダッシュなどをみて過ごす。
お、情熱大陸に菊乃井の大女将が出ている。この女将さんが砂場に行って「な ん ど す か 、 こ れ は ?」と盛りの少なさにびっくりとしたってことね。ふはははは。
しかし「赤坂 菊乃井」で検索すると相変わらずこのページがトップなんだよなあ。アクセス数が増えたらめんどくさいにぃ。


鳥岩楼
京都市上京区五辻通智恵光院西入ル五辻町75
Tel: 075-441-4004
12:00〜21:00(20時ラストオーダーらしい)
木曜定休

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三日目の朝ご飯はまたもイノダコーヒ本店に

しかし今日初めて気づいたのだが「コーヒー」じゃなくて「コーヒ」なのね。検索に引っ掛かりにくいじゃん、SEO的には… とかどーでもいいことを書いてみたり。
なんでもさくまあきらさんも京都にいらっしゃるということなので遭遇しかねないなぁ。
今朝は初めて「ボルセナ」に挑戦。ホワイトソースのスパゲッティなのだが優しい味でほっとする。
イノダコーヒの近所にある焼き物屋さんを覗いて二升の味噌壷を衝動買い。来年はこれで味噌をつくるのだ。作家ものはちょっとお高いざんす。

ホテルに戻ってクルマに乗り換え今日は高山寺へゴー。鳥獣戯画のお寺なのだな。
北白川さまが去年から俄に鳥獣戯画マニアになったので影響されまくりの。
善財童子の写真を撮ってさくまあきらさんに携帯メールを送ってみると、今日は小浜→今津と古い町並みを巡っている所なのだとか。近くだったら挨拶に行こうと思ったのだけどもねん。
高山寺は落ち着いたいいお寺だったのだ。
こけの一種なのだろうか、これを見るといつもブラックジャックを思い出す。((((写真は後でアップするとして))))
お寺の目の前にある「とがの茶屋」で湯豆腐を食べる。二人前頼んだら結構多い。一週間分の豆腐を食べた気分だ。
しかし高山寺は地図で見ると結構離れているがクルマで移動してみると意外と30分以内でついてしまうのだな。今回の旅行は格段に行動範囲が広がっていていつもと違うところにいけて楽しいなり。

投稿者 KQZ : 05:34 | コメント (196) | トラックバック

2004年10月02日

二日目の夜は町屋バーの離れでまったりと

各自ホテルに戻ってから四条大橋で待ち合わせ。
全員で例の「K家」の離れに入れてもらう。
10坪の中庭を眺めながらわいのわいのと盛り上がる。二件目には行かずに2時間近くバスペール、ギネス、赤ワイン、カクテル…と飲んだくれる。夜がにぎやかに過ぎていく。
和めるスペースなのでおすすめなのだ。

投稿者 KQZ : 11:52 | コメント (195) | トラックバック

二日目午後は松茸の危険な香り

クルマをホテルに入れてからタクシーに飛び乗り、集合場所の京都駅に早めに移動する。
名取チームは13時半の到着の新幹線に乗っているとのこと。高木さんは既に昨日到着していて宝酒造の社長と飲んでいたのだとか。小笠原さんも追って到着し、池袋ittenの関さん、一橋大学のハマちゃんら、締めて12名の大所帯が松茸を目当てにうひらうひらと京都に結集。
オリコン(元)の加藤さんともみの助さんは後から合流とのこと。
ヤサカタクシーのワゴンタクシー二台で行くのだー。

2台の松茸ワゴンは数年来通い馴れた道を進むよ進む。
途中高嶋政伸さんに電話を掛けてみると「どーしてもKQZくんに食べに行ってもらいたい店がある」との情報を貰う。楽しみなんだけど今回いけるかなぁ。
大原三千院から額縁寺にぬけるとあっという間に松茸婆の待つ店に。一年前の仇を取ってくれるわぃ。


※「一年前の仇」とは?

説明しよう。去年松茸を食べに行った時に、お土産用に送ってくれるというので6万円置いていったのにもかかわらず、「今年は出来が悪かったからお客さんに出してしまった。松茸も送れないし返金もしないから来年食べに来た時にその分引く」といわれたという故事にちなんでいる。(←用語の使用法が間違っています)

迎えてくれたのはいつものバイトくん。もう5年来の顔なじみだ。しかしなぜここの店は男の子が短めの割烹着を来ているのだ。短パンだったりすると裸に見えて怖いじゃないかさ。
聞くと今年は口開けの客が僕らなのだという。いつもはおつまみに蒲鉾が一本どーーんと出てくるのだが今日は焼き鳥が一本出てきた。
ビールを飲みながら焼き鳥を噛りつつ、みんながわくわくしているのが手に取るようにわかる。するとようやっと今年も出てきましたよこれが。松茸の山。
初めての人は「うぉー」と立ち上がるのだが、まだまだ、これは5人前でもう2セット出てくるのだ。一面の松茸の山の下に葱と白菜と地鶏が埋まっているのだが優に一人大きめの松茸4本くらいは食べる計算になっている。
まずはコンロで炙ってポン酢と醤油だけで戴く。焦げた傘の部分を噛みしめるとじゅんわりとジュースが口の中に滴り落ちてくる。んまい。頬張っても頬張っても口の中が全部松茸にできたりもするのだ。
一通り松茸を食べても一向にへった感じがしない。そこでトートバッグから取りいだしたるはかねてより用意のアルミフォイル。これを二重にして地鶏と葱と松茸と酒を少々振りかけてきっちりと封をしてコンロに載せしばし待つ。蒸気が上がってきて数分じっと待ちフォイルを破り開けると『ぶぅわぁっ』と美味しそうな香りが立ち上がる。そりゃうまいって。水分の大半は松茸から出てるんだから。スープまで奪い合うようにして食べる食べる。
途中、この店の主、ユバーバならぬおばあちゃんがおりてきて御挨拶に来てくれる。オガちゃんがすすっと横に座りなにかと話しかけている。取材してやがるな。(笑)しきりと松茸山のありかを聞きだそうとするが話してくれるわけもなし。
お運びのバイト君たちに見つからないようにしてアルミフォイル鍋を4〜5回やっているとやっと松茸の底が見えてきた。わざと松茸を焦がして日本酒に入れて松茸酒なんかもしてみたり、という余裕も出てきた頃に地鶏すき焼きの用意をしてもらう。松茸は意外と卵ともあうのだな。
最後はお約束の雑炊。松茸の香りと地鶏の出汁を米の一粒一粒一杯に吸い込んだ雑炊がしみじみとうまい。
そしてお会計タイム。
幹事連中がおばあさんの部屋に呼ばれて御挨拶しつつも、その実全員が1,000円札を10枚以上もっておつりがないように身構えているのが笑える。
去年置いていったお金の精算と今年の精算なのだが「日本酒は一本10,000円で…」とゼロを一つ多くつけられた時にはびっくりした。
来年の予約もしっかりしたので予約金がまたおばばの所に戻ってしまった。まぁ来年も元気そうだから来てみるかな。
バスの中で精算するが、ココまで食べても基本的には15,000円なので初めての人は大感激。バスの往復の送迎や持ち込み酒を割り勘して22,500円也〜。東京の半額以下ですなぁ。

追伸:
ということで去年お金を支払ってやっとこ今年せしめたお土産の松茸をODINの恵比寿店に20本ほど送っておきましたので、月曜日にいくといいことがあるかもです〜。>東京のみなさま
松茸おばばの山から取り立てですハイ。

投稿者 KQZ : 07:49 | コメント (311) | トラックバック

京都一日目の午後は和食のちバー二軒

二時半頃に起き出してヨネさんと構内電話で今晩の相談。
ヨネさんは明日の夜に帰ってしまうので京都らしいものが食べたいのだという。
dancyuなどで活躍している美人カメラマン武井さんが教えてくれた鳥鍋屋さんなども候補に挙げるが、高嶋政伸さんの意見なども伺ってみる。

(写真アップ完了 04.10.19)

高嶋さんは時代劇をやると京都に三ヶ月くらい住むので色々知っているだろう。そこで得た「日本で一番うまいインド料理屋」とかいう情報も面白かったのだがあっさり却下。普段の言動から信用ならないっちゅうか。だが、「ぎおん阪川ってどう?」との意見にはなびいてみる。何年か前に予約が取れなかったまま行けず終いだったのだ。電話してみると早い回は一杯だそうだが、一回転したあとなら大丈夫だという。
19時半までそれぞれ自由行動ということで散開。
でもって、一力で遊んで育ったというこばんの話などしながら花見小路をぶらぶらしていたらあっさり19時半ちかくに。
阪川をさがしていたらなぁんだ祇園サンボアのすぐ近くなのね。祇園サンボアはドアが新しくなって中が見通せなくなっていた。ちょっと解放感が減ったというか閉塞感が感じられる気がするけど、6日までに一度くらいは行ってみるか。

などということがあったりなかったりしながらも花見小路の真ん中で集合して阪川にたどり着く。カウンターの真ん中の席に通される。
まずはお通し的に「とろろ汁」と「水菜と松茸の和え物」がくる。ビールで乾杯。鰹出しが濃厚でうまい。
「料理はどうされますか? 11,000・13,000・15,000・18,000とありますけど」と言われるが、僕らは明日飽きるほど松茸を食べるのでその旨を伝えると、松茸は15,000円以上のコースからつくのだという。ということで13,000円のコースに決定。

しかし今日気づいたのだが、今回の京都では『●●でよろしかったでしょうか?』という言い方が耳に付く。
ネットゲームのゲームマスターを育てている間に「なるべく使ってはいけない用語」にかなり上位にランクさせていた言葉なのだが、ことここ京都では一日に何度も聞いてしまうのだ。昼間にジュンク堂で本を買った時にもレジの女性に言われたし、阪川のおかみさんにも何度となく言われた。金時もやはり気になっていたようだ。
もちろん対面して言われているので全く嫌な感じなどはしないのだが、これはきっと方言なのだよなぁ。

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「銀杏の饅頭の銀餡掛け」のほっこりとした口当たりとねっとりとした舌触りとはたまらん。油で揚げた香ばしさもいいしね。お造りのトロは値段にしてはかなりおごった大トロだった。白身はちょっと分厚すぎか。噛み切れないので中に隠し包丁を入れるとかしたほうがいいかも。
サワラの焼き物は普通に美味しい。ここらへんで既にコストパフォーマンスの良さを確認。
しかしお酒は… なにがあるのか聞いたのだが「冷酒は?」と聞いたら凍結酒を勧められた。もちろん当たり前のように却下。京料理屋さんの定番の「ひがん」も勧められたが食中酒としてはあっさりし過ぎていると常々思っているのでこれまたスルー。結局一番出ているであろう三千盛をもらってみた。
が…。
とある理由でお燗にしてもらうことにした。普段のお燗は松竹梅の豪速球(?)とかいう酒らしいので三千盛をそのままお燗にすることに。しかし二本目のお燗からは素晴らしく美味しくなった。きっと残っていた酒が終わって封開けになったんだね。(いや、冷酒からお燗にしたのはこれが理由だったのだが)

そんなこんなしている間に出てきた料理の方はというと、「子持ち鮎の煮たん」が山椒のほんのりとした香りをいかして濃厚においしかった。味が幅ったい状態のお燗酒に対抗できるくらい。(←まだ言ってる)「河豚の皮と身のおろしポン酢和え」も歯ごたえの違う各部位がとても楽しい。
また、松茸の土瓶蒸しの代わりに出てきた「すっぽんの土瓶蒸し」がとても美味しかった。とろりと琥珀色をしたスッポンスープが口腔内に這いずるように行き渡る。そこにパワーアップしたお燗酒を三分の一ほど注ぐと濃いスープが中和されて日本酒の香りと相まって最高の状態となる。行儀が悪いのははなから承知だがやめられんですわ。
箸休め的に出た「イチジクの柚子味噌かけ」もお気に入り。柚子味噌がキチンと味噌の塩味をのこしていて決してデザートとして処理されていないのが次の料理へとつながるのだな。
その後に胃袋の空いている隙間を埋めるかのようにあっつあつの「鱧の柳川」がでてくる。これもまたよろしいよろしい。「京料理はあっさり薄味」というのが合言葉のようになっているが、ボクの知っている限り(塩味ではなく)味が濃くてこれでもかというくらいに粘着質にていねいにウマミのツボをついてくるのが京料理なのだと思う。紙幅がたらないからこれ以上は別稿で書くけど。(本当はもう眠いからなのだが)
締めはご飯とジャコ山椒にするかにゅうめんにするかの選択式。最後にデザートで満腹。

会計を済ましたところで他のお客さんがいなくなったので高嶋さんからのメッセージを伝える。
「あぁ、二階でトロを召し上がって美味しい美味しいと…」
って、そんなイメージしかないんかい。

その後、ヨネさんがauのオフィシャルサイトの取材用に「白川を眺めるようなバーってない?」というのでIt's GION Dewに行ってみる。去年も行ったアレだ。

Its_GION_Dew.JPG
ヨネさんが巨峰のカクテル、ボクがクォーターデッキを頼む。
一杯ずつで店から出てくる。春先に桜が綺麗な時にはいいかもねー。

その後ぶらぶらとあるいて、前に銀座タリスカにいた黒野くんが独立して開店したというバーに行って見ることに。
というか、今日のメインはこれなんだな。仲の良かったバーテンダーさんが独立したってんならどこにでも行きましょうともさ。
六角御幸通にできたという店は、案に相違して(スマン>黒野くん)すんごく立派なお店だった。
その店の名前は『K家』
町屋を改造して作ったというK家は建坪が55坪プラス中庭が10坪。かなりの大店だ。
K-ya_backbar.JPG K-ya_tsuboniwa.JPG
急な訪問にびっくりしていた黒野くんだが、やはりオーナーバーテンダーということで貫録がでてきた様子だ。
「K家の『K』は『京都』のKなんです。…けど、自信がついてきたら『黒野のKですよ』っていいたいですね」
なんて言ってたけど、十分黒野君のKなんだと思う。
詳しくは明日かその後くらいにももう一回行くだろうからその時に書きますわ。
今日は取り合えず寝るーーーー。(こればっか)
飲んでいる途中に政伸さんから電話があって阪川の件のお礼を言っておいた。いや初日から満腹だわ。


ぎおん阪川
京都市東山区祇園町南側570-199
TEL: 075-532-2801

K家
中京区六角通り御幸町西入ル八百屋町103番地
TEL: 075-241-0489

投稿者 KQZ : 02:54 | コメント (162) | トラックバック

京都二日目の朝は計画的に進んでいた

すんごい深い眠りから覚めると8時だった。
寝ぼけながらもタクシー会社数社に電話をしてワゴンタクシーを2台予約する。
んで金時とヨネさんをたたき起こし車に乗るこむと一路山中油店へと急ぐのだ。

毎年のお約束の胡麻油×3缶、落花生油、赤水、オリーブオイル、オリーブの実など大量に購入。車で来た甲斐があった〜、を感じる瞬間。ヨネさんはコーン油を一本購入。去年買った柿渋の使い方を聞いたりも。
VISAカードが不具合を出している間にヨネさんと金時は町屋を見学させてもらっていた。なんでもカード犯罪が多発しているからだとかで、本人確認を求められてしまう。ざけんな。別のカードで買ってやる。
すいすいと自動車は進んでいき、今度は今宮神社にあぶり餅を食べにいく。今日の午後は松茸だけで満腹になる予定なのでこれで朝食にしようという算段なのだ。ここのあぶり餅は参道の右と左で一文字屋・かざり屋と同じような店が並んでいるのだが、なんとなく駐車場を入れてしまったのがかざり屋だったので左側の店に入る。きな粉と白みそあんがうまい。
お参りをしてからもう一方の一文字屋を覗いてみると若いお姉ちゃんが餅をあぶり焼いていた。「あ〜、こっちにすればよかった」とお約束の悔しがり方をしてみたりして。
その後、祇園まで行ってお土産を注文。今年はいろんな人に名前入りの団扇をあげることにしたのだ。締めて11本なり。黒七味も買って午前中の買い物は終了〜
そうそう、六条の酒屋さん「タキモト館」に行って持ち込み用のお酒も購入。今年は醸し人九平次・吟醸、天法・純米吟醸、白岳泉・ひやおろし原酒、ヤマサン正宗・袋吊り大吟醸斗瓶囲いの4本。(各4合瓶)コンビニにもよってアルミフォイルとバターも買っておく。
※理由は後ほど分かるわけだが… 刮目して待て!

投稿者 KQZ : 01:30 | コメント (148) | トラックバック

2004年10月01日

京都に来ています。

10月1日から6日の日程で遅い夏休みを取って京都に行くことに。
でもって9月30日は夕方まで仕事をして、家に帰ってあたふたと荷造りをする。
とはいえ今回はクルマで行くので迷ったら即載せてしまうのだな。

クルマを取りに行ったらメロンとブドウと栗きんとんを戴いた。(ん?)
その後ヨネさんをピックアップしに行くと、まだ原稿を書いている途中だというのでしばし書き上がるのを待つ。なんか編集者になった気分だな。昨日は朝5時まで高嶋政伸さんと飲んでいたというので自業自得というかなんというか。
30分ほど待って原稿も完成。ウチに寄って荷物を積み込んで赤坂を出発したのが結局3時ジャスト。
6日も留守にして五郎八はご飯が食べられなくてひもじくしないだろうかちょっとだけ心配。

BGMには風街図鑑のCD6枚組を。京都から帰ってきたら松本隆さんから食事をお誘いいただいているので予習も兼ねてなんとなくセレクト。木綿のハンカチーフは8番まであるってホント? などとヨネさんから言われるがそうなのかなぁ? お聞きしてみますか。
246から用賀のインター経由で東名に乗り途中二度の休憩を挟みまっつぐ京都へ向かう。
てぃ〜んずぶる〜すからの一枚目から順に進んでいったのだが、一番眠気が出てきてつらかった朝七時半頃にはっぴぃえんどにさしかかり、ついつい詞を聞き込んでしまい運転がおろそかになりそうになる。あぶないあぶない。養老のPAでホットコーヒーをのみ復活。
走りながら出てきた語録:「太田裕美の一人称って『ボク』だよね」

朝9時すぎにホテルに到着。
チェックインは12時からだったのでクルマだけ停めてぶらぶらすることに。
で、今回の京都行で一番はじめにケータイで撮った写真がこれ。
tose.jpg
『西のマトリックス』とごく一部で呼ばれているトーセさんを発見したのだな。(大堀さんごめんなさい)

さてさて、この時間に朝ご飯を食べるというとやはりなんだかんだでイノダコーヒーになってしまう。
本店の禁煙席でハムトースト、ビーフカツサンドの朝食。
inoda_breakfast01.JPG
今日は来るのがちょっと遅かったので、平日朝恒例の京都セレブ親父どもが集う丸テーブルには一組しかいなかった。ほら、ネクタイをしない白のカッターシャツ(ワイシャツではなくカッターシャツというのが関西風)姿で京都新聞を読みながらコーヒーを飲み、ご近所の噂話やら株の話をする… というアレだ。

寺町通りまで行ってずいっと下って錦市場をひやかす。
朝イチにさくまあきらさんから「もう松茸食べに行ってるの? ちょっと早くない?」と言われたので心配になって川政をチェックするのだ。お、松茸あるじゃん。去年より形もいいし安い。いい感じみたいですな。うひうひ。
その後ジュンク堂に行って本を仕入れる。ヨネさんは銀行に寄って手下の若手ライターさんたちに原稿料を振り込んでいた。ヨネさんの周りには宵越しの金は持たないどころか宵越しの金をあてにして飲んだくれる輩が多いので、一日振り込みが遅れると大変なことになるらしいのだ。
んでもってちょうど12時になりホテルにチェックイン。
まずは昼寝だーーぃ。

投稿者 KQZ : 12:31 | コメント (1) | トラックバック

2003年10月28日

火曜の昼は橋田壽賀子テイスト

031028b.jpg(アタマの中で「渡る世間は鬼ばかり」のテーマソングを鳴らしつつ)
京都最後の食事は高台寺の「京とみ」に行ってみる。親方は料理人としては有名な人らしい。入ってすぐのカウンター十席程度と、奥がかなり広い様子だ。しかし待てよ。入ってすぐに百合の花の匂いがするのだが…。料理屋でこんなキツイ匂いのする花を飾るというのはちょっとなぁ。と、いやな予感もしたりして。
既にカウンターの手前左側に詰めておばあさんと息子らしきおっちゃんが二人で冷酒を傾けている。カウンターの中には若い男の子がなにやらしている。右奥に4人分位置皿が設えてあるのでそこに案内されるのかと思ったら左に詰めてくれだと。へ? 後から来る客があるにしても10人キツキツに座らせちゃ不味いだろうし、第一目の前の客のことを考えて無い処遇だなぁ。「こっちじゃないの?」と聞いてみても「はい、そちらに詰めていただけますか」ですと。よくわからん。まぁ若いから仕方ないのかそれとも一見の客にはこうした扱いなのか。すると飲んでいるおっちゃんも「ねぇ、こんなに詰められちゃ…」などと愚痴っている。しかしここからがすごかったわけでして。
まずはなにしろおっちゃんがしゃべりっぱなし。聞きたくなくても聞こえてしまうんだなぁ。おっちゃんは62歳で日光の土建屋でおばあちゃんは83歳で京都三日目でこの後タクシーで… って、なんだか取材したみたいな感じで把握できてしまったわけだわさ。
お料理の方はというとまずは最初に生麩、銀杏、穴子、海老の揚物、ウドの黄身酢和え、青菜の胡麻和えが登場。飾り付けも綺麗だし正統派の京料理であるわけです。
冷酒を戴きつつ… おっちゃんの自慢話がうるさいのだ。曰く「俺は京都のいろんな名店に行きつけだ」とか、若い衆に「君はフグの免許は持ってるのか?」だとかどーでもいいことばかり。親方さんが登場するとさらにヒートアップ。昨日どこそこの店に行ったんだが、京都は薄味だねぇ。醤油くれっていったらくれるの? いえ、せっかく京都にいらっしゃったんですから一口目はこちらのお味で味わっていただきたいので… と至極全うなお返事。「京都は共産党が強いんだって?」「いえ私は料理しかわかりません…」でかい声ではしゃぎながらしゃべるなよ田舎もんが。つか、そんな使い古された話してどーすんだべさおっちゃんよ。と店全体の空気は一致している。自然、親方もおっちゃんの話は聞き流す体制になりつつある。
続いて料理はというと土瓶蒸し。毎日松茸食べてるなぁ。ハモの骨切りは櫻川と違って完璧だった。さすがに定評通りですな。身が薄いのはしょうがないとして葛も蒔きすぎではないし。お出汁は薄味ながら昼間なりのさらりとした味わい。隣のおっちゃんの無駄口がなければ問題はない。
入り口に客の声が。「5人で予約の山田ですけども…」「あぁ、1時から予約されている山田さん。あいにくまだ席ができていないので」時はまだ12時15分くらい。いくら何でも早すぎだい。となりのおっちゃんが若い衆に「次、○○寺に1時半には行かなきゃいけないんで、12時35分にはでなきゃいけないんだ。タクシー呼んでおいてくれる? 料理もそれに合わせて急ぎで」と手慣れたそぶりのことをいう。
次はお造り。赤身と平目。特に平目がよかった。縁側もよい。変に昆布で締めたりせずすんなりと戴ける。ただ、切ってからしばらく冷蔵庫に入れてあったので乾き気味だったのが難点。
しかしなんだかバタバタとうるさい店だ。続いて玄関先に「あのぉ、ご主人様は…」と女の声がする。呼ばれて出ていく奥さんだかの履物が一人だけ木なのでカツカツカツとタイルの床にやらたにうるさく響く。ややあって親方がでていくと「すみません、これを受け取っていただけますか…」「いや、困るんですよ」「いえ、ご主人さんそんなこと言わずに」「ウチはおたくとは付き合いませんから」「そんなこと言わずにぃ」「忙しいんだ、帰ってください」「ご主人様ぁ…」と橋田壽賀子テイストな押し問答が続く。どうやら食材を持ってきて押し売りをしているらしい。にべもなく突き返された女が帰る間際に玄関を見やると、その押し売りおばさんと目が合ってしまった。50絡み、小豆色のニットブラウスを着て小振りの紙袋を下げている。あの大きさでシノギになる値段というと松茸あたりかな。今にも泣きそうな憮然とした表情は寝不足のケイウンスクといったところか。となりのおっちゃんはわざとらしく苦笑している。お前も橋田壽賀子の埒のうちなんだってーの。つかお前こそが、だ。
お凌ぎは湯葉の御強がでてくる。ご飯の上に湯葉と三つ葉が乗っているだけだったので一瞬分からずに「これはなんの御強ですか?」と聞くと、親方がフタを開けてしげしげと見て… 無言になる。奥に向かって「おい、今日はなんの御強だ?」って、おい、お前が把握してないってどういうことよ親方さんよ! 味は薄味で湯葉の甘さとやわらかさが御強の引き締まった口当たりと引き立ってなかなか美味しい。上にかかった薄口醤油のお出汁がかつお味がもう少し強ければ関東人の味覚には満点か。イリコ出汁の方がいいかな。
またも玄関に人の声が。「あのぉ、5人で予約した山田ですけど…」おい、あれから10分しかたってないぞ。一通りやりとりがありながらもどこかにどっきりカメラがないものか疑心暗鬼になってくる。小笠原さんが一日目で帰ったところが怪しいといえば怪しい。右の方にカップルが入ってきたが、そちらでも女の尻に敷かれた男が一悶着を起こしていたらしいがよくわからん。
続いて松茸とむつの焼き物。親方もおっちゃんと話をしたくないからか我々と話をしはじめる。今年は松茸が本当によくないらしい。「今朝ウチに来た松茸ですけどね、今日はこの一箱っきりですわ。丹波の松茸はね」と大降りの松茸の箱を見せてくれる。石突きの処理の仕方なども教えてくれる。ま、しってるけど一応感心してみたり。「見せるだけですよ」「いえ、香りは戴きましたから」「そんなら香りの分お代を」「じゃお金も見せるだけ」「落語ですがな」と我ながら絵に描いたようなそつのないカウンターを挟んだ会話が続く。なんか台本でも書いてあったんかい、オレ?
するとその間静かだったおっちゃん(62歳日光出身バカ)がでかい声で若い衆に声をかける。「君の板前服の胸には『高台寺』とあるけど、君はお寺の子か?」「は?」「だから、親方の胸には『京とみ』と書いてあるけど、君の胸には『高台寺』としか書いてないだろ? だから聞いてるんだよ」「あのぉ…。『高台寺 京とみ』って両方2行になって書いてあるんですけど…」
倒・れ・そ・う・な・ん・で・す・け・れ・ど・も。
途端に機嫌が悪くなるおっちゃん。「なんだ、しわになって見えなかったよ」んなことどーでもいーってーの。
そろそろおっちゃんの方のコースが終わったらしい。親方さんに「あのさ、タクシーで○○寺までってさ、何分くらいかかるかな?」「いえ、そういうことはタクシー会社に聞かれたほうがよいかと…」「え? 何分くらいかって聞いてるんだよ。○○寺って行ったことないの?」「いえ、ですから交通のことは季節とかもありますし、タクシー会社に聞いたほうが…」「なんだとぉ、オレは、何分くらいかって聞いてるんだよ。30分くらいでしょうかねぇ、とか答えりゃいいだろうに、なんだその口の聞き方は。だいたいだな、この店は若い奴が料理持ってくるときにも『なになにでございます』とか説明もしやがらない。どうなってんだこの店は。こんな店な、東京じゃ通用しないんだよ。な、ばあちゃん、そうだよな。帰ろう。お勘定。……」
もうなにがなんだか。ここは岡倉ですか? 次はえなりかずきが「オレ、やっぱり高校行かないで店継ぐよ」とかいいながら入ってきますか? 京都に来てまで橋田壽賀子の存在をこれほど強く感じたことはない。
お勘定の時にも「オレは教育してやったんだから…」とか値切っていたようだが、足音のうるさいおかみさんはめげなかったようで関係ないけど一安心している自分に気づく。
続いて鴨と大根の味噌煮。京味噌ですな。美味しかったけど印象はあまりない。あまりに面白いことが起こり過ぎて。(笑) だってもう一回「5名で予約の山田さん」が登場したり、奥のお客さん用のお造りの白身魚を切っている親方が切り身を「にのしのろ。にのしのろ」と何度も勘定しているのがめっちゃおかしかったりしたし。
最後は焼きおにぎりのお茶漬け。これはちょっと味が薄すぎですね、関東人には。デザートには黒蜜のシャーベットが登場。

これだけのコースで4,800円とは総合的に見て驚くべき高コストパフォーマンスのなのですな。おっちゃんや押し売りおばさん、5名で予約の山田さんといった店の所為でない要因を除けば、百合の花とおかみさんの突っかけの音とコースの内容を把握していない親方と寝ぼけた若い衆くらいですな。気になったのは。

その後、八坂神社を散策してからタクシーに乗り、新幹線のぞみで帰ってきたわけだわさ。


投稿者 KQZ : 03:29 | コメント (276) | トラックバック

京都三日目の朝はイノダコーヒーに

イノダコーヒーの朝食今回の京都行の最終日。またも早起きするが、この時間から空いている店がそんなに無いんだよなぁ。結局イノダコーヒーに行くことになってしまった。三条店に行ってみたところ10時過ぎ開店だとかで本店に行くというおんなじ展開に。今日は前から食べようと思っていたスパゲッティに挑戦してみる。それとフレンチトーストなんぞも。スパゲッティは「イタリアン」という名称だったが世間一般的に想像した通りの畏くも恐れ多くも正統派の「ナポリタン」である。麺はどこで売ってるのと聞きたくなるくらいの極太。具はハムとピーマンと缶詰めのマッシュルーム。味付けはケチャップにウスターソースのかくし味。しかしこれがほっとする味で旨いのだ。蓋付きの厚手の銀のお皿もかわいらしい。フレンチトーストの方は厚めの耳を落とした食パンの上にグラニュー糖がモンブランかお前は、と突っ込みたくなるほど乗ってきて登場。卵液にそんなに浸されていなくもちもちとした給食の揚げパンのような食感だったとのこと。
その後最後の錦小路へ。ウチに客が来たときの酒のつまみ用に昆布玉を買っていると、三色ぶぶあられや寿切り抜き文字の昆布など何に使うのかよく分からないものをいろいろ買い込んでいる。生湯葉も山ほど買って行きに日本酒を入れてきた保冷バッグに詰め込むことに。またも三条に上っていったがようじ屋三条店は定休日。仕方ないので六角堂前の刃物屋「金高」に寄って煤竹の耳掃除を買ってみたりしつつホテルに。荷物を整理してチェックアウト。タクシーに乗り込んでお昼ご飯の待ち合わせ場所の八坂神社へゴー。

投稿者 KQZ : 03:25 | コメント (169) | トラックバック

2003年10月27日

京都二日目の深夜

食後バーに繰り出す。柴尾さんが京都に来ていないということなので大飲みする人がいない。近所にあるIT'S GION DEUXへ。つか全然よく分からないので電話して聞いてみる。和紙と明るい木を基調とした奇麗な内装のこじんまりとした静かなバーだ。スモーキーマンハッタンがあるというので頼んでみる。が、単にボウモアを使ったマンハッタンだった。白川が眼下に望めてなかなかの風情。春先には目の前に桜が満開になるという。2杯ずつくらい飲んでそろそろ店が混んできたので退散することに。バーはやはり東京が群を抜いてレベルが高い。その中でもより抜きの名店に特別扱いしてもらっているわけだから地方都市に来て満足できるはずもない。…などとマンハッタンにオレンジピールもなくステアも10回程度のおざなりなぬるめのモノを出されたひがみをこんなところで発散させてみたりして。しかしこれが意外にも不味くはないんだな。もしかしてすご腕? 結局プリンセス京都のバーに落ち着く。この期に及んでフライドポテトとピザとサンドイッチを食べる名取に一同唖然。

今日のすてきなセリフ:いいからいいから大丈夫

投稿者 KQZ : 03:24 | コメント (171) | トラックバック

京都二日目の晩御飯はお値打ち京料理に

031027c.jpg予約してあった祇園の吉膳に。さくまあきらさん一行はます多に行っているらしい。我らだけならます多もいいなぁ、と思ったんだけどさすがに北白川と名取を誘うにはちょっと高いかと思いこちらに。祇園の遊び場街のビルの中にあるカウンターだけ6~7人のこじんまりとした清潔なお店。御夫妻だけでやっているようだ。
直にもう二人やってきて満杯になった。ははーん、予約の時に「7時半にお願いします」と言われたのは恐らく同じ時間にスタートしてもらいたいからなのだな。
突き出しはゴリの煮物、梨のオロシとナメコと菊花の和え物、揚げ銀杏。梨のオロシは面白かった。もう一発目でいい感じっす。しんなりとした梨の甘味がいい。意外さと美味しさですな。ゴリもつまみって感じでよいでげす。銀杏はほっこり大粒でビールにあいますです。
続いて鮑の肝の卵蒸しポン酢掛け。茶わん蒸しみたいなものですか。しかしオロシポン酢でなくてもいいのではないかなぁ、とも思ったり。しかし肝の濃い海の香りが苦甘くなるのでいいとも思えるが…
ささっと続いて、鰤の土佐酢漬けの焼き物がホンの一口だけ。焼き方も香りもいいけど土佐酢ねぇ。照りが良くなるのは分かるっす。しかしここまでお酢が全部に入っているのがちょっと気になったりして。
続くお椀はというと栗の擂り流しに鮑と蒟蒻とシメジ、そして吸口に辛子を少々。鮑と蒟蒻はいったん油で揚げて味がしみ込みやすく一工夫してある。シャクシャクと歯触りもいい。これは美味しい。しかし和辛子といえばやはり酢の香りなわけで。
魚は鯛の昆布締めオクラ酢ソース和え。やはりここでも酢だ。美味しいんだけど気が抜けないような。いや美味しいんだけどもね。鯛の香りといってもこの季節はさほどでもないから味の乗りが良いほうがいいのかしらん。変なところに気になる自分もやんなるところではあるが。
でお次は松茸の炭焼き。ほほーん、一人に一つずつ七輪が出てくるんだ。備長炭がカンカンに熾きている。軽く塩で味がついているとかで、そのままカボスにつけて頂ける。なるほどお仕事が上手ですわ。昨日のワイルドな松茸どもとは打って変わって大人し目の「料理」といったたたずまいのもんでげした。
御しのぎは御強を軽く干し飯にしたものを甘鯛でお茶漬けにして。おお、米粒の口当たりがとってもいい。たとえるならハリハリのリゾットのようなというか。三つ葉と胡麻も香りよろし。
揚物には小芋、キャベツ、ブロッコリをミルフィーユっぽく重ねた揚げ出し。こってりまったりとして素直に美味しい。
最後に穴子と長いもと芋茎の朧蒸し。こちらの吸口は生姜。あったまる。葛餡が旨いやね。
締めはご飯と香の物。
デザートはラフランスと黒みつの寒天を凍らしたもの。これはちょっと工夫が欲しかったかしらん。市松模様なのは可愛いんだけんども。
しかしここまでで一人11,000円とはコストパフォーマンスが良過ぎる。少ない客席を上手に回し、さほどえばりの良くない食材でも丁寧に使っていて非常に好感度が高い。名取は来年から月イチで京都出張があるとのことで早速そこら辺のお話を。「あら、お兄さんは京都にいらしたの」「ええ、といっても幼稚園の頃までですが父が同志社相撲部で。親戚がこっちに多いもんで今日は本願寺に墓参りしてきました」「で、そちらのお兄さんは沖縄出身の方? TVで歌ってる方じゃ…ホラ帽子かぶって」おい、黙って聞いてりゃ俺の話かい。そりゃビギンの比嘉君にはよく間違えられるけどさ。本人とも確認したけどもさ。石垣島の比嘉君の親戚にも間違えられたけどもさ。

吉膳
祇園花見小路富永町西入ル北側(075-541-6441)

投稿者 KQZ : 03:15 | コメント (184) | トラックバック

京都二日目のお昼ははふうに

031027b.jpgお墓参りを終えた名取と京都市役所近くで待ち合わせ。おお、京都電通だ。11時半頃にはふうに到着。前に一人しかお客さんがいない。ハンバーグ、カツサンド、特選ステーキなどを食べる。ここのハンバーグは肉はもちろんのこと料理もいいのだ。なんてったってナツメグの香りが鮮烈なのだ。恐らく挽きたて。食べ終わる頃になる人がわんさかと沸いて出て店内は芋洗い状態。そっか、今日は平日なのねん。どうりでサラリーマンらしきグループが多いわけだ。電通の人間もいたが知り合いはいなかったので挨拶するわけもなし。その後京都市役所近くの精課堂に錫製品を買いに行く。…ありゃ、今日は臨時休業ですと! ありゃりゃん。その後寺町通りの古道具屋街を冷やかして錦市場へと向かう。和箪笥はちょっと心惹かれるものがあったが買ったのは和紙屋で来年の茶会用の懐紙やらなにやらだけ。で、錦小路はいつもの川政でお土産用の栗や銀杏を大量に買って送り付ける。栗に至っては渋皮煮が好評なため7Kgも。またお世話になることになっている松本隆さんとこにも送っておく。今度も懸賞に当たるかと思ってカードで払ってみるがダメだった。そりゃそうだね。近所で昆布やら小豆の缶詰やらも購入。有次でミニミニ包丁を買いたいというのでそれにも付き合う。一通りの物欲が満ち足りたのでいったんホテルに戻って30分ほど昼寝。いやー密度の濃い一日だこと。ってまだ夕方なんだよね。

はふう
中京区麩屋町夷川上ル笹屋町471-1(075-257-1581)

※四条通の鍵膳は月曜定休なので高大寺店へ

投稿者 KQZ : 03:10 | コメント (225) | トラックバック

京都二日目は午前中からせわしない

031027a.jpg7時には起きて散策開始。なんてったって今日は忙しいのだ。イノダコーヒー本店まで歩いてモーニングを食す。ミートローフセット、ロールパンセット、ウィンナーセット。ミートローフセットは前から食べてみたかったのだがスパムみたいなものでしたな。ちょっとしょっぱすぎるか。さささっと食べ終わりバスに乗り込み、山中油店についたのが9時頃なり。はやいー。200年前の町家作りをそのまま利用した店先でフランスパンの小口切りでもって各種油を味見させてもらう。オリーブオイルもうまいなぁ。2種類買う。胡麻油もフランスパンに。もう驚きの香りと味。香港の市場で買う油とはまた違ってさらりと生な感じ。んでもって一升入りの玉締め胡麻油を4缶購入。話をしていたら町家を見せてもらえることになった。本当は予約をした上で午後に来なければダメなのだそうだがこれはラッキー。町家は住まうシステムとしてみると良くできてるなぁしかし。お、柿渋がある。買って一週間で手提げの皮の色が落ちて悲惨なことになったドリスヴァンノッテンのトートバッグを染め直すため一瓶追加購入。戦果に満足した我々はうらうらと歩き二条方面に。なんでも和リボンを買うのだそうな。ほひ、よくわからん趣味だ。ぼんやりと暇にしていると一時間ほどで大量のリボンを買ったらしくうひゃうひゃとして出てきた。でもってまたバスに乗って京都市役所方面に。昼メシがはふうなのだな。

山中油店
上京区下立売通智恵光院西入508(075-841-8537)

藤江商店(真田紐)
上京区中立売堀川東入ル上ル(075-451-1648)

投稿者 KQZ : 03:08 | コメント (150) | トラックバック

2003年10月26日

京都初日の後半戦はまったり

さすがにおなかが減らないっすよ。イノダコーヒーでアラビアの真珠を飲んで豆を買う。今回は茶色を買ったので白赤青と合わせて四種類の缶がそろったわけだ。でもってカードで支払ったらなんか2等賞だかが当たったらしい。10月に京都でカードを使うと自動的に抽選されるんですと。5,000円割引だから全部タダ~。
で、夜はかぁるくつまむ程度ってことで四人で飲みに出る。先斗町をそぞろ歩きして鴨川沿いのザ・リバー・オリエンタルへ入る。まぁいい眺めのごく普通のダイニングバーですわ。お酒も食べ物も期待値が低い分それなりに。カルパッチョとサラダとピザをつまみながらジントニックを飲んで締め。

投稿者 KQZ : 03:06 | コメント (210) | トラックバック

京都初日の前半戦は松茸なのだ

031026.jpgさらっとベーグルとオムレツなど食べて新幹線のぞみに飛び乗る。行く先は京都。
いつもの松茸三昧なのだが今年はちょっと遅めの日程。北白川に名取とはのぞみで一緒に、小笠原さんは先乗りで京都で合流、計5人という非常に小規模な団体になってしまった。
紫雲に14時半ぐらいに到着。今回の持ち込みは、日本酒は醸し人九平次の別誂え・竹林の瀞うすにごり・喜正の三本、醤油、カボス、そしてアルミホイル。あと有次のミニミニ包丁。ビールを貰い乾杯。まずは包丁でかまぼこを切り分け食べる。つか、なんでこの店は板付きのかまぼこをどでっと出すかなぁ、それも一人一本。それからバイトのお兄ちゃんがちんちくりんな袖丈の割烹着を着ているのも馴れたといえへんてこな感じだ。
そして松茸の登場。普段より少ないものの、一人大きめな松茸4本分くらいの量はある。高さ30センチにこんもりと盛り上がった松茸はここならではですかな。下の5センチくらいは地鶏と葱としらたきと白菜で上げ底ではあるがそれは最後のお鍋用。うひうひしながらコンロに火を点けて松茸を焼く。うぃー、においだけでもたまらんー、日本酒くれい。とはいうもののまずアリバイ用にお銚子を2本。中身は料理用にして飲むのは九平次別誂え。保冷バッグに冷却材を詰めて持ってきた甲斐はある。しゃっきりとうまいねぇ。かねてから用意のアルミホイルに地鶏と松茸、それと先程のアリバイ日本酒を少々かけて包み焼きをはじめる。その間に軸の部分をしゃきしゃきと焼いて食べてみたり。日本酒が進む。ほ、ホイル焼きが出来たようだ。ふぁさっとアルミを破くと湯気が、松茸の香りの湯気が…。たまらんーーー。都合2回ホイル焼きをやったら地鶏が少なくなってきたので鳥だけ2人前追加。鳥と松茸からでたスープを奪うようにして飲む我々。
そしてお鍋ターイム。なんのことはない、松茸と地鶏のスキヤキ風鍋である。出汁は松茸と地鶏、そして先程のアリバイ日本酒。まずいわけはない、つか、うまい。最後に雑炊と。満腹&満足。
お勘定タイム。値上げはしていない。一人15,000円という驚異的な安さ。プラス、ビールと日本酒のお代、そしておみやげ松茸が一人前10,000円と。支払いに婆さんの部屋に行く。もうまんまユバーバの部屋。6畳間は至る所によく分からない細かい土産物に埋め尽くされており、座れるところは三分の一以下しかない。ひざ突き合わせて松茸婆と対面。お元気でしたか、いやもう身体が、いやそういわずに来年も期待してますよ、今年はナメクジで松茸があまり取れなくて、そうですか… 大人な会話は続く。しかし気を抜いてはいけない。この婆さんはお勘定を支払う段になってわざと金額を大目に間違えたりお釣りを支払いわすれたりするのだ、それも毎年毎年毎年。でも今年は千円札を大目に持っているから大丈夫なのさ、ふふんだ。ちょうどぴったりとお金を払う我々。勝った。圧倒的に勝った。しかし返す刀で「若い者に心付けをやってくれないかねぇ」ときた。んもーしよーがねーなー。ま、お酒の持ち込みもホイル焼きも見逃してくれてるからいっか。彼らの何人かとは顔なじみでもあるし。んでもって来年の予約をする。10月2日に10名。備忘録つーことで。タクシーに乗って各自ホテルに。我々はプリンセス京都、名取は五条河原町サンルート、小笠原さんは日帰りで東京に。

投稿者 KQZ : 03:02 | コメント (162) | トラックバック