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2005年07月28日
アランいやん
というかなんと言うか。
変な平等主義はいらねー、ってお話。
ネタ元はお馴染みのshi3zさんのとこから。
アラン・ケイ退社に思うこと
http://blog.livedoor.jp/shi3z/archives/29030659.html
スーパークリエイターになると一生分の生活費を国が保証するとか。どうせ人の生涯賃金なんて三億円もあれば十分ですから、生活の保障を国がすることでスーパークリエイターと呼ばれる人たちがくだらない現実にきゅうきゅうとすることなくのびのび研究に没頭できる環境を作ってあげればいいのにな、と思うのです。だって国に何人もいないわけですからね。スーパークリエイターなんていう人たちは
そういう特権階級を作為的に産み出すことで、生活の悩みから解放され、贅沢しなければ一生生きていけるなら初めて細かい利益などを度外視した野心的な研究というものがうまれるのではないかと思います。
僕の高校時代の親友で今も学生(研究生)として奨学金をもらってアメリカで研究生活を送っているヤツがいます。
彼は結婚もしていますし去年だったかは「家を買おうと思ってるのでNYの不動産屋さんを紹介してくれ」とかなんとか言ってましたから奨学金だけでも問題なく暮らせているということなのでしょう。
一緒にアメフトで泥まみれになってたときには英語なんてからっきししゃべれなかったはずですし、大体機械工学科に入ってたはずが今ではマイクロロボットだとか分子ロボットだとかに踏み込んでいて医学部で助手なんかをやっているのだとか。もともと俺ら浪漫倶楽部だったってのに。(←知ってる人だけ知ってるへんてこな団体)
いやはや変われば変わるものです。
彼の国の非平等的才能資本主義の状況をとやかくうらやんでみても仕方ないので、わが国日本に目を向けてみます。
もう時効だと思うので書きますが、「Shall We ダンス?」が公開された頃に某官庁でコンテンツ担当だった課長補佐さんが酔うとこんなことを言っていたことがありました。
- 「クリエイターを育てる育てるって言ったってお題目ばかりじゃ始まらないと思うんだよ。
例えば周防監督。ホラ、Shall We ダンス?の。
彼とかが一生食うに困らない、それこそ優雅な生活を送れるようになってこそ、
若い人がコンテンツ業界に入って来てがんばれると思うんだよ。
なんとかね、色々な仕事を回してあげたり、海外に留学させたりとか思うんだけど、
やりすぎると癒着だとか言われそうだしねぇ…」
後段のぼやき部分はともかくとして、確かに、確かにそうです。
彼のその考えは連綿と後輩たちに語り継がれていると信じていますが、これといった実行が見えているわけでもありません。
しかしそうです、志ばかりが高くても、評価のシステムがいまだに弱いというのもまた紛れもない事実です。
そしてそれが一番の問題なのかも知れません。
例えば仲のよい狂言師や琵琶法師さんなどから聞く限り、彼らが国からもらっている補助はとんでもなく小額です。新大久保の料理店で付け焼刃の民族舞踊を踊っているおばちゃんと同額だったりするのを聞くとさらに泣けてきます。それも5年とかしかやってないのに圧力をかけて補助をもぎとっていたり… その陰で補助金枠がないがために廃業を余儀なくされている江戸の手業師が幾らでもいるのですが。
それこそ重要文化財クラスの道具を使っている彼らですから、琵琶の手入れをするだけで一年分の補助金などは軽く吹っ飛んでしまいますし、そのためにジャズベースの演奏をして小銭を稼いでいたりもします。(ま、半分は趣味だとにらんでますが)
政府機関の問題ではなく民に目を向けてみても、パトロネージュであったり旦那さん遊びであったりといわゆる超弩級の成功者が文化的な放蕩をすることによって世の中が格段に豊潤になるという作用は古今東西を問わずに存在していました。
しかし制度としては、現在の日本にはどうも接続していない(存在していない)ような気がするのです。欧米のほうが一日の長があるとも。それは卑近な話で言えば税金の問題なのかもしれませんし、妙な平等主義の悪弊なのかもしれません。
…ということでオチもないのです。
けして天才クリエイターであるわけでもなく超超弩級の資産家でもなく凡々たる日々を送るわれらは何をすればいいのか。
ちょっと考え続けてみますか。
自分が関与する仕事なんかで、ひとつずつ、とかね。
例えばジンテックの内海さんは今度海外の困窮地区に学校を作るのだそうです。
もちろん内海さんは成功者ですけれども、日本でさえなければ僕らレベルでも何かできるのかもしれません。
元リクルートの藤原さんは自ら中学校の先生になっていますし。そういうやり方もあるのかもしれません。
…なんか話がずれてるにゃ。
おはなしやめるにゃ…
投稿者 KQZ : 2005年07月28日 01:04 | [EDIT]
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コメント
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